食べ物レポート

恵比寿で味噌ラーメン

いつのまにか恵比寿はラーメン激戦地になっているらしい。恵比寿で味噌ラーメンを食べようと検索してみたら出てきた新店をマップで探してみたら、なんと昔よく通っていた居酒屋が閉店したらしく、そこがラーメン屋になっていた。気分的には、ちょっと寂しい感じがする場所だ。

このごろのラーメンはこだわりが強いものばかりで、食べただけではスープや麺のあれこれがよくわからないなあ、ということが多い。あれこれと店主が説明をしているポスターを壁に貼る店もあるが、最近よく見かけるのがカウンターの壁にはられている商品説明だ。ラーメンができあがるのを待ちながら、これを読んでお勉強できるので、商品説明書はぜひ広まってほしい。少なくともスープの中身、豚骨とか鯖節とか、昆布とかのあれこれ、これはぜひお願いしたい。舌先だけでスープの構成を分解できるほど、優秀な舌は持ち合わせていないので。

まずは普通の味噌ラーメンを注文した。スープは豚骨と鳥と魚介系と説明してあるので、そのバランスを楽しむ。明らかに超がつく濃厚系だ。そして、濃厚系スープに負けない強い味噌味。これは難しいバランスで、味噌の味が強くなると当然塩味も強くなる。味噌と塩のせめぎ合いで、バランスをどう取るかが店主の腕前だろう。長野県茅野の雷蔵、北海道札幌の吉山商店、一粒庵あたりの味噌ラーメンと同様に、味噌味の強いところでぎりぎりのバランスを取っている。
麺は中太で、強いスープによくあっている。チャーシューが真空調理で仕上げた柔らかいものだが、これはちょっと好みが分かれそうだ。ただ、豚肉の臭みぬき、マスキングは上手に行われている。
個人的には気に入った味噌ラーメンだったので、次は辛味噌を食べてみたいと思うのだが、すでに恵比寿は年に数回しか行かない街になっているので、次に行けるのはいつかなあ。

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自家製かんずり 出来るかな

唐辛子の話が続く。プランター農園の唐辛子が赤く完熟してきた。来年の種を取るものをとりわけ、残りが50gほど収穫できた。畑で(笑)完熟させた、純正赤唐辛子なので、これをなんとかできないものかと調べてみた。このまま乾燥させて、クラッシュペッパーにすればピザの調味料として使える。鷹の爪状態にしてラー油を作ると言う手もある。などなど考えてみたのだが、ふと思い出したのが新潟県名物?のかんずりだった。

唐辛子乾燥中

ネットで調べてみると、本物を作ろうとすると三年係の大作業?になるらしい。それはちょっと時間が・・・と言うことで、なんちゃってかんずりで諦めることにした。かんずりにするためには材料を微細に砕かなければならないようだが、そこも手を抜いてよしと言うことにした。

冬に漬け込んで放置していた柚子の塩漬け(塩レモンの変形みたいなもの)を細かく刻み、そこに赤唐辛子輪切り(一応、種は除いた)米麹、塩、焼酎を混ぜて消毒済みの瓶に詰めた。分量はネット情報を参考に、大体これくらいでいいんじゃない的なアバウトなもの。これでどんなものが出来上がるのかは、全く想像の外なのだが。
このネットレシピーから予想するに、柚子胡椒の赤い版みたいなものに仕上がるのではと思う。柚子胡椒の製造工程をテレビ番組で見たことがあるが、柚子の皮と青唐辛子が種原料だった。ただ、このままではドロドロに溶けて柚子と赤唐辛子の色が混じり合い、何やらオレンジ色のおどろおどろしい物体になりそうな気がする。3年熟成する前に、何やら恐ろしい化学変化が起きそうな気もする。そのような危険物質を棚の奥にしまい込んで一年先にご対面というのは、あまりに怖すぎて無理なので、机の横に置いて毎日確かめてみることにしよう。

料理はいつもいい加減な想像力と奇天烈な冒険心で進化するものだとは思っているが、それでも進化に至る成功確率はかぎりなく低いはずで・・・。この「変なかんずり・もどき」が料理として進化できるかは、はなはだ微妙、でありますねえ。

