食べ物レポート

うちの近くの洋食屋

たまにお世話になる古き良き洋食屋だが、個人的には洋食屋が生き残っている街は暮らしやすいというか、楽しみが多いと思う。東京の下町にはあちこちに有名洋食屋が今でも活躍中だが、当然それなりのおお値段がする。それを高すぎるというつもりはないが、ランチに軽く食べるという価格ではなくなっているのも確かなことだ。少なくともランチの定食がざるそば二枚分以上はするのが当たり前だ。

この写真はずいぶん昔に撮ったので値段は変わっているはずです(消費税増前です)

こちら地元の洋食屋の店頭メニューを見れば、なんとも驚異的な価格帯で、近くにあるファミレスなど目じゃないよというびっくり価格だ。一つ一つの料理がなんともユニークで、ファミレスで出てくる同じ名前のものとはずいぶん違っている。カニピラフとかポークステーキなんて、ファミレスでは絶対食べられないだろうと思う。しかし、この店のユニークメニューで最大のものは、ランチセットについてくる豚天だ。

ハンバーグ定食

大分名物の「鳥天」があるのだから、豚肉を天ぷらにして何が悪い、と料理長が思っているかどうかは定かではないが、ありそうでなかったメニューだろう。この「豚天」をどう食べるかもちょっとした悩みの種で、いろいろと考え込んでしまう。そのまま何もつけずに食べる、ハンバーグのソースをちょい付けする、ウスターソースを要求して大阪風に食べる、醤油をもらい天汁がわりにするなどなど。ご飯に味噌汁に豚天で立派な豚天定食になりそうだが、豚天はあくまでハンバーグ定食の付け合わせなので・・。ちなみに、このお店で豚天単品はメニューに載っていません。ランチ限定「幻」級の一品なのです。

町中華と洋食屋の存在は、その街の文化だと思いますよ。

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仙台の居酒屋

ステイホームでiPhoneの中にある昔の写真をひっくり返していたら、なつかしの仙台で遭遇した居酒屋メニューが出てきた。うずらの卵のカレーまみれ、というかカレールーの中にうずらの茹でたまごを入れただけ?なのだが、これがむしょうに食べたくなった。
写真のイメージ換気力というのはすごいものだ。口の中に、このカレー卵の味が蘇ってっくる。この居酒屋では「カツカレーのご飯なし」、つまりカツにカレールーをかけただけのメニューもあり、これもお気に入りだった。仙台に行ったら牛タンより先にコイツを食べたい。

これを考え出した人は天才級の料理人だと思う

同じ店で食べたはずなのだが、写真を見ても思い出せないメニューもある。右側は多分ガリサバだったはずで、シメサバと生姜の甘酢漬け(ガリ)を和えたもの。左はキムチの和え物に見えるがチャンジャだったかもしれない。自分で気に入ったものを写真にとって記録しているはずが、写真を見ても思い出せないとは、実に悲しい。備忘録的に撮った写真にキャプションをつける方法はいくつかあるが、どれもなかなかめんどくさい。一番簡単なのはインスタで保存記録を作ることかなとは思うが。
できればAppleが「写真」の機能強化をしてキャプション付加機能をできるようにしてくれないかな。

ガリサバは自作でも美味しく作れる簡単メニューだが、市販のシメサバ(だいたい半身で販売している)だと出来上がる量が多すぎるので、やはりこれはお店で食べた方が良い。チャンジャは、市販のキムチの素と魚の瓶詰めを使えば、なんちゃってチャンジャができるが、これも出来上がり量が問題で、一口・二口といった酒の肴的な量を作るのが難しい。かといって、一度作っだものを何日も食べ続けるのも嫌だ。居酒屋料理の存在意義は、このちょっとだけ食べたい需要に応えてくれることだと思う。

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牛丼食べた

先週外出した時、昼食の時間が10分しかなくて、ちょっと迷ったのだが牛丼にした。それも、個人的定番の吉野家ではなくすき家だった。すき家の牛丼は、街道沿いにある一軒家タイプでよくお世話になる。周りに飲食店がない、あれっというところに出店していることが多いが、逆にそのせいで客が集まっているような気もする。「逆張り戦術」が機能しているのか。吉野家は車で移動するときには店がみつからない。駅前でマクドナルドの3軒隣みたいな場所が多い気がする。

