食べ物レポート

布袋本店にて

中国料理布袋は、小ぶりな店だ。札幌の繁華街中心部、大通りから歩くと5分くらい離れている。決して便利な場所ではないから、この店に来るということは「わざわざ」来るということだ。周りにマンションもたくさんあるが、住宅立地というわけではない。オフィス外の外れというところかもしれない。
店内はカウンターには5−6人、テーブルが5卓くらい(テーブルがくっつきあっているので微妙な感じなのだ)あり、全体では30人入ると満席満卓というところだ。店頭では、揚げ物を調理する匂いがガツンと来る。この油感は、はらぺこの客にはズシっと来るボディーブローになる。

小体な店で、テイク注文も多かった

いっぺんに10人前くらい揚げている「ザンギ」は、テイクアウトの分も含め、一斉に出てくる。ザンギ単品は3個の小盛り、定食になるとこれが7個ついてくる。ザンギ定食を頼むには、前の夜から絶食して供えるくらいの気合が入りそうだ。と思っていたのだが、小盛りのザンギ3個はビールとともに、あれよという速さで完食。最初の2個は何もつけずにプレーンで食べる。最後の一個は特製のタレ(甘酸っぱい)をかけて味変した。あ、これだと7個食べられるかもしれないなあ、などと呑気に考えてしまった。表面はカリッと、中は熱々という揚げたての鳥唐揚げ、北海道バージョンが「ザンギ」だ。味付けはニンニクと生姜と醤油。不思議と東京あたりでこの手の唐揚げが売られていない。布袋は、中国料理点というより「ザンギ専門店」という感がするが、普通の中華系メニューも充実している。

名物 ザンギ

酢豚は、オーソドックスな中身で、豚肉は生姜醤油で下味がついている。ザンギを食べた後で、酢豚はきついと思ったが、完成度が高いのは間違いない。具材は玉ねぎとニンジンにピーマン。普通の組み合わせで、普通にうまい。酢豚定食も人気がありそうだ。最近流行の「黒酢の酢豚」的な(豚肉ごろりで野菜なし)モダンな料理は好みに合わない。酢豚は、やはり申し訳程度の豚肉と大量の野菜というのが、昭和の貧困世代にはあっているようだ。この酢豚は豚肉の量を見れば、限りなくご馳走というレベルで、涙が出るほど嬉しい。そういえば、もう一つのお気に入りの町中華「香州」の酢豚も肉が多かった。札幌の酢豚は肉推しか?
(個人的体験では、東京の中華の酢豚は肉が2−3切れというところが多い)

肉多めの酢豚 うまし

もう一つの評判メニューは麻婆豆腐なのだが、それはまた次回にしよう。

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はやしや でランチ

新宿アルタ裏の洋食屋「はやしや」で、居酒屋使いをして飲むのが最近のお気に入りなのだが。実は「はやしや」 は飯屋なので、ランチを食べにいくのが定石ということでもあるのだ。

定番 ハンバーグランチ

ランチで注文するとすれば絶対定番は「ハンバーグ」。卵が乗ったハンバーグは、洋食屋のレベルを見せつける「判定」メニューだろう。ファミリーレストランで食べるハンバーグにケチをつけるつもりはないが、やはりこちらがうまいと言いたくなる。何が違うのかと言われると、肉の質ではなく、肉のブレンドなのかななどと考えてしまう。食感がとにかく違う。ハンバーグはやはり粗挽きが美味い、肉を食べている気がする。

ナポリタン 乾麺旨しだ

洋食屋でパスタと言ったらナポリタンでしょう。日本で発明された純正日本食のはずのナポリタンが、イタリアのナポリに行っても絶対食べられないナポリタンが、好物なのだ。ペペロンチーノも美味い、カルボナーラもリッチに作れば美味い。明太パスタは日本人が産んだ名作だ。ウニクリームに至っては日本生まれの世界水準というべき「和イタリアンの至宝」だと思う。しかし、ナポリタンに勝てるパスタはない(という個人的な想い)。はやしや は、数ある喫茶店ナポリタンも含め、東京のトップレベルなのだ。(これも個人的感想)たっぷりとタバスコかけて楽しむべきだ。

