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山籠り調理日記5 夏の肴は、きゅうりにかぎるって?

美濃の外れに車で行った時、たまたま入った道の駅で「織部焼」アウトレット市が開催されていた。きれいな色だと思い、皿と鉢をいくつか買ったまま、荷台に置き去りにして忘れてしまっていた。荷物の整理をして気がついて、なんだか使わないと申し訳ない気分になり、器の色から、これに似合うものはきゅうりだなあなどとおもったので・・・。

手抜きの典型だが、うまいものはうまい

何年か前に無限ピーマンという料理が流行っていたようだが、それをキュウリに応用してみただけの簡素なものだ。きゅうりを適当に切って、塩昆布とゴマをかける。それに「食べる辣油」をお好みの量だけかける。味付けは塩昆布で決まるし、足りなければ適当に醤油でもだしでもかければ良い。
個人的には、ヒーハー系の味にしたいので花椒を小さじ半分ほど追加する。夏には「痺れ系」がたまらんなあと思うが、これは胡瓜ではなく焼きナスであるとか、野菜の煮物を作ったときにも隠し味で使える。(まあ、花椒の痺れは隠せないが・・・)

アヒージョも手抜き料理の極みだが、うまい

無限胡瓜だけで物足りない時は、お手軽アヒージョでタンパク質と油の補給をする。アヒージョの具材は、冷蔵庫の中の在庫で良いと思うのでなんでもありだが、旨味という点では「きのこ」と「プチトマト」は、外してはいけないと思う。特に、プチトマトを丸ごと放り込み、皮にシワがよったくらいで熱々のトマトをフォークで突き刺し、ヒーヒー言いながら食べる(間違いなく舌を火傷する)のは、ささやかな贅沢だ。
パプリカがあれば、なおさら良い。パプリカの甘みは、生の時より火を通した方がはっきりとする。タンパク質は安物の冷凍エビで十分だが、刺身の残りの切れ端とか、ベーコンやハムの切れっ端でも相当にうまい。要は冷蔵庫の中の残り物処理で美味しくいただける。

夏野菜をつまみながら、ビールで一杯というのは、なかなかチープシックな贅沢な時間だと思うがなあ。

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山籠り調理日記4 焼きそば 温玉乗せ

普段はラーメンだの冷や麦だのを延々と食べ続けている「麺食い」なのだが、時々無性にソース焼きそばが食べたくなる。それも、細麺ではなく太麺のもちもち系だ。スーパーで大量販売されている焼きそば(まるちゃん製)は、麺がちょと細すぎるので、ここ一番の時は太麺を買ってくる。
具材はほとんどなしのストロングスタイルで、豚バラ肉のペラペラが入っていれば、それで満足だ。

温玉うまし

ところが、今回はもやしが余ったので、もやし焼きそばになった。それでは味が薄いので、大量に作った温玉の乗せてみることにした。焼きそばといえば目玉焼きという思い込みがあったが、実は温泉卵の方が相性が良いということに初めて気がついた。ソースたっぷりで作った味の濃い太麺には温玉がよろしいようだ。

味噌漬けの大根で作ったもやしのサラダ

大量のモヤシをさっと茹で、ラー油とポン酢でたべてみようとおもったが、それでは味に変化が足りないと思い直し、かいわれ大根と、大根の味噌漬けを千切りにしたものを乗せてみた。だいたい味噌漬けというのは塩分高いので、ご飯に乗せて白飯を爆食いする時くらいしか使い道がないのだが、刻んで薬味にすると万能調味料に変化するので、冷蔵庫の常備品だ。
自家製の山椒の実の醤油漬け・塩漬けとみじん切り生姜の醤油漬けと合わせ、三大常備調味料で、だいたい次の年までは持つ量をストックしている。
今年はこれに、北海道東北名物「三升づけ」が追加投入される。暇さえあればいろいろ出来るものだな。

自家製調味料を使ったサラダドレッシング作りもなかなか楽しい。

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山籠り調理日記3 焼き野菜とビールの関係

梅雨明けで夏本番と思ったら、本番すぎて猛暑どころか酷暑になってしまっている。しかしこの時期は、夏野菜がうまい季節で、暑さの中で野菜を美味しく食べるにはどうするか。答えはいつもの焼き野菜を、たっぷりのエクストラバージンオリーブオイルとお酢で締めたもの。

