食べ物レポート

新宿の居酒屋で楽しむ

かわはぎ 肝醤油で旨し

どうも生来の天邪鬼みたいなところがあり、盛り場で酒を飲む時は、なぜか中心を外すことが多い。新宿でよく酒を飲んでいるが、歌舞伎町で飲むことはほとんどない。誰かに誘われて行くことはあっても、自分で歌舞伎町に足を向けることは少ない。すすきの界隈で飲むことは多いが、この道を渡った先がすすきのみたいな場所がほとんどだ。仙台でも国分町で飲むことはなかった。仙台駅前の小路の店が好きだった。
今回の新宿も、靖国通りを渡らずに新宿駅寄りの雑居ビルにある居酒屋を選んだ。

金目鯛 だったかなあ? あげ銀杏もうまい

12月だというのに予約もしないでふらりと入ったら、ほぼ満席。ここ一年では見なかった光景だ。コロナ前は予約も取れない人気店だったので、ようやく元に戻ってきたということか。おうち時間に飽きたオヤジたちがふらふらと吸い込まれてくる。それでも、大声で話す客は少ない。隣のサラリーマンの声が店内にやたら響いていたのは、いわゆる雰囲気がわからない、空気が読めないと言われる「ダメオヤジ」認定者だからだろう。
流石に居酒屋で黙食とは言わないが、声の大きさには随分気遣っている人が多いようだ。それにしても、綺麗に盛り付けられた刺身をみたのは本当に久しぶりな感じがする。

あれこれ注文したときについていた、飾り物でちょっと遊んでみた。色味を考えて料理を作るのは基本の基だが、こうして集めてみると日本料理は色彩美だなと思う。

ちょいと季節外れな感じもするが、今年の秋には食べ損なっていた松茸の土瓶蒸しを注文した。居酒屋では食べたいものを食べたいように食べるというわがままを貫き通してきたつもりだが、最近は最初に汁物にすることが多い。
単純に嗜好が変わって、出汁の効いたスープや汁が好きになったので、健康のためとか悪酔いしないようになどと殊勝なことを考えているわけではない。ただ、最初に暖かい液体をお腹に収めると、酒がうまく感じるような気がするからだ。
焼酎を飲む時も、以前はロックオンリーだったが、最近はお湯割りを頼むことも多い。やはり、歳をとって胃袋の頑強さというか耐久性が落ちていることを、体が正直に発信しているのだろう。こんなことを考えながら、居酒屋で飲めるのはありがたいことだ。

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