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青唐辛子の使い方 三升漬けagain

Photo by Javier Balseiro on Pexels.com

青唐辛子は、まだ未熟の唐辛子で辛味が少ない、という話を聞いた。確かに真っ赤に完熟した唐辛子の方が辛そうだ。だからと言って、青唐辛子の辛味が少ないとは言えないのではと思うが・・・。辛い料理で有名な東南アジア系、特にタイの料理では「命を無くす」と言いたいほど辛い青唐辛子を使った料理を食べたこともあるしなあ。ただ、近親種のグリーンペッパーでは辛味が少ないものもあるし、色だけで辛さを決めつけるわけにもいかない。今のピーマンはほとんど辛味がないし、最近はすっかり普及した万願寺唐辛子も辛味がほぼない。

自宅のプランター農園(笑)で青唐辛子を調達したのは前述のとおりだが、二つの苗が無事成長して、二株の唐辛子から青唐辛子100gが採れた。その後、取り残しておいたものが赤唐辛子まで完熟して50g採れた。一株当たりの採取量は75g+あまりが少々ということになる。確か苗はひとつ300円くらいだったと思うので、経済合理性から言うと唐辛子は八百屋で買う方がよろしい、自家栽培ではお得にならないようだ。ただ、プランターではなく地面に植えてもう少し大きく育てれば、もっと大量に採れるような気もする。これは来年の課題だ。そして、この自家栽培青唐辛子を使って、今年も三升漬けを作ってみた。

三升漬けは東北から北海道にかけての地方食らしい。ルーツは東北だろう。北海道は移民とともに伝えられた食文化だと思う。作り方は簡単で、細切りにした青唐辛子と同重量の糀と醤油を入れて放置する。放置期間は2−3週間程度で、常温室温放置、つまり放ったままと言う究極の怠け者向け料理だろう。発酵に伴い麹のつぶつぶが溶けていき、醤油が混濁していく。途中で2・3度瓶をひっくり返すが、これもいい加減なタイミングで決まりもない。ただ、奥まったところにしまうと忘れてしまうので、デスクの上に置いたまま保護観察していた。
使った瓶の容量が400ml程度のものだが、出来上がるまでほぼ20日程度だった。現在は冷蔵庫に入れて、追加低温発酵中だが、そろそろ食べ始めようかと思う。昨年の秋につけたものはまだ越年熟成中だが、それと食べ比べるのも良いかもしれない。

自粛強制中のささやかな楽しみといえば、この手の漬物に限る。人様に差し上げるほどの腕前でもないので、完全に自己消費するだけだが、植物を育ててそれを加工食品に仕上げると言うのは、何やら「崇高な」行動のように自己陶酔しております。

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おばあちゃんの梅干しを作ってみた

梅酢は入れないで干したままの状態で保管

2年続きのコロナ自粛強制で、例年だとあちこちの道の駅で仕入れていた「古い梅干し」が入手できず困っていた。だいたいの道の駅で「おばあちゃんが作った梅干し」的なネーミングで売られていて、赤シソを使っていない赤くない梅干しだ。場所によって値段の差が極端で、大粒の梅を使ったものだと10粒程度入っていて300−500円くらい。小粒の梅だと100円台だったりもする。共通なのは味付けというか塩加減で、塩分濃度が15−18%程度。要するにすごくしょっぱい、昔ながらの梅干しレシピーで作られたものだ。懐かしの日の丸弁当にするには、これくらいの塩分濃度がないと物足りない。スーパーなどで売られている梅干しは、出来上がった梅干しを塩抜きをして、あるいは出し汁につけて塩分調整(減塩)をするので、塩分濃度10%程度になる。ただし、その程度の低塩分では保存性が良くない(つまり梅干しなのに腐る、カビが生える)ので、冷蔵庫で保存することになる。その塩辛い梅干しが好きなので、スーパーでは売っていない「伝統的な梅干し」を旅の途中で道の駅で買っていたのだが、それが調達不能になったので今年は自作することした。

