撮り溜めた写真をひっくり返して見ていたら、唐突に思い浮かんだ「自分だけのスイーツランキング」を作ってみようというアイデア。あれこれ思い浮かぶものもたくさんあるが、独断的偏見で1位から3位を選んでみた。根拠は「自分好み」に尽きるので、人様の参考にはあまりなそうもないが……。


第3位は伊勢の名物「赤福」で、和菓子では銀座空也のもなかを押し退けて、堂々の入賞。吉祥寺小笹のもなかも捨て難いし、佐賀の小城羊羹もおしい。しかし、この赤福の餡子が見せるフォルムの美しさは、和菓子の極地だと思う。名古屋、京都あたりでは流通の関係もあり、駅のキオスクでも買えてしまうお手軽さもポイント高い。あえて和菓子の番外に押すとすれば北海道の「わかさ芋」も、どこでも買えるお手軽さがあり4位くらいかも。


第2位は熊本のリキュールマロン。洋酒をドバッと使った、酒飲みのための菓子だ。洋酒漬けと言えばサヴァラン的なものを思い出すかもしれないが、それをはるかに超えている。どぶ漬けという表現があっている。これをつまみに酒を飲むと、まさに「背徳的」で「悪さの二乗」という感覚が強い。午後のお茶の時間に食べるものではない。深夜の食べ物だ。熊本に行くのであれば、土産物はこれと、球磨焼酎の二択で決まりだろう。球磨焼酎は「やまほたる」一択。


そして、第一位は文句なしの六花亭「クレームブリュレ」。上面のキャラメリーゼした部分が溶けてしまっているのは仕方がない。巷に売っている高級プリンを押し退け、これぞマイプリンベストと言える。プリン特有のゼラチン的食感が全くない。プリンの表現につかわれる「滑らかな舌触り」とは、これのためにある言葉だと言いたいくらいだ。そして、この品質でありながら160円という、コンビニプリンよりもお手軽な値段。素晴らしいの一言に尽きる。
六花亭のお店にいって冷蔵ショーケースの中に在庫があれば絶対買ってしまう。ただ、夕方に行くと売り切れている確率は相当に高いので、確実に入手するためには午前中に買いに行くのがベストだ。
振り返って思うと、この三品を年がら年中、ヘビーローテションで食べている気もする………。