食べ物レポート

繁盛町中華 これなんだよなあ

春先にとても気になる看板を見つけて、これは一度入ってみたいと思っていた。ただ、食堂なのに営業時間が夜だけという不思議さで、それでは夕方から町中華で一杯ということにしようと思っていた。
しかし、自分で町中華と名乗る店も初めてみた。営業していない昼間に店頭のメニューサンプルを見たみると、なかなか好物なものが並んでいるし、お値段もリーズナブル。実に楽しみにしていた。

最初は平日の夜だし、そんなに混み合うこともないだろうと思っていた。お店のある場所も北のまちの繁華街としては、ほとんどハズレに近い場所で、人通りも少ないところにあるからだ。
ただ、なんとなく虫の知らせというか、ぼんやりとした予感があり、珍しく電話で席を予約することにした。それが正解だった。この日、入り口近くに席が確保されていたが、滞在時間中におよそ10組ほどの客が訪れ、予約がないと入店を断られていた。予想を遥かに裏切る人気店だった。世の中には凄い店があるものだ。表に行列がないだけで、店内は予約客で満席が続く混雑ぶりだった。

大好物の酢豚 きゅうりやパイナップルなどの色物はなし これで良しだ

並んでいるメニューは全て「字」のみ。写真など親切なものはないが、どのメニューも字を読むと想像出来る「当たり前のメニュー」だから問題はない。すぐに出てくる前菜もあるし、調理するものにしても5分と待たずに出てくる。よい店だ。
マイ定番である酢豚を頼み、実に満足する味付けでホッとする。酢豚にありがちな色付け野菜、パイナップルやきゅうりや、マンゴーなどは入っていない。豚肉と玉ねぎが主体のストロングスタイルで、これこそ The酢豚 と言いたい。「あー、美味しい」だった。

冷菜としてよだれどりを追加で頼んだ。辛味の効いたソースがよく合う。これだけで酒が美味く飲める。ちなみに、酒の種類はあまり多くない。定番であるサワーとハイボールが主力だ。ただ、その中に男気サワー、男気ハイボールというのがある。値段は普通品と比べて100円増で、いわゆる大盛りグラスなのだが、その大盛りが凄すぎる。男気というのは、店長の男気の事だろうと言いたくなるくらいの大盛りだった。居酒屋でメガ・ハイボールなどと言って出てくる、名前は大盛りだが中身があまり大盛りになっていないものとは違う。グラスの直径が普通品と比べて完全に2倍はある「すごく大きい」ジョッキだった。メガではなくギガノナに相応しいが、男気はその上をいく。その男気ハイボールを二杯飲んだら、本日は終了と言いたくなる、

グビグビと男気ハイボールを飲みながら、お店の推薦メニューらしい麻婆豆腐を注文した。これが、よく中華料理店で出てくる日本人向けに甘く改造された麻婆豆腐ではなく、バリバリに花椒がきいた痺れ度抜群の麻婆豆腐だった。
お江戸でも四川料理を名乗る店では、この手の痺れ系がメニューにある。が、普通の中華料理店ではまず登場しない。中華ファミレスで、たまに季節メニューとして登場したのを見たことがあるが、決して定番にはならない超ストロングスタイルだ。
町中華が圧倒的に少ない北の街では、この手の「尖ったメニュー」が受けるのだろうかと心配になったが、おそらくそれは杞憂というものだろう。なんと言っても、予約客で満員の店内こそが、その証明だった。
ちなみに、店内を眺めてみて気がついたのだが、カウンターに座る女子高生二人組(それも制服のまま)の隣が、高齢者オヤジとジジイの二人組で、その隣のテーブルにはキャリアウーマン的女性会社員、その横はガタイのいいガテン系兄さん三人組だった。
制服の女子高生が予約して来る店なんだと、思わず目がテンになる光景だが、男女問わず、年齢問わずの人気店だから、早く2号店を出したほうが良いと思うのだが。
次回は、これまた看板メニューらしい毛沢東スペアリブに挑戦だ。個人的には毛沢東を尊敬することはないが、形容詞に使われている「毛沢東」味はどんなものか興味がある。毛おじさんはとっても甘い人だったということなのか、とっても辛い人だったということなのか。それとも一言で言わないような複雑な人だった(味だった)ということなのか。ちょっと楽しみだ。