自作なので見栄えはどうでも良いと思っていたが、出来上がってみるとそれなりに「梅干しらしい」ものに仕上がった。おばあちゃんの梅干しではなく、ジジイの梅干しなのだが、味に変わりはあるまいと思っている。

今年使った梅は、南高梅だが和歌山産ではなく、地元埼玉産にしたが味に差があるのかどうか。それよりも、今年の梅雨明け期の猛暑のおかげで、つけあがった梅を干したところ、随分と良い感じに乾燥してくれた。2kgの梅をつけて、出来上がった梅干しは約100個だった。毎日ひと粒ずつ食べたとしておよそ3ヶ月半、つまり年内に消化してしまう。これはちょっと誤算で、もう少し数が多く出来るつもりだった。来年は4kgくらい仕込まなければなあと思っている。

ちなみに、梅干しを漬け込むときに小梅も買ってきて塩漬けにしたもの、いわゆるカリカリ梅も作ったのだが、これがちょっとフニャッとしながらぎりぎりカリカリ梅的なものに仕上がったので、ジジイの梅干しとふにゃカリ梅で年内はなんとか凌そうだ。
商売柄ではあるが、ついでに原価計算をしてみると梅干し100個で梅代が1700円、塩代100円くらいかかったので、一個当たり18円程度になる。道の駅で買えば10粒300円とすると、手作り版は180円なので4割お得ということか。ちょっと値付けの高い店で買ったとすれば、ほぼ半額くらいになる。多分、10kgくらい製造すれば、自分の手間賃を入れても儲かった(笑)ということになるのでは。伝統的梅干しは、すでにニッチ商品だから商売にはならないだろうけれど。

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山田太郎は、コロナ対応のニュータイプか

埼玉タンメンの話を続ける。

山田うどんの新業態、埼玉タンメン山田太郎はなかなかの盛況ぶりで、駐車場に止まっている車も所沢ナンバー以外に、東京都多摩、埼玉県北部のナンバーもあった。山田うどんといえば埼玉県だけかと思っていたが、東京都下や千葉・群馬などの埼玉県隣接地区にはかなり店舗がある。根強いファンは埼玉県人だけではないらしい。

濃厚スープ(鳥と豚骨)の中太麺という組み合わせは、東京周辺のタンメンとは一線を画しているというか、全く別ものというべきものだ。だからあえて、「埼玉タンメン」という名称にしたのかもしれない。単純にいえば、トッピングが野菜に特化した長崎ちゃんぽんという感じがする。ただし、これはちゃんぽんをマネしたものではあるが、ちゃんぽんとは別の美味い食べ物だとも思う。丼を覆うほどのチャーシューを乗せたりする肉系ラーメンの有名店は多いが、「野菜推し」ラーメン店も今ではすっかり定番だ。
同じ埼玉発「日高屋」の野菜たっぷりタンメンは、そのヤサイマシマシ系ラーメンの典型だろう。他にも東京タンメンという専門店があり、大規模チェーンではリンガーハットの野菜たっぷりチャンポンがヒット作で、野菜人気の麺商品は多い。
埼玉の野菜をたっぷり使った「埼玉タンメン」というコンセプトはありだと思う。そして、野菜たっぷりということは肉が乏しいので、そこをサイドアイテムで対応するというのも良い作戦だ。当然、麺屋のサイドアイテムとして餃子が思い浮かぶが、そこをちょっと変化球で鳥唐揚げ単品追加売り売りというのが、この店の良い提案だと思った。
唐揚げは餃子と違い調理時間が短い、単品で個数調理が可能、作り置きをしなくても麺と同時提供出来るなどメリットが多い。おまけに単品で「とり唐揚げ定食」も作れる。意外と瓢箪からコマ的な伸び代のある発想だろう。そういえば岩手県盛岡市の有名な中華定食屋も同じ手法を使っていた。