トマトが和洋折衷がうまい

基本的には、網で焼いた野菜の酢漬けなので、野菜は何でも良いのだが、やはり夏ということでナスとズッキーニが主力。あとは、トマトや大葉などを薬味としてたっぷり目で乗せれば良い。忘れてはいけないのが多めのバジルとオレガノで、これがたっぷりかかれば、おしゃれな焼き野菜になる。酢の代わりにバルサミコという手もあるが、今回は味付けにポン酢を足したので、あえてコメ酢にしてみた。何だか血液サラサラになりそうな(効能はさっぱりわかっていないが)、体に良い系の一品に仕上がった。タンパク質が足りないというのなら、チキンとかツナとかを乗せるのが良いだろうし、サバ缶、鮭缶あたりも合いそうだ。

予想外のうまさだったのは椎茸の石づき

野菜を焼きながらチャチャっと作ってみたのが、豚肉のポン酢煮で、テレビのCMでやっていたやつをパクってみた。臭い消しに長ネギの先っぽの緑のところを放り込んだくらいで、基本は和風だしでサッと煮た豚にポン酢と砂糖と椎茸を投入しただけ。仕上げに紅生姜と大葉を乗せてみたのは「味変」狙い。
夏には豚の冷しゃぶをよく食べるが、ポン酢の方が味が濃いので、酒の肴には良いと思う。

この夏野菜と豚肉ポン酢煮で、今年の夏は乗り切ろう。どちらも簡単で(ただし野菜を焼くのに時間はちょっとかかる)、手抜きしててもそうは見えないのが大変よろしい。

焼き野菜はアスパラとかとうもろこしを加えれば色がたっぷりになる。豚肉ポン酢は、黄色のズッキーニを入れるとか、仕上げに赤パプリカ細切りをかけるとか、こちらも色アレンジは簡単なので、夏のお父さん料理としてレベルアップしますねえ。
ご飯のおかずに向いているかどうかは、それぞれの判断で。あくまで酒の肴として作っているから、そのあたりはつっこまないように。

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山籠り調理日記2 サーモンユッケ 自作したら・・・

刺身用サーモンを買ってきて、札幌の鮨屋で食べたサーモンユッケを再現しようと試みたら、何となく簡単にできてしまった。人によっては好き嫌いのある、九州の甘い醤油を流用しようと思っていたのだが、ふと気がつき、自作の蕎麦つゆ用の「かえし」を使ってみた。おまけでちょっとだけ日本酒を足してみたのが正解だったようで、大振りに切ったサーモンに山葵を乗せてぐちゃぐちゃに混ぜてみれば、あっという間に出来上がり。これは、早い、簡単、うまいの三拍子が揃ったスーパーな酒の肴になった。自分で作って思ったが、きゅうりの細切りがポイント高い。歯触り、食感のカリカリというのはサーモンのねっとりした食感と合わせて楽しむのに良い。

自分ようなのでサーモン山盛りにしてみた

サーモンの切り身が余ったので、今度は九州醤油で温玉乗せにしてみた。きゅうりの追加も忘れずに。ただし、温玉乗せなので、これはぐちゃぐちゃに混ぜるのはやめて、卵の黄身と混ぜながら食べることにした。個人的にはこの温玉乗せの方が多少料理した感が出るので、皿を変えて薬味別添で、みたいなチョコザイな技を使うとグレードアップしそうだなどと思ったが。

ちょっと放置しすぎて硬めになってしまった温玉

スーパーで売っている切り身の刺身も一手間かけると、それなりに高級居酒屋の一品風になる。コロナ の時代の生活の知恵として、後世まで長く残ることだろう(嘘です)

ちなみに、お湯を入れて放置するだけで出来るという温玉製造器をもらったので、最近は温玉づくりに励んでいる。温玉というのはなかなか使い勝手が良い食材で、眼から鱗というか、今まで使わなかったことを後悔している。温玉料理の専門店ってないものだろうか。

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山籠り調理日記1   パエリアもどきとアヒージョもどき?