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幸楽苑のカレー その3

パッケージであれこれ考察してみると

買ってきてあったらーめん屋さんのカレーを実食することにした。箱の写真を真面目に見返してみると、確かにカレーの中に、つぶつぶの何かが入っているのはわかるが、よくあるレトルトカレーのパッケージ写真のように野菜や肉がゴロゴロしている気配はない。
あまり気にとめていなかったが、よく商品写真につけられている言い訳コメント、「写真はイメージです」がみあたらない。書かれているのは「盛り付け例」だ。
一般的なレトルトカレー・メーカーの製品では、盛り付け例、調理例などと書かれている。つまり、商品をそのまま撮影したものだと思える。流通系スーパーやコンビニのPB製品では、写真はイメージですと書いてある。要は、写真と中身は関係ない、つまりこんなに肉や野菜は入っていませんよと白状しているわけだ。
メーカー製品とPB商品の差はこんなところに現れる。「写真はイメージです」という表現を自社製品の美化として捉えるか、中身と違う写真を載せる騙しに近い表現ととるかは買い手の判断だが。
やはり流通系のいうことは、本当に近い嘘程度に理解しておく方が、余計な期待もせず、裏切られたなどと思わないで済む。そもそも、たかが100-200円程度の商品を買っておきながら、詐欺だ騙しだという方がよほど大人気ない。
所詮、流通業は(それも勝ち残り組は)祭りの夜店・屋台の時代から本質は変わっていない。騙される方が悪いのだという行動原理だろう。勝ち残るうちに、正直な商売とか商道徳とか言い始めるのは「人という種族、嘘を覚えた猿族の後裔」としての悲しい性だ。
結論を言うと、このらーめん屋のカレーは、立ち位置がメーカーであり、商品の質について責任感に支えられているということだ。となると、中身は写真通りなのか……………

挽肉カレーだった

実食してみた。中身はまさに写真の通りで、中にはごろごろした肉や野菜はひとかけらもない。細かいつぶつぶは挽肉だった。感覚的には、ルーがかなり緩くなったキーマカレー(挽肉カレー)と言う感じだ。
味付けは、中庸というより醤油ベースのカレーだろう。カレーのルー(メーカ製レトルト)と比べると、味付けとしてはかなりスープ感がある、出汁の利き方が強いような気もする。箱に書いてあるように、中華風のカレーと言われれば、なんとなくそうかなあと思う程度には変わった味付けだ。ただ、これは嗜好に偏りが出そうな「怪作品」だと思う。
塩味の海鮮焼きそばにかけて食べると美味そうな気がする。蕎麦屋で食べるカレー南蛮みたいなものだ。

店内で食べたカレー(サイズは半チャーハン程度だった)

ちなみに、お店で食べるカレーと見比べてみれば、明らかに違いがわかる。店のカレーは具材がはっきり見えるし、挽肉カレーではない。前にも書いた通り、実に中庸なカレーだ。レトルトカレーの際立った個性とは対照的に、非個性的なカレーだと言える。
このあたり動きが、この会社の面白いところだ。店で売っているカレーと持ち帰り用のカレーの味が違う。これが誤解を招く行動かというと、この会社の場合、ちょっとした勇足だなとみてしまう。レジ横のテイクアウト品売り場にカレーのPOPを一つ置くだけで、簡単に避けられるはずだ。
『中華風に仕立てた挽肉カレー」「焼きそばやラーメンのトッピング、ソースとしてお使いください」「店内で販売しているカレーとは異なる商品です」的な広告コピーがあれば良いのになと思ってしまう。
アパ社長のカレーを見習って、宣伝の仕方を変えたら面白い商売になるような気もするのだが。だいたい、外食のテイクアウ専用品の売り方は、あまりに下手すぎる。外食企業も少しは流通業のあざとさを学ぶべき時代なのだ。
ちなみに、自宅にはまだ一つ、らーめん屋さんのカレーのストックがある。個人的には結構気に入っているし、次はあんかけ焼きそば的に食べてみようと思っている。この会社には、もうひと頑張りしてほしいなあ。