サラミピザ

ランチメニューではないが、ランチに食べると良さそうな「サラミのピザ」。これも洋食屋のピザと言うべきで、イタリア生まれのピッツァとはまるで異なる代物というべきだ。ぼてっと厚くかかったチーズ、その下で煮えているサラミ(チーズが厚くて焼けないのだ)と玉ねぎ。一切れ手にとるとずっしりと重い。ソースの味も濃厚で、チーズに負けないバランス。この一枚を一人で食べると、チーズで胃もたれが起きそうだ。これを食べる時は絶対に炭酸飲料、それもコーラに限る。食べ終わってから感じる罪悪感も、チーズと同じくらい重たいが・・・。

ビーフカツ

ランチメニューの絶対王者は、ビフカツだ(と勝手に思っている)。薄めのビーフをこれまた薄めの衣でカリッと上げている。そこにドミグラソースがかかり、洋食としては完成系。肉厚の豚カツを食べるのであれば、やはりとんかつ専門店に行くべきだ。洋食屋は、あくまで薄めの肉をサッと焼き揚げたようなコートレット風にしてもらいたいなどと思うので、このビフカツは本当に好みだ。大阪に行くとビフカツ屋が多いのは、食肉文化圏的に理解できるが、東京ではビフカツ食べさせるところ少ないから。最近増えてきたビフカツ屋はちょっと好みと違うのだ。あれはあれで美味い食べ物だけれど。

ただ、はやしや の最高峰メニューは「オムライス 」と勝手に認定している。

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チェーンラーメン店の華 丸源

黄色に黒字の看板は、日中でもよく目立つ。ライトアップすれば夜でもよく目立つ。郊外の幹線道を走っていると分かることだが、看板の配色や形状は、実はなかなか重要なことだ。Mのマークとか、アメリカ人爺さんの顔でブランドが思い浮かぶまでには、いったい何年かかることか。そうなるまでには、5年や10年では済まない時間と、どこを走っていても見かける店舗数が必要なのだ。これがブランドという物の強さにつながっている。

ラーメン屋の看板でございます という見え方

看板のブランド論を語るつもりはないが、大きい黄色の看板はブランドが有名でなくてもよく通じるメッセージで、大体において、この黄色と黒の配色はラーメン屋が使うことが多い。赤字に白抜きの看板もラーメン屋がよく使う配色だが。ラーメン屋以外では大人向けDVD店も黄色に黒が多いような気がする。この看板でよく目立っているのは屋号の「丸源」ではなく、ラーメンという文字であるのも、ブランドの考え方が現れている。屋号よりも商品、これを有名店に当てはめてみるとよく分かる。マクドナルドというブランドではなくハンバーガーと大きく書かれているマクドナルドの店、昭和の頃にはそんな店がかなりあった。マクドナルド=ハンバーガーという認知がまだ形成途上だったからだ。

フラッグシップ商品 肉そば

そしてその丸源ラーメンに入ろうとして、初めて「熟成醤油ラーメン 肉そば」が看板商品だということが、「店の看板」で分かる。手の込んだ演出というべきか、商品に自信がないのかなと疑ったりもするが。

醤油ラーメン

その熟成醤油ラーメン 肉そばは、実は相当にレベルの高い食べ物だ。チャーシューがわりに大量に入っている豚肉の薄切りと濃いめのスープ。麺は普通の弾力でモチっととかスルッととかという形容詞とは無縁の普通さだ。ただ、麺とスープと薄肉のバランスが良い。このラーメンはトッピング全部乗せには向かない、シンプルに何も追加しないのが正解。

もう一つの名物 鉄板チャーハン

追加で注文すべきは鉄板チャーハンで、これは名古屋の鉄板ナポリタンのパクリだとは思うが、熱々の鉄板に乗ったチャーハンを持ってきて、目の前で溶き卵を鉄板の上にかけていく。ジュウジュウと卵が焼けていく。半熟具合を見計らい、一気にチャーハンと混ぜていく。自家製卵チャーハン完成だ。これはうまいやり方だ。
シズル感あるし、チャーハンは熱々になるし。

丸源ラーメンの本部は愛知にある。尾張ではなく三河であり、名古屋飯的なアイデアを良い意味で泥臭く仕立て上げる「名人芸」の会社だと思う。個人的に名古屋飯各種の熱烈ファンであるから、この会社にはぜひ頑張って良いレストランを作って欲しい。

