
札幌駅高架下にある「横丁」の焼き鳥屋にたまに行く。ここの箸袋はおみくじになっていて、大吉が出ると何かおまけをもらえるらしい。席に着く早々に、おみくじでテンションが上がるのだが、大吉は一度も出たことがない。この時は、初めて中吉が出た。大吉までの道は遠い。
このおみくじをネタに店長とあれこれ話すのだが、トークで持たせる屋台営業みたいな雰囲気もあり、なかなか上手な接客道具なのだ。

焼き鳥をバラバラ頼むのも楽しいのだが、今回はセットメニューを注文してみた。前菜が鶏肉スモーク三種盛り合わせ+信州漬物のセット。これに焼き鳥が何種類かつく。お手軽でよいかなとおもったが、 この鶏肉燻製がなかなか秀逸な作品で、思わずおかわりをしたくなった。

焼き鳥は信州上田スタイルなので、何もしないままの焼き鳥が出てくる。これを「ツケだれ」「かけだれ」の好きな方で調整して食べる。つけだれは、串揚げをソースにつけるように、カップに入った「タレ」の中に、串を持ってドブンとつける。肉にタレがたっぷり絡まる。
かけだれは、チューブの先が細くなっている容器(ケチャップやマヨネーズのような感じ)で、焼き鳥の上にタレを絞りながらかけてゆく。たれの量が調整しやすい。
ただし、たれの中身はどちらも同じなので、味の変化はない。量の調整だけ、と言ってしまえばそれまでだが。
このタレが、お店の売り物だけあって、絶妙にうましなのだ。札幌でも個性的な焼き鳥屋が減っているような気がするが、道外から侵略?してきた「焼き鳥屋」に負けずに独創性を発揮してほしい。地元民のおすすめ焼き鳥が「串鳥」一択ではちょいと寂しい。ただ、札幌市民もおいしい侵略者は大歓迎に違いない。ウギの侵略者は、博多戦国系だといいなあ。