コロナの強制自粛明けに所用を片付けに長野に行ったが、どうやら長野県はあちこちに保養地があるにもかかわらずアンチ首都圏らしいので、食材を地元で購入しないで、地域経済には全く貢献しない短期滞在をしてしまった。長野は、この季節になると地元の野菜や果物が美味しいのだけれど。そろそろ大好物のシナノパープルの季節なのに。

赤いパエリアは貧乏人の味方だ

片付け物をしていたら出てきたパエリア鍋をゴシゴシと洗いm何とか使用可能な状態にしたので、パエリアを作ることにした。昔はキャンプで使っていたので、炭だらけだった。調理をする気も失せる状態だったが、何とか見られるくらいまで磨き上げた。
パエリアといえば豪勢なシーフード料理みたいな感じがするが、要は海鮮ごった煮だと思えば良いので、材料は適当に。野菜や肉や魚をガーリック・オリーブオイルで炒めるのが肝だ。これでもかと言う量のニンニクを使う決意が必要だが。今回は塩鮭の切り身と、アヒージョに使ったエビの残りを始末することにして、野菜は椎茸とブロッコリーを使った。これで十分ではないか?
あとは、スープで適当に米を煮る。サフランを使えば格好良いが、高いのでトマトジュースとケチャップで適当に仕上げても良いと思う。出来上がったら、冷蔵庫にあった貝割れ大根を薬味がわりに乗せてみた。
色は赤っぽいし、具材はしょぼいし、まさしく「パエリア」もどき。だが、おこげはうまかった。今度は大きめのスキットルで一人前に挑戦だ。

残りもののアヒージョ、刺身用サーモンが意外とうまい

パエリアが仕上がるまでに、ちょいとワインでいっぱいやろうとアヒージョ作成。これもお手軽で、最初に材料を切っておけば、あとはニンニクを放り込んだオリーブオイルが熱くなってきたタイミングで適当に放り込むだけ。味付けはアンチョビーを多めに入れておしまい。自分で食べるので色気よりも食べたい食材重視で選んだら、なんとも見栄えのしないものになったが・・・。きのことエビとパプリカはぜひ使いたいアヒージョポイントの高い食材だ。塩鮭やサバをサイコロに切ったものを入れてもうまいが、これはサッと火を通すくらいにするので最後の一品。おすすめはサツマイモとかじゃがいもを大きめの乱切りにしてレンジアップしたもの。

アヒージョというよりオイルフォンデュなので、これはやはり「もどき」料理だ。
それでも安物の赤ワインをグビグビやるには、贅沢すぎるくらいにうまいので・・・。残った油は、固めに焼いたトーストにつけて食べた。満足

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行列のできない坦々麺屋に行ってきた

所沢の隣町は入間と狭山だが、狭山はお茶しかない。(と馬鹿にしている訳ではないのだが)入間には航空自衛他の基地がある。11月に開催される航空ショーは、その筋の趣味の方には有名だ。もともとは陸軍の航空基地だったはずで、所沢、入間、横田と続く首都圏の軍用航空基地群というところだろう。それ以外にはお茶しかない場所だ。

その所沢と入間の境目あたりに、結構人気の「坦々麺」専門店がある。駐車場が狭いこともあり、なかなかお昼時にはいるのは面倒だ。駐車場の台数と店内の席数がバランスしていないので、かなりの機会損失があるとみているが。だから、この店に行く時は昼のピークは絶対にずらす。マスト条件だ。

実にできの良い坦々麺 追加トッピングなし

ところが、このコロナのせいなのか昼時に店の前を通りかかると駐車場が空いている。これはラッキーと思い、なんと普段なら絶対にしないUターンをして入店。カウンターに座りあたりを見渡すと、本当に客がいない。なぜと不思議になる程に客がいない。従業員の数の方が多いくらいだ。

メニューを開けると、なんとなく理由がわかった。いつの間にか、値上げしていた。一押し的な「あれやこれやがワンサカ」乗っかったなんちゃら坦々麺では1500円近い。おまけに税別表記だった。普通の坦々麺(プレーン)を探そうとすると、隅っこの方に書いてある。プレーンこそ、一番上に書くべき商品だと思うが、それを隠してどうするよと憤慨してしまった。それでもプレーンを注文し、出てきた商品はなかなかの一品なのだ。レベルは高い。しかし、会計すると千円札一枚が消える。初めてきた頃は確か700円くらいだった。あれから10年以上はたつから値上げしても仕方がないとは思う。

しかし、この値段では客足が遠のくだろうね。サイドメニューも増やし、おそらく総合中華料理屋的なアップグレードを狙っているのだろうが、立地がそれについてきていない。それよりも坦々麺専門店で「普通」と「辛い」の2種類くらいに絞って、ジャンジャンお客さんを回していく方が向いていると思うのだが。この店が駅前にあったらさぞかし行列ができそうな気もする。