牛丼は、紅生姜と唐辛子で赤く染めて食する

牛丼は30代後半で卒業する人が多いと聞いたことがある。多めの飯と牛バラ肉のボリュームが年齢的にキツくなるのが理由らしい。確かに牛丼喫食回数が減ったのは確かだが、それでも月に一度くらいは食べても良いような気がしているので、まだ未卒業者らしい。生まれ育った北の町では牛丼屋が定着せず、東京に出てくるまでほとんど食べたことがなかった。そのせいなのか、東京付近(笑)に出てきて外食店店長をしている間は、人様の10倍くらい牛丼を食べていた記憶がある。最長で50日くらい連続で食べていた。体の中の半分は牛丼とフライドチキンでできていたと言っても嘘ではないと思う。それくらい食べ続けると牛丼の味の違いがわかるようになる。煮込んでいる時間により、あっさり目から超濃い目まで、ずいぶん具材の味が変わる。濃いめの味の日は「今日はきっと暇なんだろうな、自分の店も暇だったしな」、などと外食景気のバロメーターみたいなものだった。逆に玉ねぎがまだ味がついていないパリッと硬めの時は、「おやおや、忙しすぎて仕込みが間に合わなかったか」などと思っていた。
後年、吉野家の部長さんに店長時代の汁だく話を聞いたことがある。客から「にいちゃん、汁だくで」と頼まれると、「はーい、目一杯汁だくで、マニュアル通りでお出しします」みたいな口先だけの汁だく対応をしていたと笑っていた。今は本当に汁だくにするらしいが。

確かに若い時は、牛丼が安くて美味いと感じる時期があるだろう。牛丼のヘビーユーザーは週に3回、4回と通うらしいので、十円の値段差があればブランドを乗り変えるという。当然、大手3社は価格だけに限らず味のこだわりも含めて、外食業界で1番の激戦区であることに違いはない。その牛丼チェーンの競争に思いを馳せながら、すき家で食べた牛丼は何やらほろ苦い味がした。個人的な事情でしかないのだが、ついにご飯が完食できなかった。具とご飯半分でお腹いっぱいになった。寄る年波には勝てない、ということを牛丼で実感させられるとは、やれやれというしかない。

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ワインの話 つづき

ワイン大国フランスなどと勝手に思い込んでいるが、確かにフランスのワインは世界各国で高い評価を受けているのだから、美味いものなのだろうという刷り込みがあるのは確かだ。だからと言って、フランスワインのうまいまずいがわかるほど舌は肥えていないのは、前回述べた通り。ただ、フランスワインはあちこちに有名産地があり、その中で覚えているのが「ボルドー」だ。これも知人ソムリエに教わったことだが、ビルドーはブレンド技術が巧みなので、初心者がワインの味を覚えるには適当だとのことだった。それを律儀に守りというか、他の産地には目もくれずボルドーだけ(知っている山地はそこだけ)を飲んできた。そしてもう一つの教えが3000円んのワインを買えだった。3000円程度のワインであれば外れはないとのことと、それ以上のワインの味の差を楽しめるまでになるのは相当な修行がいるらしい。

これも輸入元はサントリー

その教えを律儀に守り、ちょっとした「ハレの日」にはボルドーを飲もうと思っているのだが、よく考えると3000円の日本酒といえば、少なくとも大吟醸クラスで、多くの蔵元では最高級品に近いものだ。大吟醸を自前で買ってグビグビ飲むというのは、これはずいぶんな贅沢だなあ。そうなると、途端にボルドーのありがたみが増すというか、もったいない感が湧いてくる。頭の中にはボルドー=3000円なりという図式が刷り込まれているので、安いボルドーという存在があるとは知らなかった。たまたまスーパーで見かけたサントリーが輸入しているボルドーがなんと1000円弱で、ワインの値付け方程式で考えると、これはレストランで4000円で提供されているワインということになる。

あれこれと考えながら、生まれて初めて買った低価格ボルドーだったが、確かに軽めな香りというかさっぱりした味だとは思う。お値段はその辺りに出るのだろう。それでもこの価格であればグビグビ飲める。夏になればロックで飲んでも良さそうだ、などと自分の中で「新ボルドー」と認定することにした。「新ボルドー」を探しに久しぶりに酒屋巡りをしてみてもいいかなと思った。