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幸楽苑カレー実食 中庸の旨さ

カレーというより半カレー

さて、幸楽苑カレーを実食した感想は、なんとも普通のカレーだった。大学の学食のカレーとカレー専門店の中間くらいかなという印象だ。中に入っている具材も多いわけではない。ヒーハーいうほど辛いわけでもない。中庸という言葉がぴったりだ。まさに個性を主張しないラーメンのお供役だった。ちょっとだけ残念だったのは、カレーの横に福神漬けがついていないことくらいだろうか。量はライスがちょっと多めな気もする。半チャーハンと同量のコメだと、ルーの分だけ重たくなるからだろう。

見栄え以上に 味の完成度は高いと思うのだが

カレーだけ注文するのはどうかと思いラーメンも頼んでしまった。復活した肉ラーメンを注文したのだが、これが意外と旨い。醤油味で上に焼き肉が乗っているからか濃厚系な味になっている。復活したということは、一度定番からドロップされたのだろう。
おそらく味の問題ではなく、見栄えが地味すぎるせいで人気が出なかったのではないか。今や、麺料理でも平面的なルックスは人気が出ない時代なのだと思う。青梗菜の代わりに黄色と赤のパプリカ炒めでも乗せたら、そこそこ売れそうな気がする。

全面的に茶色ですよねえ

カレーとラーメンを並べてみると、どちらも真っ茶色なので、食欲を刺激していこない。このあたりが埼玉のラーメン二大チェーンとの差なのだという気がする。同じ価格帯で勝負する福島発と埼玉発のラーメンバトルは、地元優勢な展開だと思っていたが、どうやら商品開発の基本発想に差があるようだ。
ちなみに今月の満洲月例メニューはナス味噌炒め。日高屋は冷麺と冷やし中華だ。どちらもビジュアルが良い。幸楽苑も冷やし中華はなかなか彩りが良いのだが、定番メニューのテコ入れ(ビジュアル強化)は早急に必要な気がする。

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メロンパン探索

表面は、カリッと系というより少しもっちりしている

スーパーのオーケーに行くと、店内ベーカリー製造の面白いパンが並んでいる。ホールとカットのピザも一緒に売られているが、パンもピザも季節ごとにインアウトをしているので、季節の変わり目には観察しに行くことにしている。
今回は、夏バージョンということで、ピザの新作はカレー味だった。あとはフルーツピザ(甘いやつ)が登場していたが、このオーケー価格であれば、甘いピザをチャレンジする客も多いだろうなと思う。Mサイズが一枚500-600円前後だから、失敗してもあまり後悔しないはずだ。
さて、夏の新作メロンパンだが「富良野メロンクリームパン」となっていた。

メロン味のクリームはかなり嬉しいかも

表面のビスケット生地が黄色ではなく若草色というか薄い緑で、これはメロンの皮をイメージしているのだろうか。
そして、生地が薄いオレンジになっている。いわゆる赤肉メロンということらしい。赤肉メロンで有名なのは夕張メロンのはずだが、ここはあえて富良野というネーミングにしているようだ。たぶん、富良野産のメロンピューレを使っているからだろう。
オレンジ色の生地にかぶさって見えにくいが、真ん中にはオレンジ色のメロン味クリームが入っている。これがなかなかメロン感を盛り上げてくれる。
食べてみると。ちょっと贅沢なメロンパンという感じだが、お値段は大手パンメーカーが普通に売っている大量生産品とほぼ同じなのだから、コスパが良いことこの上ない。
例の金沢で買ったうずまきバナナ味メロンパン(?)ほどのビジュアルインパクトはないが、食べた時の満足度はほぼ匹敵する。
自宅近くにもブーランジェリーとかベーカリーカフェとかいうオシャレな店は何軒かあるのだが、どうも、ことメロンパンに関してはオーソドックスというか保守的なものばかりなので、もう少しこの「富良野メロンクリームパン」を見習って欲しいものだ。
バナナ味でも、気分的には(見た目には)メロンパン類似だと思うので、いちご味とかマンゴー味とか色々と変わりメロンパンに挑戦してもらいたいものだ。ただ、パクチー味だけは勘弁して欲しいと思いますけど。