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油そば その2

たまたま好みの油そばにぶち当たったもので、油そば巡りを始めることとした、その第二弾。ネットで調べてみると札幌には二大有名店があるようで、そのうちの一軒「らふや」。黄色に黒字の派手な看板は、正しくラーメン屋の華というものだ。札幌中心部の外れ、電車通沿いにあるが、ここはわざわざ来る立地になる距離感。ちょっと期待しても良いか。

ド派手な看板

券売機で注文を決めるのだが、やはり色々とアレンジ麺があるので、ちょっと迷う。昼には早い時間なので、行列はない。しばし検討することにしたが、やはりいつも通りプレーンでレギュラーな麺を選ぶことにした。(注文に迷っている訳ではなく、このレギュラー品を探すのに手間取ってしまうのだ)
中太平打ち麺でトッピングはサイコロ上に切ったメンマとごろごろチャーシューに海苔。真ん中に卵の黄身。これが標準スタイルなのかどうかはよくわからない。見た目は実に期待が持てる。うまそうだ。
そして麺とトッピングを底からすくって天地返しで30回。食べた。味がしない。二口目食べた。味がしない。麺を持ち上げ丼の底を見てみる。タレは全くない、つまり、全タレが絡み合い完了している。でも、味がしない。タレの量を間違ったのかと思う。半分くらい食べたところでギブアップ。これは、一食損をしたかなあという気分になった。後から来て、隣に座っていたオヤジが先に店を出て行った。隣の親父の丼の中には麺がほとんど残っている。やはり、作り間違ったのかと思った。

うまそうに見える

これを確かめるためにもう一度この店に行くか?と考えても見たが、やはり料理は一期一会。この店のことは諦めた方が良さそうだ。

油そばはテイクアウト向きか?

店を出てからテイクアウトの看板があるのに気がついた。これは値段を見てもレギュラー油そばの写真だろう。なんだか自分の注文したものとずいぶんルックスが違う。テイクアウト専用のメニューなのだろうか。また、この店を再訪する気が失せる。どうにも精神的ダメージが大きい。次回の油そばに挑戦して良いものだろうか。いや、ここは気を取り直して、札幌油そばの元祖の店に行くことにしよう。

次はきっと大丈夫だ。(・・・はずだ)

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豚丼 まむろ

札幌で豚丼とは、あまり聞かない食べ物だと思っていたが、最近は帯広からの出店もあり、これは無視できないぞと勝手に豚丼探索に乗り出してみた。以前テレビ番組で見たことのあるおもしろ店主がやっている豚丼専門店が記憶にあったので、ネットで場所を探してみたら、なんというか記憶とは微妙に違う場所にあった。ススキノで有名な店だと思っていた。実際に店のある場所はススキノの外れで間違いはないと思うが、ススキノdeep westみたいな場所だ。確か、昔々この辺りは怪しい屋台が立ち並ぶ場所だったような記憶もある。

ここの店は実にストロングスタイルな販売方針で、豚丼しかない。肉が増えれば上豚丼とか特豚丼にレベルアップするシステムだ。酒は飲めるようだが、つまみがこれまたストロングスタイルで、なめこおろし(これは味噌汁の具を流用)、豚皿、ほうれん草、漬物、全て豚丼定食のサイドをばらしただけ。いや、これは本当にすごい。

薄めで濃い味付けの豚肉が乗った丼飯。よく定食屋にある「炒めた生姜焼き焼き」などとは全然違うねと思いつつ、ここはワシワシと米と豚肉を口の中に放り込むというか掻き込む感じで、一気呵成に食いたい。飯を二口、その後味噌汁一口というペース配分だ。この甘辛い醤油味は、うまさの原点だろう。甘すぎないギリギリの味付けが、よくある生姜焼きとの違いか。生姜焼きもうまいけど、大体の店では甘すぎるし、生姜で豚肉の味を誤魔かしているから。
店内に誰もいないので、店主はのんびりとした気配だが、そこは頓着しない。テレビ番組のニュース音声が流れているのが、なぜか微妙な場違い感がする。昔の大衆食堂ってこんな感じだったかな。
すっかり東京暮らしが長くなり、丼といえば牛丼みたいな気分になっていたが、やはり豚丼うまい。というか、豚肉がうまい。コメのおかずには豚肉こそ王者だなどと思いつつ、米粒一つ残さず完食した。