行列のできない店というのは、やはりそれなりの理由があるものだな、などと好みの坦々麺プレーンを食べながら思っていた。スープの底に沈んでいるひき肉がうまいんだよね。

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行列のできるラーメン屋に行ってきた

所沢という街に住んでいる。埼玉県の西部にあり、有名なものといえば西武ライオンズ球場くらいしかない。古い話で言えば、帝国陸軍の最初の飛行場があった。戦争に負けて米軍に接収されていた。(今でも米軍基地は残っている) 狭山茶の主産地の一つで、周りに茶畑が多い。
人口は30万人弱なので、小さな県庁所在地の街より大きいが、繁華街はしょぼい。西武城下町なので百貨店とパルコがあったが、西武百貨店は潰れてしまった。池袋や新宿まで西武線で30−40分の距離なので、東京のベッドタウン的な扱いだが(隣町は志村けんさんで有名になった東京都東村山市)、埼玉県中心部、浦和や大宮からは別扱いにされている。(と思う)
例の「とんで埼玉」という映画では、なんと新所沢パルコが主演俳優が挨拶に来る封切り館となった。

そんな街なので、人口の割に田舎的な環境で、自動車がなければ生活が難しいところとも言える。東京23区のような駅前ですべてを済ませる都会生活は無理だ。

ジャガイモが厚切りチャーシューに見えてしまう

駅から車で10−15分走ったあたりにショッピングセンター(ショッピングモールではない)ができると、その周辺にラーメン屋とかファミリーレストランがコバンザメのように開いてくる。そんな田舎町だ。(生まれも育ちも、100万都市だったので、だいぶ偏見が入っているかもしれない)
何か食べに行こうとしたら、車を出してわざわざ出かけなければならない。おまけに繁華街と言えるような商業集積のある駅も一つだけ。だから行列ができるほどの人気店が存在できるかと言えば、「無理、そんな店はない」と答えるしかない。

埼玉県では主勢力を占めるヤオコーというスーパーが駅からバスで10分ほどかかるところに開店した。その横に、この街としては例外的な行列ができる「味噌ラーメン専門店」が開店し、なかなかの人気店ぶりだった。いつ行っても長い行列で、なんとなく入りそびれていた。駐車場もそれなりに広いのに、いつも満車だった。ところが、コロナのせいで何やら様子が変で・・・。
たまたまスーパーの駐車場からのぞくと、ラーメン屋の駐車場がガラガラに見えた。これはラッキーと買い物帰りに立ち寄ってみたのだが・・・。

駐車場には車が少ないのに、なぜか店頭に行列があり、それもソーシャルディスタンスな行列なので、随分長く見える。実際の人数はあまりいないようだった。仕方がないので、一度店内に入り「お待ちのお客様リスト」に名前を書き、行列の後ろに並ぶことにした。待つこと10分程度なので、まあまあの速さ。これくらいの待ち時間であれば仕方がないなと思っているうちに、席に案内されてびっくりした。カウンター席は半分死んでいる。テーブル席も半分使っていない。これでは、駐車場がガラガラでも行列ができるわけだ。昔の賑わいを保っていたのではない。昔と比べると客数半減という状況だった。

それでも、店長イチオシ?らしい、北海道味噌ラーメンを注文した。豚骨系の味噌ラーメンなので、いわゆる濃厚こってり系で、単純に舌が喜ぶうまさだ。ただ、問題はというか、勘違いはというか、メニューに載っていた写真では厚切りチャーシューに見えていた物体二切だった。
現物が来てみるとチャーシューではなくフライドポテトだった。北海道味噌ラーメンだから、ジャガイモなのかと、まあ親父ギャグ的センスではあるが理解できる。しかし、脳細胞はチャーシューを欲していたわけで・・・。自分の誤認なので、文句も言えない。追加でチャーシュー頼めば良いだけのことだが、実に残念(これはお店にではなく、見間違った自分に対してだ)。