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日高屋で夏の新作は冷麺

爆弾炒め キムチ入りの肉野菜炒めみたいな感じ

日高屋が値上げをした後、すっかり新商品を出さなくなっているのが気になっていた。久しぶりに買い物に出かけたついでに近くの店へ行ってみた。昼前に入ったがほぼほぼ満席だったので、商売は回復しているのだろう。
ただ、この店は夜のちょい飲み需要が戻らなければ本回復にはほど遠いはずなので、昼だけではなんとも判断のしようがないのだが。それにしてもめでたいことなのだ。
取り合えずいつもの「爆弾炒め」を注文した。相変わらずと言うか、いつもの通りというか、食べるたびに味が違う不思議な料理だ。時によって塩味が強かったり、辛さが強かったり、随分とブレ幅の広い料理なのだが、そこに文句はない。ああ、今日は辛めだなあ程度の感想で済む。食べられないほど辛くなることはないし、毎日食べる類のものでもないから、ブレブレ結構だと思っている。
逆に、今日はキムチ味強めだな、などと変化を楽しんでいる。ただ、これも不思議なことに肉多めの日がたまにある。今回は、やたら肉が目立つ「当たりの日」だったようだ。
しかし、写真写りの悪い料理であるのも確かだ。この店で料理の色気を楽しんでいるわけでもないから、この爆弾炒めの赤茶色はそれで良いけれど、初めて食べる人にはギョッとする色彩かもしれない。爆弾炒めはずっと定番で販売されているので、もはやメニューの説明が書かれてない。これはちょっと初級者向けにに説明不足かもしれない。

これも色気が足りない 赤とか黄色が欲しいところだ

さて、夏の新作を探していたら、去年の夏にも販売していた冷麺が復活したようだ。去年は冷やし中華より冷麺を好んで注文していたが、今年は何か変わったかなと、早速頼んでみたのだが。
なんと、麺が変わっている感じがする。あくまで去年食べたものと記憶での比較だから、正確に判断できるわけではないの。だが、どうやら今年の麺は、冷麺からラーメンの麺に近寄った感じに変わっているようで、もっちりとしている。冷麺の麺は米粉主体でもちもちというよりグニュグニュというグミっぽい歯応えがあったように記憶しているのだが。
スープの味も含めた全体感は、より中庸な食べ物になった気がする。冷麺特有の麺のユニークさみたいなものが薄れているかなあ、という感想だった。定番であっても毎年同じレシピーで提供するようでは、研究熱心とは言えない。毎年少しずつ進化させる、商品を磨き上げることこそが外食業では大事だと思うが、それがたまたま自分の好みと合わない方向に進むこともある。これは仕方がない。
ただ、ひょっとすると季節商品であるから、まだオペレーションが完熟しておらず、商品がぶれている可能性もあるかと思い直した。そこで、次回はもう一度食べてみることにした。我ながら良いお客さんだなあと感心する。あまり時間をあけずに食べに行ったほうが良いだろうなあ。

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日本橋で手に入れた菓子 その2

愛知県岡崎 老舗の和菓子屋 備前屋の作品

「松風」という菓子があることは知っていたが、食べたことがなかった。八丁みそ松風という商品名に引き寄せられて、つい買ってしまったが、なんの予備知識もないままのジャケ買いだっだ。
帰ってきてから調べてみると、松風という菓子はカステラのような小麦の焼き菓子で、それに味付けとして味噌が使われているようだ。その味噌を八丁味噌にしたものが、この品物らしい。
製造元は愛知県岡崎の備前屋で、確かに八丁味噌の土地だからローカルオンスパイアでスピンアウト商品ということだろう。

箱から出してみると、上部は紙で蓋をされている。これは珍しいなと思うが、乾燥防止なのだろうか。この紙をゆっくりと剥がしてみると、棒状の姿が見えてくる。なんと、一口サイズ?に切り分けられていた。親切仕様だ。