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ワインについて思うこと

ワインに造詣が深いわけではない。うまいまずいを語る資格もないと思っている。ただ、好き嫌いはあるので、知人のソムリエからのご指摘を守ってワインを選んでいる。ワインはヨーロッパ各国でできる旧大陸ものが本命とされているらしい。ヨーロッパ人からみて新大陸、つまり南米アメリカとオーストラリアのワインは違う代物らしい。だから、ニューワールドと言われる新大陸者は国内流通がほとんどで国外に出て行くことは少ない。これが日本ではカリフォルニアワインとかオーストラリアワインに出会う機会が少ない理由らしい。現地に行って「地ワイン」を飲むと値段以上に美味いと感じるのはそのせいだろう。カリフォルニアワインは赤道を超えてこないので、温度変化でのダメージは受けにくい。ヨーロッパ、オーストラリア、チリなどは赤道越えをするから冷蔵コンテナで輸入しないと味が変わるらしい。当然、冷蔵コンテナ利用は輸送コスト高になる。それでもチリワイン輸入が増えているのは品質と価格のバランス問題とのことだった。
ヨーロッパワインも低価格のスペイン産やイタリア産がメジャーにならないのは、味よりも値付けの問題みたいだ。フランスワインのように高価格品が少ないせいなのではないか。日本酒でも海外向けには純米大吟醸のような高価格帯商品が多い。海外で紙パックに入った大量生産酒を見ることはほとんどない。それと同じことだろう。

というような藩士を聞いて、スペイン産とかイタリア産の低価格品をよく飲むようになった。遥か極東のワイン発展途上国に輸出するのだから、さぞかし謂れがあるというかいうに言われぬ理由があるのではと勘繰っているからだ。そして、結論をいえば、あまり好みではない、に尽きる。ワインのうまいまずいがわかるほど下は肥えていない。だから好き嫌いだけなのだが、何やらあっさりしすぎている。国産ワインのライトボディー系も似たような軽さだから、作り手がそういうさらっと系を目指している問いことだと思う。

それと比べて、チリワインの重さというかどっしり感は、値段に関わらずすごいと思う。近場のスーパーでも低価格ワインといえばチリ産がほとんどだ。西友はウォルマートの仕入れ網を使っているので、見たこともないワインが並んでいるが、これもいささか好みに合わない。近くのCGC系スーパーでは面白いワインが並んでいて、たまに買いに行ったりするのだが、低価格品でラベル買いをしたら意外と当たりに出会ったりする。猫だと思ったらチリアン・ライオン(ピューマ)らしい「SANTA」がチリワインとして軽めながら好みにあった。

輸入元はサントリー

この手のワインはワイングラスに入れて、中でぐるぐる回して、香りを嗅ぐなどという面倒くさいことはしないことにしている。レストランであれをやっているのを見ると(昔は自分もやっていたので)ちょっとムズムズする。外食業では常識的な話だが、店で酒を販売するときの価格は、だいたい仕入れ価格の3倍だ。安いといわれる店は2.5倍くらいにしている。つまり酒屋で売っている価格が1000円であれば、3000円くらいになる。日本酒では、純米酒クラスまではこの値付けが多い。とことが大吟醸クラスになると4倍−5倍とぼったくり価格に近づく。高級価格帯は仕入れの数が制限されていたりするので、プレミアムが上乗せされた価格になる。
ところが、ワインはこのぼったくり価格が一般品にも適用される。おそらく高級フレンチレストランから発生した風習だろう。つまりレストランで5000円程度のワインを注文すると、その店頭小売価格は1000円ちょっと、つまりテーブルワイン級ということだ。香りも楽しむべき中高級品となれば、小売価格で2000から3000円程度になる。となると、レストランで最低 一万円超のワインだ。1本7万円の高級ワイン接待が話題になったが、酒屋で買っても2万円もするワインは流石においそれと飲めるものではない。普通の酒屋では売っていない高級品だろう。