仕方がないからまたチャーシュー入りを食べに行くことにしようと思う。行列はまだあるのかなあ・

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サイゼリヤで一人飲み つづき

サイゼリヤのセルフ味変政策?は、実に面白い試みだ。サイゼリヤの特徴は、定番商品を安く売るということにある。他のファミリーレストランのように季節メニューで気を引くということをあまりやろうとしない。潔い。自社定番商品へのこだわりというか自信の現れであり、開発に伴う費用を切り捨てるという側面もある。

オリジナルであまり辛くないホットソース

これまでサイゼリヤはピザに対して一般的なタバスコソースを提供していた。それをやめて自社製ホットソースというものに切り替えた。原因は二つあるだろう。一つ目はコスト削減。タバスコの小瓶は実にコスト高なソースだ。たまに大瓶で出している店があるが、あれはあれで中身の賞味期限が気になる。
一番良いのは大袋で買ったソースを小分けにするような方法で、表面に貼ってあるラベルだけあれば補充は可能だ。もう一つは味に対するこだわりだろう。タバスコは酸味塩味ともに強すぎる場合がある。この写真のホットソースのボトルを見る限り、店内補充しているのは間違いなさそうだ。シールが歪んでいるし。

辛いソースをたっぷりかけるという・・・

そもそもピザにタバスコという組み合わせは喫茶店の軽食文化が産んだものだろう。イタリアに行ってピザを食べる時に辛味として使うのはクラッシュペッパー、赤唐辛子を砕いたものだ。ほかには、オリーブオイルに唐辛子を漬け込んだチリオイルのようなものだった。タバスコはアメリカ生れのシロモノなので、イタリアで料理に使われるとは思えない。そもそもアメリカのピザ屋でもタバスコは出てこない。基本的にクラッシュペッパーだと記憶している。
だから、サイゼリヤの唐辛子フレークという存在が実にお気に入りだった。本格派なのだ・・・。ただ、日本人の客の一般的な嗜好として「ピザにかけるからタバスコくれ」というのは理解できる。本場イタリアではタバスコなど使っていないと顧客相手に喧嘩をしても仕方がないから、ホットソースを開発したということだと推測できる。

設計思想が、そんな話なのではないかと勘ぐっているのだが。それだけに「たっぷりかけるマイルドな辛いソース」という訳のわからんコンセプトが、これはこれでアリだなと思う。個人的には、これも単体で売って欲しいものだ・・・。出来れば唐辛子フレークも単体で別売りをお願いしたい。

うーん、サイゼリヤの値上げに伴う運営方法の変更は、なかなか良い方向なのだな。ちなみに、サイゼリヤのソーステーブル?には、割り箸も置いてあり、ナイフとフォークではなく箸でパスタやピザを食べるのがマイスタイルなのだが、周りで箸を使っている人を見かけないのはなぜだろう?

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サイゼリヤで一人飲み

サイゼリヤが値上げをした。例えば、これまで299円だったのを300円、いわゆるジャストプライス、ぽっきり価格にした。コロナ対応で、接客時間の低減が目的のようだ。まあ、1円だしねということだと思ったが、それ以外にも色々と値段を100円単位に丸めたようだ。税込価格なのでわかりやすい。税別価格とか本体価格の提示というのは、本来的に分かり難さという点で、サービス業としてあるまじき愚作だとずっと思っているので、この動きには賛成だ。

さて、販売を再開した羊串を注文したのだが、これはやはり優れものだ。一体どこで串打ちをしているのだろうかという疑問はさておき、羊肉を食べさせるレストランといえば、ジンギスカン屋くらいしかない。それがファミリーレストランで食べられるのだから、実にうれしいことなのだ。ジンギスカンの本場、北海道(岩手県や長野県の方で異議がある人がいるのは知っているが)で、サイゼリヤの羊はどういう評価なのだろうか。

塩と胡椒は大事だ

しかし、すごいのは羊肉だけではない。この羊肉についてくる、なんとなく中東や中央アジアの匂いが漂う、怪しげなスパイスが絶品だと思う。これだけ注文できないものかと、最初に羊を食べた時に思ったのだが、なんと、今回の値上げの流れで「やみつきスパイス」50円として堂々と登場した。これはうれしい。
このスパイスをハンバーグにかけて食べてみたいと思っていた。サラダに合わせても良さそうな気がする。できればテイクアウト用に小瓶に入れて売って欲しいくらいだ。