カステラのような滑らかな記事ではない。どちらかというともっさりとした、口の中の水分を全部持っていくタイプの生地だ。この手の水分奪取系菓子が好きな人は多いようだが、個人的にはそれが不思議だなと思っている。パンの系統でも、蒸しパンとかスコーンなどは典型的な水分奪取系食品で、ちょっと苦手な食べ物になっている。
この「八丁みそ松風」は、八丁味噌の味は控えめで、ちょっと塩味の効いた生地の粗めなカステラといった感じを受けた。2切れほど食べると口の中の水分が消滅するので、お茶などの飲み物は必須だ。(大げさだなあ)
濃いめのお茶を少量いただくのがこの菓子にはあいそうだが、抹茶では水分充填量が足りない感じがする。名古屋の菓子といえば短絡的にういろうを思い浮かべてしまうが、もう少し尾張名古屋と三河岡崎については研究してみようと思った。
この歳になっても初見の菓子があるのは、なんだか人生サボってきたような気もしてくるが、日本橋に出かければまだ見ぬ和菓子との素敵な出会いが楽しめそうだ。

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高田馬場で飲み会

30年近い付き合いのある友人たちと不定期な飲み会をしている。幹事は持ち回りで、都内を中心に面白い店を見繕ってあちこちに出かけている。老舗の居酒屋だったり、隠れ家的な飲み屋だったり、幹事の持ち駒の中から面白い店を紹介するという趣向だ。
今回は、うなぎ居酒屋という実に面白い設定の店で、街外れにあるこじんまりとした店だった。まず、注文したのは鰻の骨の唐揚げだった。これも鰻屋に行けばお通しがわりに出てきたりするが、この店は超破格な一皿で登場してきた。3人で食べてもちょっと多いかなと思うボリュームで、もし一人で来たらこの骨だけで腹が満たされてしまいそうだ。カリッとあげられている。カルシウム不足の現代人にはピッタリの一品という気がする。

鰻の串盛り合わせは、肝やら皮やらあれこれ混じっている。食べたものもあれば初めてのものもあり、なかなか楽しい。これも一人酒でやるとしたら、この一皿でごちそうさまという感じもする。鰻を捌いた後、何一つ残さずいただくという趣旨が素晴らしい料理だった。

うなぎ居酒屋でありながら何故か鳥の唐揚げがメニューにある。かかっているソースが、鰻タレを使ったマヨソースだった。甘い醤油味が唐揚げにはぴったりだった。なるほど、ありそうながらなかなかないような食べ物だ。ソースもウナギ屋特製と考えれば、これは確かにアリだな。

これは全くうなぎと関係のない長芋の漬物だが、確かに長芋のねっとりした食感は漬物にして食べると旨いものだ。ネバネバ系の食べ物はうなぎと同じでスタミナ料理的な扱いをされるから、ウナギ屋で長芋はアリということだろうか。あれこれ考えさせられる。

一階はカウンターのみで、2階にテーブル席、小上がりが用意されている。ちょっと駅から離れているが、おとなしく飲みたい時には良さそうな店だった。高田馬場は学生を含め若い世代が多い街なので、落ち着きのある店を探すのはなかなか難しい。

神田川と道路に挟まれた狭いところに立つ一軒家で、店自体も鰻の寝床的な細長い店だが、ちょっと気に入ってしまった。高田馬場にある焼き鳥の名店からも程近い、住宅地の裏側といった感じの場所だった。
次に行く時は、きっちり鰻の蒲焼き食べてみよう。あとは、骨を半量で注文できるか確かめてみなければ。