だから、低価格チリワインはコップに入れてガブガブ飲めば良いと思っている。が、コップではちょっと風情がないので、骨董市で買ってきた蕎麦猪口(ざるそばを食べるときの蕎麦のつゆ入れですね)を使っている。たまに気分を変えたい時は、沖縄の読谷で手に入れた焼き物、湯呑みを使ったりする。泡盛ロックを飲む時も同じ湯呑みを使うので、柄違いで何個か揃えている。

結局のとこと、酒飲みの道楽というのは、器を変えたりすることで楽しめて、中身が高いか安いかはあまり関係ないような気がする。うまいまずいは、こんなものかもしれない。

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中華屋で冷麺とは

日高屋の今月の新作は「冷麺」だった。冷麺といえば焼肉屋の定番で、おまけに本拠地は盛岡だから、町中華の日高屋とはなんの関係もなさそうだが・・・。冬になると登場するチゲ味噌ラーメン(これも変な造語だが)は、まだラーメン一族の仲間だという気がする。しかし、冷麺となると中華ファミリーとは所属が違う。冷麺の本場は平壌らしいから、朝鮮語族系民族食がルーツなので、間違っても大陸チャイニーズとは、敵対関係とは言わないまでもファミリーではない。せいぜい友好的中立グループだろう。
そこから派生した盛岡系焼肉屋出自の盛岡冷麺は純国産な料理という意味で、インド発イギリス経由で伝わった海軍カレーみたいなものか。などと脳内で妄想を掻き立てられる。
冷麺好きなのだが、東京では日常的に食べられるものではないので、ついつい興奮してしまった。焼肉屋に行って冷麺だけ注文するのは勇気がいる。(盛岡では当たり前らしいが)

食べて見ればわかるが、極めてオーソドックスな冷麺だった。日高屋的ひねりはどこにもない。ただ、冷麺に必ず乗っているはずのお供物的なフルーツ、なしやりんごの薄切り、それがない時には缶詰のみかんやさくらんぼなどの癒し系トッピングが存在していない。ちょっとそこが寂しい。
日高屋のキムチは単品で食べるとあっさり系なのだが、日高屋冷麺に放り込まれてしまうと、何やらこの冷麺のために生まれてきた的な相性の良さを感じる。個人的な感想では、過去の日高屋新作メニューの当たり度は五分五分くらいなのだが、この冷麺は大変好ましいものに仕上がっている。

この先、日高屋では、町中華では登場しそうもない斬新なメニューが続々登場するのだろうか?この冷麺の仕上がりから予想すると、オムライスとかカツ丼とか登場してきそうだ(個人的願望です)。続く新作に期待したいぞ。

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高田馬場 日本酒メーカー直営店で

清龍酒造という日本酒の蔵元が運営している直営店が、池袋や高田馬場あたりに数軒ある。埼玉県蓮田の蔵元のようだ。大吟醸から本醸造まで酒のラインナップが揃っているのは流石に蔵元直営店の強みだ。だから最初の一杯はヒヤで頼む。ただ、最近の楽しみは日本酒を一口飲んだ後に、氷入りの冷たい水を飲むこと。酒を飲みに行ったはずなのに、水の方がうまく感じるという倒錯ぶりで、歳をとると自分でも訳の分からないことになってしまう典型だ。

ヒヤで升酒の後は、その時の気分で燗酒にしたりハイボールにしてみたり。すっかりビールは飲まなくなった。この蔵元直営店の怪しい名物が、店長のお薦めという奇妙な?料理で、個人的な経験で言えばあたりとハズレが五分五分という感じか。今回の怪しい料理がナポリポテトで、店長の力作らしい。名前から想像するう通りの喫茶店で出てくるナポリタン(スパゲッティ)の麺がポテトに変わったものだった。味は濃厚ケチャップ味で、普通に言えば、フライドポテトのケチャップ炒めになると思う。これが予想以上にうまい(個人的感想で)、後を引く、好みの味だった。ただ、これが日本酒向けの食べ物かと言われると疑問点は残る。少なくともビールとかホッピーとかの炭酸系ドリンクの方が相性は良さそうだが、そこは店長?料理長の力作だからよしとしよう。これは是非定番化して欲しい。

