食べ物レポート

申し訳ないくらい、期待以上に「うまかった」駅弁

新宿駅南口に駅弁の専門店がある。中央線で旅行に行く人にはありがたい場所だろうと思う。made in Tokyoの弁当が中心なので、それなりに工夫はされているがドカンと目立つようなものは少ない。個人的にはチキンライスの入ったチキン弁当などが好みなのだが・・・。その中で、なんとなく目立っていた「金目鯛西京焼き弁当」を買ってみた。

中を開けてみると、ご飯の上におかずが乗っている、変形丼スタイルだった。これは、あまり好みの弁当ではないなあ。ご飯とおかずはしっかり分けて欲しい。ご飯の上に何かを乗せるのなら、下の白飯が見えないように全体を覆って欲しい。などと、個人的な嗜好を押し付けてはいけないと反省しながら、とりあえず実食開始。金目鯛を食べた瞬間、「ごめんなさい」と思ってしまった。あまり期待をしていなかったせいもあり、この金目鯛の焼き物の旨さに唸ってしまった。

それぞれのおかずは、その下にあるご飯と一緒に食べることで、味変の連続にになる。お見それしましたと、完食した後に謝ってしまった。設計がおかずとご飯を交互に食べるではなく、ご飯とおかずを一緒に食べるということだったのだね。言い換えれば、3色丼的な設計思想で出来上がった弁当なのだ。長く生き残る駅弁というのは、どこかそうした「長持ちする設計」がなされている。1シーズンで消えていくコンビニ弁当との違いは、その辺りになるのではと、哲学的な食後感でありました。

お見それしました。名弁当でございます。

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