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ラーメン屋のカレー考察

幸楽苑ではコロナの前から、冷凍餃子を筆頭にあれこれテイクアウト商品を店頭に並べていた。レジ脇棚がファミレス化していたと言えるだろう。それが今では、なんでこんな物という商品も含めて相当数がレジ横に並べられている。
その中で、一際目立つ(ように思える)のが、カレーだ。値付けは微妙な300円台で、レトルトカレーとしては高級品の価格帯になる。ご当地カレー的な土産物対応の商品であれば500円越えも珍しくないが、大手外食チェーンが販売する価格帯としては、ちょっと微妙な感じもする。
ちなみに、カレーを含めた自社製品(冷凍)を強く売り出しているのはファミリーレストランのロイヤルだが、こちらは高級路線のカレーだから値段は1000円近い。高級ブランド品なので、この「らーめん屋さん屋のカレー」と比較するのには抵抗がある。
気になってCoCo壱の通販サイトを確認してみたら、何種類かのレトルトカレーがある。おおよそ一箱400円くらいだった。送料は別、税込価格なので、この幸楽苑カレーと比べると3割ほど高い。価格的にみると専門店の方が高めの値付けであるから、「らーめん屋のカレー」はちょっと商品の立ち位置というかポジションが異なっているようだ。冷凍ラーメン、即席ラーメンも同時に販売しているので、余計にカレーのポジションがわかりにくい。

近くの幸楽苑でカレーを頼んでみた 半チャーハンくらいの量だった

店内メニューとしてカレーは存在するが、どうもサイドアイテムとしての提供であり、餃子と同じような扱いらしい。つまりラーメン+餃子、ラーメン+チャーハンの延長線上にあるラーメン+カレーライスという売り方だ。ラーメンに対抗して第二の柱として存在する「カレー」という体裁ではない。山形県の蕎麦屋では蕎麦よりラーメンが売れる店が多いそうだが、この店でもラーメンよりカレーの方が売れるくらいまでカレーの品位を磨き上げるということであれば面白いのだが。

このレトルトカレー商品は、おそらく店内で販売するカレーを個別包装にしているのだと思うが、そこもまたあれこれと考えさせてくれる。相変わらずこのブランドは見ていて楽しい。

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金沢カレー ではないのかな?

たまたまアパホテルに泊まったら、お土産?にカレーをくれた。なんともすごいストレートなネーミングだが、わかりやすいと言えばわかりやすい。全国あちこちでニョキニョキ生えてくるアパホテルだが、ホテルに食堂・レストランが併設されているところは少ない。利用者の多くが、簡便食としてコンビニ弁当などを買い込み部屋で食べるということも多いような気がするから、自社ブランドカレーというのは案外需要があるのかもしれない。
神田カレーグランプリ入賞というのはカレー業界で映えある賞なのだと思うが、3位入賞というのがこれまた微妙で、1位と2位はどんなカレーだよと、余計なことを知りたくなる。
目標1000万食というのも、よく考えればこれまた微妙な目標だ。日本人の成人十人に一人が食べれば1000万食は達成できそうだが、このカレーがスーパーで売っているのはみたことがない。アパホテルに泊まらなければ目にする機会も少ないような気がする。
ちょっと思いつき、アパホテルの総客室数がどれくらいあるのかネットで見ると2020年に約10万室だった。今ではもっと増えているだろう。とすると、アパホテルの一室あたり1年で100個売れると年間販売総数が1000万個になる。客室稼働率が70%程度であれば、年間客室稼働日数はおよそ250日だ。つまり250日宿泊客がいて、そのうちの100人が社長カレーを買ってくれれば?、めでたく目標達成になる。つまり、宿泊客2.5人に一人が購入する、あるいは宿泊のおまけでもらうと、1000万食は一年で達成できるのだが、これまた微妙な数字だなあ。(そもそもこのカレーはいくらで売っているのか確認し忘れた)
推定計算にはだいぶ苦労したが、広告の宣伝文句としてはなかなか面白い発想だなと感心した。その上で、社長カレーを実食してみた。アパホテルは発祥の地が金沢なので「金沢カレー」テイストになっているのか期待してしまった。パッケージの写真をいる限り、金沢カレーっぽいのだが。

