
去年の夏頃だったと思うが、ネットニュースで新潟の金属加工企業が一人用?のホットサンドメーカーを開発したという記事を読んだ。それ以来、ホームセンターに行くたびに調理器コーナーをうろうろしながら探していたのだが、先週のネットニュースで、なんと100均ショップで販売していると知った。当然ながら、探索範囲をホームセンターから100均ショップに変え、家の近くのお店に行ったら、一発でゲットしてしまった。拍子抜けとはこのことだ。
とりあえず朝食用に一枚焼きのホットサンドを作ってみようとチャレンジした。



8枚切りの食パンに、コンビーフ缶詰をマヨネーズを混ぜたものをのせた。ピクルスの代わりに自家製塩ラッキョウを粗みじん切りにして混ぜあわせて、胡椒を多めにかけた。内側はテフロン加工なので油をいれる必要はなさそうだが、香り漬けとしてオリーブオイルを小さじ一杯程度入れた。そこで一度蓋を閉じてパンを折り返してみた。あっけなく折りたたみ型のホットサンド(焼く前)が完成したので、弱火で焼き始めた。
ただ、この半分折り体制はガスコンロの五徳の上に収まりが悪い。五徳を変えるなり、網を敷くなりしないと、焼いている間はずっと手で持っていなければならない。ただ、火の回り方がやたら早いので、手で持っていてもあまり気にならないかもしれない。体感的には普通サイズのホットサンドメーカーで焼く時間の半分くらいで仕上がった。
蓋を何度か開け閉めしながら、あと10秒くらいかなと思って焼いていたら、予想以上に焦げてしまった。10秒ではなく15秒焼いていたら真っ黒になってしまったかもしれない。全体に小ぶりなため火の周りが早いのだろう。焼き作業をしている間、なんだかたい焼きを焼いているような感じがしてきた。たい焼き屋の店頭で見る、型をひっくり返す作業を思い出してしまう。たい焼きよりもっと似ているのが、岩手で見た南部せんべいの焼き作業だ。

完成品はイメージ通りの仕上がりだったが、気がついたことがいくつかある。まず、8枚切りの食パンでは薄すぎるらしい。焼き型の凹凸にうまくパンがはまっていないので、縁だけが黒く焼けやすい。
また、折り目のところに火が強く当たるらしく、そこにも焦げが発生して粉末状の焦げたカス?がやたら落ちてしまう。味には問題ないとは思うが、焼き型から取り出し皿に置くと、皿の上に大量のカスが溢れてしまいそうで見栄えが悪い。
また、プレスの度合いが低いので、パンの端がとまらない。そのため、食べると中身がこぼれてくる。おそらく少し厚めの(6枚切りか)パンを使えば、焼き型通りに端がプレスされて密着状態になり、食べやすくなるだろう。
通常盤のホットサンドはパンが2枚分(両面)なので、軽く食べるというよりガツンと食べる感じになるが、この一枚焼きであれば、軽い朝食や小腹がすいた時にちょうど良い量になる。あるいは味の変化を楽しみたい時にも、パン一枚ごとに変化させることができる。
もともとキャンプ用にと思って買ってみたのだが、普通に朝食用として考えても使い勝手は良さそうだ。ドレッシングであえた千切りキャベツをたっぷり乗せてソーセージを挟み込み、強引にプレスすると真ん中が膨らんだボリューム感あるホットサンドができそうだ。レタスを高さ5cmくらいに盛り上げ、そこにゆで卵を半分に切ったものを乗せてみると、炭水化物、野菜繊維、タンパク質のバランスが取れた完全食になりそうな気もする。
ニンジンの千切りをレモン果汁で和えたラペ風のものにアボカドスライスと合わせる。追加のフィリングに自家製干しブドウの酢漬けをのせれば、カリフォルニア的なビーガン食になるな、などなどあれこれと次のメニューを考えながら美味しく食べた。
パンも食パンではなくカンパーニュやブールのようなすこしハード系なパンも良いかもしれない。お手軽に一人前(軽めの量)ができるのが最大のメリットだ。おすすめです。