そして何よりユニークなのが、注文の仕方だった。渡されたQRコードをスマホで読み取り、そこから注文する。おまけに会計はセルフレジだ。第一感は「高齢者、とくにじじいはどうするよ」だった。ただ、これも割り切りの問題で、高齢者は最初から相手にしないと決めてしまえば、スマホなしの高齢者を例外的に従業員が面倒を見てやる、少数特殊客として対応する。それで良いのではないだろうか。
特にコロナ禍の後遺症で、今後は高齢者が有力顧客になる可能性は低い、いや、はっきりと低下すると見切れば良い。DXの進捗は客の選別も対応策になるということだろう。
ごく個人的にはスマホ注文もセルフレジも問題なく利用できたので文句はない。ただ、自分の先輩世代では怒り出す客も多くいそうだ。店頭でのクレーマー的存在になりそうだとは思った。そこも含めての実験ということではないか。スマホ注文、セルフレジ、キャッシュレスは店舗の管理業務を決定的に削減する。店側にはメリットが多い。また、アフターコロナでは過剰な対人接触は害悪と認識すべきなのだろう。

それでも微妙な高齢者対策は残っていた。スマホ注文には不要な従来型の紙メニューブックもしっかりと席に備え付けられている。近くに座った、高齢者男性(個人的には適応除外な対象に見えた)が、予想通りスマホがないのでと文句を言い、口頭で注文していた。その後も、二組ほど高齢者男性が従業員を呼びつけ注文していたのだが、共通しているのは高飛車な喋り方だった。客の注文をスマホで取るとはとんでもないとぶつぶつ言っていた。
あーあ、だからダメなんだよなあ、とつい思ってしまう。今、現在は人と話をすることは罪悪なのだよ。ワクチン接種が終わったからと浮かれて街に出てきて、時代遅れなセリフで従業員に文句をつける高齢者という構図だ。
因縁をつける。絡む。見ていてうんざりする。1000円もしない手軽な食べ物を注文するくらいで、偉そうにするなと言いたい。こうして世代分断は高齢者側から着実に進んでいく。若い世代から嫌われ、自分たちで壁を作る。Old man must go home, and stay there というのはアメリカ文学で読んだ一文だが、その著者はこういう世界を想像していたのだろうか。

新業態のラーメン店から何やら世界の変化を学んでしまった。

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埼玉タンメン 山田うどんの新展開

埼玉県人熱愛の「山田うどん」が、本拠地所沢に新業態の埼玉タンメンを開店した。夏休み前の7月中旬の開店で、そろそろ開店景気も落ち着いた頃とおもい、のこのこと出かけてみた。もともとここは、山田うどんの姉妹コンセプト「かかしらーめん」の店があった。写真の左右に写っているのでわかると思うが、交差点を囲んで「山田うどん」「すき家」「かかしらーめん」と三店が激突する大競合地だ。もう一つの角はホームセンターなので、集客力が高い場所でもあり、どうやら「かかしラーメン」は競争に競り負けたということだろう。その業態転換が「埼玉タンメン」というこれまで聞いたことのない単語の麺屋になった。そもそもタンメンとは東京周辺のローカルフードで全国メニューとは言えない。そこに「埼玉」という形容詞をつけるのだから、何がどうなったかという感じがする。例えて言えば、九州名物のとんこつラーメンに被せて、北海道とんこつラーメンとか、山形豚骨拉麺とかいうようなセンスだ。おまけに、店名は埼玉タンメン山田太郎なのだ。山田うどんの新ラーメン業態店1号だから山田太郎と理解はするが、どうしても頭の中によぎるのは、コミック界最長の水島野球漫画の主人公、ドカベンくんのイメージだ。看板を見る限り、水島漫画との関連はなさそうだが。

開店1ヶ月も経つから待たされることはないだろうと甘く見ていた。結局、30分ほど待つことになり、店内は非対面式のカウンター席とテーブル席の組み合わせだった。街道筋のロードサイド・ラーメン屋だからカウンターが多めにあるかと思っていたが、テーブル席の方が多い。幸楽苑のオープンキッチンとは異なり、キッチンは奥まったところにあり客席からは見えにくい。壁にぶら下がるメニュー板を見て、あまりメニューは多くないとわかる。よく絞り込んでいるという感じがした。やはり店内にもドカベンくんの姿は見えず、「山」と大きく描かれたブランドロゴが貼ってあるだけだ。ドカベンキャラが店内にいたり、メニュー名にかぶさっていれば楽しかっただろうと思うのは、もはやジジイになったドカベンファンだけだろう。

