食べ物レポート

恵比寿のらあめん しまだ で考えた天才について

コロナ騒動の一年の中で、あちこちで閉店の知らせを聞く。長年住んでいた?恵比寿でも長

何十年使ってきた店(大袈裟だな)が何軒もしまっていた。ただ、閉店するところもあれば開店するところもある。恵比寿はラーメン激戦区の一つらしいのだが、そこに出現したニューフェースに再度行ってみた。

いわゆる鳥だしのラーメンで、スープは美味いことは間違いない。ただ、この店のラーメンに「やられてしまった」と思うのは、実はひょろひょろと細長いメンマだ。これが食べたくて、またきてしまった感じがする。そして、麺が自分の好みにドンピシャなのだ。中太ストレート麺という組み合わせはどこにでもあるようで意外と少ない。つけ麺の場合、もっと麺が太くなる。もぐもぐと噛み切る食感こそつけ麺屋の麺のうまさだ。この店の麺はそこまでの太さはない。ただ、ツルツルとすするにはちょっと太めという微妙さだ。もし今でも恵比寿で働いていていたら(コロナだけど在宅ワークになっていないとして)、おそらく週2くらいで通うと思う。そもそもスープがスッキリ形なので、がつん系ラーメンで感じる「次食べるまでには2週間くらい開けよう的なやばさ」はない。罪悪感が薄い食べ物なのだと思う。今週また食べに来よう。きても大丈夫。と思わせるのは、現在ラーメン屋において究極の技ではないだろうか。スープが表に出張ってこないことが、逆に良い働きをしているのだ。最近のスープは麺を押しのけていけるほど強いことが業界の主流みたいだが、ラーメンとはやはり麺を食べる食い物のように思う。このバランス感がどう作られるか。そこが一番難しいのだろうね。だから、自家製麺の店が増えてくるわけだ。

やはりどの世界にも天才というのはいるものだ。

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