豚丼、旨し

満足な夜になった。まむろの店主に感謝。

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新宿駅南口 蕎麦屋で一息

新宿駅といえば、歌舞伎町に通じる東口、東京都庁と高層オフィスビル街に通じる西口が、まずメインだろう。南口というと、ちょっとそこはどんな場所だっけ?と言いたくなる。今では新宿のバスセンター「バスタ」や高島屋あたりがランドマーク的な場所だが、ちょっと前まではJRAの場外馬券売り場があるところという認識だった。当然、馬券売り場の周辺には競馬で勝った人向けのお店などない。競馬に負けて懐が寂しくなった人向けの安い飲み屋があるというのが定番というものだ。

そばとうどんのどちらが推しメニューなのだろう

だからなのか、南口から東口にかけては微妙な規模の飲み屋街になっている。新宿といえば歌舞伎町と西口が大箱中心の大繁華街で、日本の飲み屋街のチャンピオンみたいなものだ。そこから外れた新宿南口と新宿三丁目付近が小体な店が多い、ちょっと哀愁感があるエリアということになるだろう。

その哀愁漂う南口で、何年も無視し続けていたうどん屋に入ってみた。ただ、うどん屋とも蕎麦屋とも、どちらとも言うような、「駅前立ち食いそば」のような、競馬に負けたおっちゃん御用達のような店だった。

普通のつゆと普通の蕎麦 メニューとして平穏そのもの

頼んだものといえば、熱い漬け汁で食べる、肉そばの盛り。町の蕎麦屋で言えば鴨セイロみたいなものだが、豚バラ肉なので、もう少しこってりした感じがある。そばは茹でたてを出してくるので、立ち食いそばとも言い難いし、カウンターだけだが座って食べることになっているから、やはり立ち食い蕎麦屋ではない。うどん専門店でもない。このそば屋ともうどん屋ともつかない微妙な立ち位置が、何やら新宿南口に似合っている。
そばは東京でよく食べるタイプで、細麺で、さっぱり系。普通にうまい、また食べてみようと思う「普通さ」がよい。讃岐うどんも食べてみたい気がしたが、ウドンのつゆは関西風なのだろうか、讃岐風だろうか。イチオシは釜揚げか、ぶっかけかなど興味は尽きない。それは次回、また夕方、黄昏時にこの辺りを彷徨うときに食べるのが良さそうだ。
そして、こう言う店はカレーもきっとうまいに違いない。それも試してみなければ。

蕎麦屋のカレーはうまいんだよね。

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地下の秘密基地 たかの

札幌大通り公園近くにある角打ち「たかの」は、以前も書いた通り、入っていくのに勇気が必要な場所だ。美容室への入り口から入り、そこから横にそれると地下に通じる階段がある。階段の壁は日本酒のラベルで埋め尽くされているので、どうにかここは飲み屋に続く階段だろうと想像できる。

階段を降りると

その階段を下り切ったところにあるスチールドア。これが店舗入り口だというのか、と言いたいぐらいの素っ気なさだ。動物園の飼育室のドアがこんな感じではなかったかなどとぶつぶついってしまうレベルなのだが。

全面禁煙はありがたい

中に入れば天井も高く、おまけに禁煙で、なぜか洒落たジャズがBGMでかかっている。売っているものは大型冷蔵庫に入っている日本酒、それもほぼ一升瓶。注文すると半合くらいのグラスに注がれる。チェイサーというか追い水というかはウォーターサーバーから自分で持ってくる。

日本酒と金券

あとは酒の肴として、塩辛とか小鍋とか、具のない海苔巻きの上に刺身が乗った寿司は(これは鮨ではないと思う)、なかなか肴としては優れものだ。特に、このマグロの海苔巻き(もどき)は超絶的な優れもので、コメで作った酒で米を食うというなんとも微妙な飲み食いの仕方なのだが、じつにお気に入りになってしまった。

怪しい寿司だが、酒の肴としてはハイレベルだ

テーブルチャージというかセルフサービスのお通しも、自分で好きなものを取り放題で、ガリとか漬物とか、なかなか酒の肴として秀逸なアップだと思う。

お通しは勝手にねスタイル オクラ、ガリ、マカロニサラダ。 

店内はテーブルがゆったりと配置されているので広めの空間で、角打ち特有の混雑感や狭さはない。初めて入った時から思ったのだが、まるで仮面ラーダーに登場した悪役たちが夜な夜な集まって悪事を企む秘密基地みたいな感じがする。正義の味方の基地ではなく、ワルモノの基地だ。だからこそ酒が飲める。正義の味方の基地ではオレンジジュースとかコーラになってしまう。