そして一番推しの「濃厚タンメン」を注文した。無料で野菜増しにできるというので、野菜を増量したものがこれなのだが、タンメンという見え方かと言われると、まあ、そんな感じですねえ、というところだ。東京周辺のタンメンの平均的な姿は、塩味スープで細麺、もやしとキャベツや白菜を使った野菜炒めが乗っているというもので、個人的には何やら貧乏くさい(肉っけのない)シンプル中華そばだと思っている。
日高屋のタンメンは1日分の野菜が取れるなどと、野菜の多さを訴えることで、野菜山盛りがメリットになっている看板商品だ。同じやり方はリンガーハットの野菜たっぷりちゃんぽんでも使われている。肉より野菜の方がアピールする時代ということで、ジジイたちの肉願望みたいなものとは一線をかくしている。
だから埼玉タンメンもその延長にある野菜モリモリのものと想像していたのだが、野菜増量してこれかあ、というちょっと残念な見栄え、感じだった。増量という言葉で麺が見えなくなるほど山盛りの野菜を期待してしまったからだ。二郎系で言えばヤサイマシマシ的なものへの期待だった。

スープはトリと豚骨のWスープということで文字通り濃厚なのだが、ここでまたひとつ疑問が湧いてくる。タンメンは野菜たっぷりのあっさり塩味というイメージだが、スープは清湯系の薄味ではなかったか。この濃厚スープは???と思ってしまった。明らかに埼玉タンメンは、長崎ちゃんぽんの直系姉妹というか、双子の兄弟的な代物ではないか・・。
トッピングに微妙な差異はあるが、これはリンガーハットの野菜たっぷりちゃんぽんと同系統の食べ物だ。ただ、埼玉タンメンという名前から想像するものと違和感があるが、これはこれで物凄くうまい。かかしラーメン時代と比べると、別の店と言いたいくらいよくできている。(実際に別の店になっているが)

リンガーハットのちゃんぽん

ちなみに比較のためにリンガーハットの普通のちゃんぽんの写真がこれで、当然タンメンではないから野菜以外にも肉や蒲鉾など色々と入っている。具沢山のバラエティー感がちゃんぽんの売り物だろう。だから、野菜以外のトッピングが入れば、それはタンメンではなくチャンポンということだ。
ということで、埼玉タンメンとは、チャンポンのトッピングが野菜限定版になったものということかな、と自分なりの結論を出した。ただ、この埼玉タンメンには味替わりで、「淡麗スープ」「味噌」「辛味噌」などなかなか手強いラインナップになっているので、あと2−3回は通って確かめてみなければいけない。
個人的な感想で言えば、何回も行く価値がある「うまい」埼玉タンメンだ。なんというか、あの山田うどんが、こんな魅力的なコンセプトを生み出すとは、地元民として嬉しい限りではないか。

リンガーハットのちゃんぽんから、どれだけ距離を離していけるか、今後が楽しみだ。

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唐辛子のはなし

トウガラシは、一番お世話になる香辛料だ。そばやうどんを食べる時は一味、七味唐辛子なしでは済ませられない。最近、カウンターの上から調味料を撤去する店が増えてきて(感染対策らしい)、目の前に料理が出てきてから慌てることも多い。個人的には、そんな店には2度と行かないと決めている。撤去するならしても良いが、注文を取りに来た時に調味料の必要、希望くらい聞けよと腹を立てている。コロナ対策に名を借りて手抜きをするんじゃねえ、ということだ。たかが唐辛子で、「客を一人失うのだぞ。それも未来永劫にだ。」とまるで魔王になったような偉そうな気分で腹の中で黒い喜びに浸っている。店からすれば嫌な客だろうなあ。まあ、それくらい重要な役割を果たすトウガラシだ。

