書評・映像評

散歩エッセイではない うひょ!東京と北区赤羽

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北区赤羽

最近の住みやすい街ランキングで赤羽とその隣町の川口が上位に入ったようだ。確かに、埼京線と京浜東北線が交差する赤羽は、都心に出るにも便利だし、駅前のごちゃごちゃ感がなかなか良さげで、山手の小洒落た町より良いかなと個人的には思っている。

天井のかかったアーケード街というのが昔から好きで、地方都市の旧繁華街でアーケード街を歩くと、今はすっかり寂れていますという感じが悲しいなと思うことも多いが、赤羽はまだまだ人の賑わいも多く元気なアーケードだ。
赤羽のアーケード街に似ていると言えば、熊本とか鹿児島の南九州系アーケードか。人の元気さが似ているような気がする。仙台は駅から繁華街一番町に向かう一方的な流れが他の街とは違っているが、やはりちょっと赤羽っぽい気もする。逆に北国札幌や小樽のアーケード街は、実に寂しい。特に小樽のアーケードは寂寥感すら漂う。札幌のアーケードは、すでに外国人観光客に占拠されてしまったので、異国の地だ・・・。

赤羽がテレビの町歩き番組で紹介される時は、決まって飲み屋街、それも朝からオヤジとジジイが飲んだくれている店が紹介されることが多い。これは大阪の南部、通天閣界隈と同じ扱いだなあ、などと思っていたが、それを描き出していたのが初期の作品。今ではそうした飲んだくれ街の紹介はとうの昔に終わっていて、怪しげスポットもネタが尽きたようで、現在はほのぼの系な店を、それも1話完結ではなく複数回掲載という感じになってきている。初期の怪しげな店紹介が面白かったのだが、ほのぼの系もなかなか味があって良い。描き手の力量が上がったということなのだろう。シーンを「切り取る」ではなく、シーンを「描く」ようになったということだ。

Amazonで調べてみたら、「東京都北区赤羽」第1巻は、2009年6月発売だからすでに10年前の作品で、おまけに「印刷」された本は版切れらしく中古本は買えるが、電子出版Kindle版は見当たらない。この初期第1巻だが、たまたま本屋で「表紙買い」して面白かった記憶がある。ただ、その後、本屋で見かけることもなく、古本屋で見かけて続きを1−2冊買った。だから、初期の「東京都北区赤羽」は、今ではすっかりレア本だと思うが、1巻目から読む必要もないので(連続した登場人物がいるわけでもないし)、手近なところから順不動に読み進めても良いだろう。描き手の赤羽を面白がる視線にはブレがないし(面白い話とつまらない話は混じっているが)、赤羽って面白そうな町だなと思って読めば実に楽しい。実際に足を運べばもっと楽しい。

エッセイ漫画は、日曜午後の暇つぶしには最高のお供だ。これと合わせて読みたいのは「百姓貴族」。その話はまた別稿で。

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