悪者の幹部席

早めの時間に行って、このワルモノの地下基地気分を味わうのは、大人の(オヤジの)醍醐味というものだ。間違っても正義の味方候補になりそうなイケメンの若者は来て欲しくないな。

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しびれる坦々麺

札幌で坦々麺という料理がどれだけポピュラーかというと、かなり疑問符がつく「珍しい系」の料理だと思っていた。そもそも、札幌の街の「食い物屋」の特徴として、第一にマクドナルドが少ない。第2がファミリーレストランが少ない。ガストやサイゼリアといった大チェーンの密度が低い。(これは牛肉文化圏ではないということだろう) 
そして第3が中華料理屋が圧倒的に少ない。いわゆる街中華も含めて全然少ない。札幌でうまい(高い)中華料理屋といえば、ホテルに入っている数店くらいのもので、ススキノを含めた繁華街で、有名な中華料理屋をあげてみろと言われても名前が出てこない。当然、四川料理などみつけるのがむずかしいから、「坦々麺」のうまい店となると、東京の街中でパンダを探すくらいの難しさだ。

入り口の横が券売機

なのであるが、なぜか最近急速に店舗を増やしているのが「175°DENO坦々麺」というところで、ちょっと所用で歩き回っていたら昼飯を食べ損ね、昼過ぎに時間が空いたので坦々麺詣をしてみた。
比較的小ぶりな店なので、昼時には行列ができるのだろう。入口脇の券売機で食券を買うのだが、食券を買う人と買った人の並ぶラインが違うのがユニークだった。さて食券を買おうとすると、そこでいくつか複雑な選択肢がある。初めて来たときには注文を決めるのに相当な時間がかかりそうだ。

図解でわかりやすい

選択肢は「痺(シビ)れ」「辛さ」「スープの濃さ」「麺の量」「汁のありなし」。図解されるとよくわかるが、自販機にこの図解はない。行列ができていたら後ろの人に気兼ねするレベルの複雑さだった。選択肢を決めてボタンを押した後でも、これで自分の選択は正しかったのだろうかと疑問が頭から離れない。困った店だ・・・。

花椒は痺れ料理の基本

痺れ」は、やはり四川花椒だった。これは確かに痺れる。日本山椒の数倍痺れる。ラー油などもこれを使わないと辛いだけで痺れがない。この「痺れ」へのこだわりはGoodだ。

ラー油とゴマスープが見事なコントラス

出てきた汁あり坦々麺は、痺れ普通、辛さ普通、スープ普通、麺普通盛りという、All regularなものだ。まず初めて入った店で最初に食べるときは「The 普通」が良いといういつものパターン。これが正解で、次回にはどう調整すれば良いかわかった。スープの味はこれくらい(普通)が良さそうだ。これ以上濃いと臭みが出てきそう。ゴマとのバランスを考えるとこれくらいが正解だろう。坦々麺の肝はゴマ感に尽きると思うが、このスープの出来は素晴らしい。辛味と痺れはもう2レベルくらいあげたほうが好みの味になりそうで、麺量はもう少し増した方がいけそうだ。追加トッピングをするのも楽しみだ。
もし、汁なしにする場合は、台湾まぜそばのように追い飯が必要だろう。

しかし広島の汁なし坦々麺や名古屋の台湾ラーメン、台湾まぜそばのようなローカル特化型メンが生まれるのはいつも不思議に思っていたが、札幌ローカルの突然変異的な「坦々麺屋」は、この先どう変化していくのか。

観光客ではなく地元民相手の商売なので、この未来形がどうなるのか、いわば「札幌坦々麺」まで進化できるのかちょいと楽しみだ。

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ランチパック その8

謎のランチパックシリーズで最近のラインアップを引っ張り出してみると。
まずフジパンの抹茶ホイップ&小倉餡だ。どうやら、これは後発商品のような気がする。正確な発売日は確認していないが、宇治抹茶を使っているあたりが、どうにも後発っぽいのだ。というのも・・・。

宇治抹茶は国民的高評価だろう

ヤマザキランチパックで、限定販売らしい狭山茶クリーム&狭山茶ホイップというのが、数週間早く発売されている(多分)