魚系メニューも時々ギョッとするようなものがあるが、今回はカツオの腹身の焼いたやつで、人気があるらしくすぐに売り切れていた。歯科医、この形状を見てカツオが想像できる人間はそぬ多くはないと思う。焼き鳥屋でスズメの開きを見たことがあるが、これに近い形状だったような記憶がある。腹身は脂が乗っているから旨いのだが、これはちょっと焼きすぎではないかと思うぞ。

高知で食べたハランボはこんな形ではなかったような気がする。まあ、それはそれとして、この店の「怪しい」「本日だけ」的メニューは実に楽しいが、時には小松菜を一把茹でただけみたいなものがあったりするので、何やら冒険的な楽しさがある。早くフル営業できるようになって欲しいものだ。

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完成度の高いハンバーグだから全国チェーン

あまりひと様に旨い、美味いと味や店を押し付けることはしない。自分の旨いものは自分だけがそう思っているだけで、他の人がそう思うはずがない。ただ、誰かに勧められて「なるほど、これは旨い」と思うことも多い。だから、「ひょっとしたらあなたのお口に似合うかもしれませんね」的なおすすめ、リコメンドとして、これは自分の好みですということはある。旨いですよということはほぼない。ただ、この店だけは例外的に「うまい」と言いたい。
一年振りくらいでびっくりドンキーに行ってきた。焼肉を食べようと思っていたが、焼肉屋が平日ランチにもかかわらず大行列ができていて、15分経っても誰も席に案内されない。席は空いているので、従業員を削りすぎたためらしい。春休みが終わってシフト調整に失敗したということのようだ。

そこで、肉関連の連想ゲームでハンバーグになった。向かいはマクドナルドだったから、ハンバーガーでも良かったのだが(サムライマックを試してみたかった)、焼肉と白飯が脳内イメージで固まっていて、そこから離れられず、お皿に入ったハンバーグ定食に決めた。
合い挽き肉でソースなしで食べられるというのが、びっくりドンキーの売りだと思う。柔らかい、箸で食べるハンバーグだ。肉を齧り、コメを放り込む。単純作業の繰り返しが止まらない。世に数多く存在する定番商品というわれる長寿メニューは、まさに米をうまく食べるためのおかずという感じのものが多い。あちこちのファミレスで模様風ソース、和風ソースいろいろかかって味変しているものが多いが、「素」のハンバーグで勝負するところは数少ない。単純に混ぜ物が多すぎてハンバーグの味が弱いのを隠すためということが感じられる。ごろごろしたハンバーグを売り物にしている静岡のさわやか、名古屋のブロンコビリー、北関東のフライングガーデンくらいが、例外的にプレーンハンバーグで勝負している。どちらもローカルチェーンだから、ナショナルチェーンでハンバーグ勝負といえばびっくりドンキーくらいしかないだろう。

昔のコスパの良さは薄れつつあるのが残念だが、肉の量、白飯の量などが選べるので、腹具合にあった注文ができるのもありがたい。まさしく家の近くに一店あって欲しい店の代表だと思うのだ。びっくりドンキー札幌2号店から通い始めて、ずいぶん長い付き合いになったが、今でも飽きない。多分、死ぬまで飽きないと思うなあ。

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ちょい飲み需要問題と新作メニューの意味

埼玉の中華の星、日高屋は駅前立地でちょいのみ需要を取り込んだ半居酒屋的業態で成長をしてきたチェーン店だが、コロナ流行のダメージを受けなかなか業績的には大変らしい。だからなのか、「客席に張り紙がしてある」珍しい中華料理店になっていた。確かにコロナ前の日高屋は夕方から、元気なオヤジたちが生ビールやハイボールで威勢よく騒いでいたのは記憶にある。しかし、このご時世でもオヤジ達は騒いでいたのね。こまった人たちだ。
おまけに、過度のアルコール摂取を禁止って、なんだかすごい書き方で、どうやら行政にこう言えって言われてるんですよ、という裏側の事情みたいのが透けて見えてくる。
少なくとも客商売をやっていて、過度のアルコール摂取などという言葉は使わないだろう。禁止に至っては、NGワードに近い。「多量のご注文はご遠慮いただけるようお願いいたします」とか、「アルコールのご注文はおとり様3杯までとさせていただきます」とか、いろいろ言い回しはあるはずだ。

