食べ物レポート

ちょい飲み需要問題と新作メニューの意味

埼玉の中華の星、日高屋は駅前立地でちょいのみ需要を取り込んだ半居酒屋的業態で成長をしてきたチェーン店だが、コロナ流行のダメージを受けなかなか業績的には大変らしい。だからなのか、「客席に張り紙がしてある」珍しい中華料理店になっていた。確かにコロナ前の日高屋は夕方から、元気なオヤジたちが生ビールやハイボールで威勢よく騒いでいたのは記憶にある。しかし、このご時世でもオヤジ達は騒いでいたのね。こまった人たちだ。
おまけに、過度のアルコール摂取を禁止って、なんだかすごい書き方で、どうやら行政にこう言えって言われてるんですよ、という裏側の事情みたいのが透けて見えてくる。
少なくとも客商売をやっていて、過度のアルコール摂取などという言葉は使わないだろう。禁止に至っては、NGワードに近い。「多量のご注文はご遠慮いただけるようお願いいたします」とか、「アルコールのご注文はおとり様3杯までとさせていただきます」とか、いろいろ言い回しはあるはずだ。

などと注文した新作が来るまで、あれこれと考えていたのだが、冬のモツラーメンが終わり春の新作らしいのに、全く「春」感のない、きのこの辛いラーメン「麻辣きのこ湯麺」だった。酸辣湯麺が好物なので、これもその親戚筋に当たるかもと期待が高かった。結果は、親戚ではなく、仲良しの友達的なもので、ちょっと期待とは違っていた。あまり麻辣していないのは、きのこから出てくるスープというか出汁というか、まあ、簡単に言えば甘味が出ているからだろう。おそらく、キノコの辛い麺とか言われれば、普通に納得しているはずで、「麻辣」の文字がちょいと強すぎる。味は普通にうまいし、辛い麺好きであれば納得する日高屋水準であるのは間違いない。

店内ポスターは(うまく撮れなかったが)は、実物と差がないので良心的なものだし、これは昼に食べるより夜の飲んだ後の締めラーメンということなのかもしれない。お値段は日高屋としてはちょいと高めなのは、コロナ環境で仕方がないか。この春は各社一斉に高単価商品を投入してきている。客数減少を単価で補おうというのは、戦略的には愚策だと思うが、この苦境下では手っ取り早い戦術になる。明日のことより今日の稼ぎということか。麺チェーンはほぼ全社この高単価戦術パターンにハマってしまったので、この先は生き残り競争になるだけ。

企業存続をかけたチキンレースに全社一斉に参加とは、外食も競争末期、最終覇者戦争に突入したと考えるべきなのだろう。勝ち組は洋風ファストフード、負け組は居酒屋とファミレス、業界三位以下は淘汰される時代が来た。街の食堂は地元密着でどう生き残るかの作戦次第。テイクアウトの磨き込みとネットを活用した販促技術が勝負の鍵。外食を恐れる人の出現による市場規模の縮小と適正な生き残り戦略が立案できるか。きのこの辛いラーメンを食べながら、そんな悲しい外食の未来を想像していた。

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