サイゼリヤはいろいろな調味料をかけて、自分で「味変」を推奨しているが、そのためには普通の醤油とかケチャップとかのありふれた調味料以外にも、追加投入しないかなと思っていたので、この「やみつきスパイス」路線は是非継続して欲しい。できればスパイスバーとかソースバーみたいなものが欲しい。あるいはソースが10種入った「ソースだけのスペシャルプレート」みたいなものがあっても良い。プレーンなハンバーグとサラダにソースバーのチョイス。これはうれしいなあ。

サイゼリヤで羊を食いながら、グラスワインを飲んでいた時の妄想というか要望だ。

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マクドナルドは・・・すごいな

マクドナルドは言うまでもなく米国発祥の世界企業だ。ブランド企業としても、おそらくコカコーラに次ぐくらいの知名度だろう。そのマクドナルドの低価格訴求バーガーが「スパチキ」で、テレビCMでも知名度を上げている。しかし、一番すごいのはこのパッケージに現れている。
まず、文字はカタカナのみ。アルファベットなし。社名、ブランド名なし。あるのはMのロゴマークだけ。これが世界戦略・ブランドというものだと言う典型だ。
ダメなブランドや企業だと、まず社名・ブランド名を書いてしまう。ご丁寧に英語+日本語と二重に書き込んだりする。おまけにインバウンド客目当てなどと言って英語表記にしたりするのは最悪だ。
まかり間違ってインバウンド客が多いとしよう。しかし彼らが注文するのは日本ローカリのメニューではなく、グローバルメニューになるはずだ。マクドナルドであれば Qauter Pounder,  Big Mac, Fillet ‘o Fish であるはずで、パッケージの字面を気にするはずもない。バーガーの包み紙一枚から、こんなことが読み取れる。

英語 なし。まるで日本企業だ

そして最近の定番となったナゲット15個390円セール。通常販売が5個で200円だから33%Offという計算になる。違う言い方をすれば、2個買えば1個おまけ。そして通常ソースに加えて、2種類の季節限定ソースで注意喚起?する。ナゲットは通常品なので、商品開発コストは限りなくゼロ。逆に大量発注するから仕入れコストダウンが可能。販売促進としては美しい仕掛けだ。味変狙いの季節ソースも売り切れごめんのロスなし政策なので、まさにファストフードのキャンペーンとはこうあるべきという典型だ。世界ブランドのマーケティング戦略とはこうあるべきだ。

マクドナルドは単価を上げるためサイドアイテム半額というクーポンをよく使う。ナゲットはその仕組みで、今だけ半額100円という使い方をされてきたが、その売り方だと15個売っても300円にしかならない。しかし、この15個パック販売であれば、売価は上がるし、購入単価も引き上がる。言うことなしなのだ。

そもそもマクドナルドが大不振に陥ったのは、中国生産「ナゲット」事件からだった。普通であればトラウマになりそうなものだが、そこをあえて逆張りというか、これでもかとナゲットで販促をかける。マーケティング担当者のメンタルは「鋼」でできていると感心する。
おそらく、その強気の作戦が功を奏し、今やマクドナルドの利用者の中に、ナゲット事件の記憶などもはやかけらもないに違いない。
コロナ不況の中、イートイン(店内飲食)全面禁止にしながら売り上げ伸張を果たしたのだから、ブランドとしての強さはもはや外食産業ナンバー1と言って良い。

個人的好みではアラビアータだが、部屋中がニンニク臭くなる凄さ

マーケティングとは、もともと軍事作戦立案の仕組みを、ビジネスの世界に取り込んだものだ。当然ながら第二次世界大戦で米国が勝利したのと同様、マーケティング戦略を正しく組み立てた企業は世界を制覇するという、まさしくその実例が今の日本マクドナルドなのだと思う。世界全体で見ると、あちこちで苦しんでいる現地マクドナルド もあるようだが、日本のブランド建て直しの成功例を活用すれば、グローバル企業としての成長は続けられるだろう。戦争に勝った国の仕組みを、戦争に勝った国のビジネスに取り入れただけと言えばそれまでだが、戦争に負けた国のくせに勝つ仕組みを取り入れない、日本という国のビジネスマンは本当に不思議な世界に生きているのだとよく思う。ビジネスに国粋主義なんかいらないのだが。

このコロナ不況の中、テーブルサービス系のレストラン企業は低迷の極みで、いまだに有効な回復策を見いだしていない。マーケティング無策なのだ。それと比べれば、いやいや、本当にマクドナルド はすごい。