Photo by Karolina Grabowska on Pexels.com

イタリアンでも唐辛子は必須の調味料で、ペペロンチーノに唐辛子抜は考えられない。日本ではピザにタバスコというのが定番になっているが、あれは喫茶店文化の伝承からきたもので、イタリアでピザを食べた時はチリオイル(トウガラシ入りのオリーブオイル)だった。そもそもタバスコの説明ができずに苦労した。アメリカで食べればクラッシュペッパー(あらみじん切りの赤唐辛子)が出てきたが、説明するとホットソース(タバスコのようなもの)は出してくれた。不思議そうな顔で見られたが。知人がステーキハウスで醤油を頼んだ時も同じ顔をされたので、ピザにタバスコは奇妙な組み合わせなのだろう。
韓国料理でも唐辛子とニンニクは欠かせない調味料だが、赤唐辛子の細切りが乗っていると料理の見栄えが一気に上がる。ネットでアップされているうまそうな料理の写真でも、「赤」代表で使われるのはトウガラシ、レッドペッパーが多い。大活躍している。
唐辛子は世界調味料で、スパイスとしては不動の一位認定としたい。などとあらぬ妄想を書き連ねているのも、今年は猫の額ほどの庭で唐辛子をプランターで栽培したからだ。

去年、道の駅の野菜売り場で青唐辛子を安く手に入れた。100gほど入って2−300円だったと思う。それをみじん切りにして米麹と醤油で漬け込んだ「三升漬け」を作った。夏に作ったものは麹の発酵に温度があっていたのか、予想以上にうまいものができた。それに味をしめこれはもっと大量に作ろうと、秋になり唐辛子をどかっと買い込み作ったのだが、どうも秋の唐辛子は辛いようで、とてつもなく辛くて食べきれないものが大量に出来上がってしまった。
個人的な感覚では、タイ料理の激辛料理の辛味と同等くらいなので、日本人的な料理には向いていない。冷奴にかけて食べるのが、美味しい三升漬けの食べ方だと思っていたが、あまりにも辛くて、小スプーンいっぱいの量をかけてしまうと豆腐一丁でも足りない。

そこで、今年はあまり辛くならないうちに採集しようと、自家栽培に挑戦してみた。苗を二つ買ってきてプランターで育てたのだが、どうやら強い苗だったらしく病気にもならず、虫もつかなかった。(唐辛子を好む虫がいるのかどうかはちょっと疑問だが)
そして、赤唐辛子(完熟唐辛子)が一つ二つできる頃に、大きい青唐辛子(つまり未熟の唐辛子)を全部採り上げた。苗二つで青唐辛子100g程度の収穫だった。採り残した小さい唐辛子も、その後はずいぶん大きくなり、今では全てが赤く完熟しつつある。これはこれでまた別の楽しみ方をするつもりだが。
ことしの自家製青唐辛子で作った山椒漬けがうまく行ったら(現在熟成中)、来年は唐辛子農園の拡大を推進するつもりだ。苗ひとつだと100gは取れないみたいなので(この辺りが素人なのだな)、10本ぐらいは植える必要がありそうだ。来年の栽培計画を企てるあたりは専業農家なみだが、それでもたったの10本の唐辛子なので、人様にお話しできることでもない、

赤唐辛子は新潟名物?かんずり(もどき)にしてみたいななどと思っております。

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バジル餃子とバクダン炒め 日常食の楽しみ

緊急事態宣言、またまた発令という前日に、ちょっと行政に抵抗して昼酒を飲んでやろうと、某町中華の店に行ってきた。昼のピークを少し過ぎて、客席がすいてくる頃を狙って行った。最初はキムチチャーハンでビールを・・・などと思ったが、メニューを見ているうちに気が変わり、バクダン炒めとバジル餃子にした。餃子はハーフサイズがあり3個で注文できる。酢醤油の代わりにレモン汁で食べるのだが、これに胡椒を入れて辛味にする。餃子を食べ終わったら、胡椒入りレモン汁をバクダン炒めの半分にかけて味変する。この酸味の効いたバクダン炒めはなかなかの旨さで、辛い酸っぱいの酸辣的変化になる。
バクダン炒めとは、ここの店の一推しメニューかなと思うが、キムチたっぷりの肉野菜炒めみたいなもので、炭酸系の酒によく合う。舌の上のピリピリ辛いのを炭酸でシュワーと洗い流す感じだ。このチェーン店は夕方からのちょい飲み需要が制限されると業績的に大打撃を受ける。居酒屋の受ける衝撃が重体だとすれば、町中華は重傷くらいの感じになるのか。半殺し状態と言えば良いのか。爆弾炒めを食べながら、そんなことを考えていた。