狭山茶は埼玉県民(一部)の誇りだからなあ

そしてこのヤマザキランチパック狭山茶・・・は、西友とのコラボ商品らしい。西友が企画したのか、ヤマザキパンが企画したのかは定かではないが。ヤマザキパンの工場が所沢とその隣の東村山にある。声優は元は西武グループ(流通系)で西武鉄道の本拠地は所沢だ。西友とヤマザキと狭山茶の関係は地理的に十分近いのだ。(ちなみに狭山茶というのは埼玉県所沢市・入間市周辺が最大産地で、あとは周辺の都下地域、川越市、日高市、三芳町あたりまで含まれるらしい)食べ比べた結果で言うと、今回はランチパックの方が上手なような。

あとはフジパンの変わりだねコラボとして、青森名物の焼肉のタレ味?。スタミナ源のたれは、ジンギスカンのタレ風の濃い味付けで、最近はすっかり首都圏のスーパーでも買えるようになった。具材としては餃子の餡みたいなものが入っている不思議な調理パンだったが、これがスタミナ源のタレ味なのかと言われれば、そんな気もすると言う程度で。これは一過性で終わってしまいそうだ。

たれの味はほのかに

しかし、フジパンのすごいのは(特に開発チームのメンタルの強さを褒めてあげたいと思うのだが)、かねふくの明太子とのコラボだ。これが「明太子といえば〇〇」に、かねふくが入るかどうかはちょっと置いておく。博多の明太子屋は100社を蹴る超絶な販売競争をしている上に、博多人は個々人でどうにもこだわりの(ひいきの)明太子屋があるらしい。だからどのブランドを選んでも、地元博多では「それは違う」と言われてしまうことが多いはずだ。そこをあえてかねふくを選んだメンタルは褒めるに値する。(まあ、ふくやを選ぼうが福太郎を選ぼうが同じことにはなるはずだが)

明太子の味はする・・・

そして明太マヨポテの味はといえば、ふーん、こんなものかなあと言う感じ。かねふくのめんだいがうまいとかまずいとかではなく、明太子は入っているなと確認できるレベルだし、マヨとポテトだし。不味くなるはずのない組み合わせだが、予想通りの味でもあり特別コメントするほどの感動もない。普通にうまい、それだけだ。個人的にはこの手の怪しいコラボ商品は是非続けていってほしい。
ランチパック・スナックサンドの戦いはまだまだ続くのだね。

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長岡のラーメンを渋谷で

以前から気になっていて一度行ってみたいと思いつつもいまだに行っていない新潟県長岡の青島食堂。生姜ラーメンの店だ。なぜか長岡付近に行くときはいつも定休日に当たってしまう。実に残念だ。

その長岡生姜ラーメンが渋谷駅の近くにあると言うので、恵比寿に用事があった帰りに散歩してみた。その名も「しょうがの湯」。看板だけ見たら間違いなく銭湯だ。

カウンターだけの小ぶりな店だが、入口に券売機。メニューの選択肢はあまりないので、迷うことなくしょうが醤油ラーメンを選ぶ。カウンターの中でラーメンを作るのが見えるので、おー、めん茹でてる。おー、どんぶりに入った。あれが自分の注文したやつか・・と逐一進行が分かるのが楽しい。
そんな製作現場の見学をした後に出てきた「しょうが醤油ラーメン」だが、しっかりとしょうがの味がするスープ、中太平打ち麺での提供、はっきりした特徴のあるラーメンだった。実に好みだ。トッピングで追いしょうがもできるようだが、初回なのでプレーンに徹する。チャーシューもうまい。思わず飲み切ってしまうほどスープがうまい。

中太平打ち麺はこのみなのだ

しょうが酢がおすすめ

テーブルに置いてある特製酢しょうが、しょうが醤油もちょっとずつ試してみるが、しょうが酢は最後の方でスープに投入して味変を楽しむのに向いていると思う。

最近ちょっとブームが通り過ぎた感のある「しょうが」だが、このしょうがラーメンは、しょうが好きにはたまらない。食べ終わったあたりからしょうがの発汗作用が効き始めドバッと汗が出てきた。夏場に食べるとかなりすごいことになりそうだが、気温の低い時期は気持ちが良いポカポカ感が感じられる、体に良さげなラーメンだろう。
しかし、この店の周りはラーメン大激戦区なのだね。