などと注文した新作が来るまで、あれこれと考えていたのだが、冬のモツラーメンが終わり春の新作らしいのに、全く「春」感のない、きのこの辛いラーメン「麻辣きのこ湯麺」だった。酸辣湯麺が好物なので、これもその親戚筋に当たるかもと期待が高かった。結果は、親戚ではなく、仲良しの友達的なもので、ちょっと期待とは違っていた。あまり麻辣していないのは、きのこから出てくるスープというか出汁というか、まあ、簡単に言えば甘味が出ているからだろう。おそらく、キノコの辛い麺とか言われれば、普通に納得しているはずで、「麻辣」の文字がちょいと強すぎる。味は普通にうまいし、辛い麺好きであれば納得する日高屋水準であるのは間違いない。

店内ポスターは(うまく撮れなかったが)は、実物と差がないので良心的なものだし、これは昼に食べるより夜の飲んだ後の締めラーメンということなのかもしれない。お値段は日高屋としてはちょいと高めなのは、コロナ環境で仕方がないか。この春は各社一斉に高単価商品を投入してきている。客数減少を単価で補おうというのは、戦略的には愚策だと思うが、この苦境下では手っ取り早い戦術になる。明日のことより今日の稼ぎということか。麺チェーンはほぼ全社この高単価戦術パターンにハマってしまったので、この先は生き残り競争になるだけ。

企業存続をかけたチキンレースに全社一斉に参加とは、外食も競争末期、最終覇者戦争に突入したと考えるべきなのだろう。勝ち組は洋風ファストフード、負け組は居酒屋とファミレス、業界三位以下は淘汰される時代が来た。街の食堂は地元密着でどう生き残るかの作戦次第。テイクアウトの磨き込みとネットを活用した販促技術が勝負の鍵。外食を恐れる人の出現による市場規模の縮小と適正な生き残り戦略が立案できるか。きのこの辛いラーメンを食べながら、そんな悲しい外食の未来を想像していた。

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うちの近所の名店

池袋大勝軒と言えば、ラーメンファンにとっては全国区的有名店で、マスター山岸の弟子たちがあちこちに展開している(暖簾分け)大勝軒ファミリーの総本山みたいなものだろう。つけ麺が世に広まった最大の功労者の一人だと思う。ネットの記事で見たのだが、そのマスター山岸の正統的後継者、味がかぎりなく往時の本店に近いのがこの店らしい。(と、この店が開いた時に読んだ記憶がある。)
開店前から行列ができる人気店で、おまけに売り切れごめんだから昼過ぎにのんびり行くと店が閉まっていたりしたものだ。個人的にも間違いなく名店だと思う。ただし、カウンターだけの小ぶりな店なので、もう少し大きい店になって欲しいと思うのだ。暇な週末には早い時間に並んで食べるしかなかったのだが、コロナの間にちょっと状況が変わっていたらしい。

11時半ごろ行列を覚悟して行ったらスルッと入れた。食べ終わって店を出るころには行列ができていたが、以前の絶望的な長い行列ではなくなっていた。持ち帰りも受け付けているが、電話での受け答えを聞いていると、スープを入れる鍋は持参しなくてはいけないらしい。麺は太麺で硬めだから、つけ麺であればテイクアウトでもかなり品質は維持されるような気がする。

大勝軒のつけ麺は中サイズが基本だが、今ではそんなに量が食べられないので「めん小」を注文した。それでもどんぶりに軽くいっぱいになる。中だとどんぶりの上まで溢れてくる。ツケつゆは軽い酸味がある濃い味付けだ。ほかのラーメン屋のつけつゆはいつも量が少ないと思うのだが、この店では量がたっぷりだ。だから、麺を小にするとちょっとつゆが余ってしまう。それがもったいない。残念だ。
ツケつゆの中にはチャーシュー、めんまがたっぷり隠れているので食べ応えがある。武蔵野うどんと似たような食後感と言えばいいのか、濃厚なツケつゆで太い麺をたっぷり食べる、もぐもぐ噛み締めるというのは共通だからだろう。

つけ麺(こちらの店ではもりそばという)を食べると、すぐに中華そば(汁そば)を食べたくなるのだが、今の時期であればあまり並ばなくても良さそうなので、もうちょっと足を向けてみようか。