クルーズ船から始まり、あまりに無策で場当たり的な政策が、中小主体の飲食業を滅ぼして行くのだなと思う。国会の食堂とか、官邸の食堂なんて一番最初に締めても良いくらいなのにと思う飲食店経営者は多いだろうな。昼下がりの妄想は、それなりに政府への不信、反抗に向かうのも仕方がない。暴力革命のきっかけなんて、いつもこんな小市民の不平不満からだったと思うのだがなあ。大丈夫か、日本政府。でも歴史を学んでいないから無理か。

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居酒屋でランチはなかなかコスパがよろしい

居酒屋のランチを食べながら打ち合わせをしようということになり、都内は禁酒令なので埼玉県で開催することにした。店内はランチ客半分、昼のみ客半分というところで、一時期と違うのは明らかにワクチン接種済みと思える高齢者が増えたこと。政府や都・県庁の役人はこんなところを視察していないだろうな、などと行政を鼻で笑いながらのランチ開始。ただ、定食だけでは売り上げ貢献が薄いので、アペタイザーにもつ焼きを注文した。東松山スタイルの味噌たれで食べるもつ焼きは、ファミリー向けテイクアウト専門の焼き鳥屋とは異なり、大人の味がする(と思っているだけか)

そして、本日おすすめと言われたクロムツの煮付け定食、お盆に乗り切らない丼飯もついてきて、値段は500円。これでいいのかと思うような破格のお値段だが、煮付けの味は意外とあっさり目で、夜に出てくる酒の肴とは異なっていた。(煮付けの濃いめのつゆを白飯にかけて食べるが好きなのだけどなあ)
しかし、この煮魚定食で酒を飲めば、けっこう良い肴になるのだし、夜の密を避けるために昼飲み推奨というのは新しい文化かもしれない。ジジババ?を中心にした高齢者マーケットが新しく出来上がるの可能性はありそうだ。ただし、高齢者集団の強烈な加齢臭に耐えられなければ無理なので、若い世代との分断を促進する側面もあるなあ。

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まくわうり

なにやら、成長に失敗したスイカのような見栄えのマクワウリ。家のプランターで育てていたのだが、病気にやられたらしくいきなりツルと葉っぱが枯れてしまった。仕方がないので採集したが、大きさはゴルフボールほどで、水洗いしたら表面のシマシマがかすれてしまった。

大粒の梅干しを入れたら10個ほど入る小鉢にマクワウリを入れてみたが、どうにも悲惨な光景というか、小さな悲しみが込み上げる。2日ほど追熟させて食べてみた。匂いはうっすらとメロンで、甘みはほとんどない。わずかな甘みを感じるきゅうりみたいな食感だった。無事育てば、ソフトボールくらいにはなるはずだったのに。昔スイカを育てた時も、ソフトボールくらいで成長が止まった記憶がある。やはり素人が手を出して良い作物と、素人には無茶な作物があるのだと思い知った。ちなみに、瓜科の作物はいつも失敗する。今年挑戦したキュウリは、たった1本だけ実になったが、5cmほど育ったあたりでひょうたんのように下膨れになり成長が止まった。
大量に収穫できたのは(今でも採れる)ミニトマトと唐辛子くらいだ。やはりプロの農家にかなうはずもなく、冷静に考えれば苗代をクリアできたのはトマトだけ。唐辛子は八百屋で苗代と同額を払えば、実がついた量の3−4倍くらい買えそうだ。家庭菜園というのは実に経済計算が成り立たないブルジョワ趣味なのだと反省。今年、自分の家で再生産可能だったのは「朝顔」だけだった。

なので、来年はコスト対策を含め種からマクワウリに挑戦してみよう。素人の農業挑戦は、その程度のものだ。