食べてみたら、やはりこれは金沢カレーあるいはその亜種なのだと思う。ドロドロとしたルーは自分好みだった。金沢カレーのレトルトはすでに何種類か買って食べている。感じとしては、チャンピオンカレーに似ている気がする。
それ以外の感想は……………ない。普通に美味しいレトルトカレーだ。レトルトカレーの旨さは、実に単純に価格に比例する。レトルトカレーに「安くて美味い」は成立しないと思っている。安いカレーはそれなりの味しかしない。自分で食べる時にはスーパー価格が200円台後半のものを買う。それより下のゾーンで美味いと思ったカレーは経験上存在しない。
スパイスの違いや具材の量の差などはレトルトカレーのうまさにあまり関係ないと思うからだ。レトルトカレーの旨さの差とは価格差により決まる、つまり原材料にかけられる金で決定的に決まってしまう。実はレトルト食品では、決定的な味の差を生み出す製法や調理法の違いなど完全になくなっている。もはやレトルト製法は「こなれた当たり前の技術」になっている。
だから、この普通にうまい社長カレーは、それなりの値段がするのだろうと思っていたのだが。

近くのおしゃれなパン屋でなぜか社長カレーが売っていた。お値段を見ると、やはりそれなりのものだった。確かにこれくらいの値段はするはずだよなあ、と妙に納得してしまった。もう少し販売計画数量を上げて価格を低めに調整できれば、意外とコンビニでも売れるヒット商品になりそうだけれど。
アパホテルに泊まる人は買えるみたいだからお試しあれ。

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自分への土産物? ご褒美その2

ご丁寧に個別包装してくれる

北海道の果実であるハスカップ(ブルーベリーのような甘酸っぱい小粒)を使った菓子はたくさんあるが、やはり一番有名なのはこれではないか。苫小牧の老舗な菓子会社が作る伝統食?だ。空港をはじめ土産物店では置いてあるので、超有名ブランドの白いチョコレート菓子にも対抗できる名品だと思うのだが。

商品のキャッチフレーズは「日本一食べにくいお菓子」だそうで、商品の箱にもそう書いてある。発売開始は1953年、大戦後の混乱期から抜け出しつつある時期で、もはや歴史的時代に作られたということになる。昭和の香りそのものだ。
そのユニークな味は、絶対的な「甘さ」にある。よくアメリカのケーキは甘すぎるという話を聞くが、まさに糖度がアメリカ級で日本人の好みからはかなり遠い気がする。老舗和菓子の最中などと比べると、明らかに異質だ。同じ北海道の伝統菓子である「わかさいも」や「月寒あんぱん」などと比べても、明らかに次元が違う甘さだ。
箱に書かれている原材料名は、重量の多い順番に記載されることになっているのだが、そこを読んでみると、「砂糖」「鶏卵」「小麦粉」「ミックスジャム」となっている。原材料の中で、砂糖が一番多く使われているのだ。
手元にあるかなり甘いクッキーで原材料表示を見てみると「小麦粉」「砂糖」「植物油脂」「クリーム」の順だから、違いは歴然だ。明らかに甘さを楽しむというより、砂糖を直接食べるのはしんどいので、代わりに菓子の形態になったと言いたいくらいの「砂糖」食品だ。

昔は着る時に他がベタベタになったが、今では切り分けれれている。これは偉いぞ。


手元にある甘いものをあれこれ確認してみた。お江戸の名物である雷おこしでは、原材料名のトップに砂糖が挙げられている。確かに雷おこしも「砂糖につけたお菓子」だが、体感的にはそれよりも何倍も甘い。Super Sweetsというべきだろう。
あれこれ書いてきたが、文句をつけているのではない。時々、突然かつ無性に食べたくなる。封を開けて一口食べると実に安心する。ただ、一切れ食べるとそれで満足してしまい、二つ目を食べる気が失せるくらい甘い。魔性の食べ物だ。

渦巻部分がハスカップ

だから、お土産に買って誰かに差し上げるにはちょっと抵抗がある。ダイエット中の方であれば、俺に何か恨みがあるのかと言われそうだし。よほど親しく付き合っていて、この菓子の存在を知っている北海道人ですら、手土産に持って行くのは危険で地雷を踏む可能性がある。許される候補者は、少なくとも以前に自分と一緒にこれを食した経験がある人限定だ。そこまで慎重に相手を選んだとしても、やはり気が利かないやつだなと思われる可能性もある。甘さもさることながら、表面に塗られているハスカップジャムをオブラートで包んでいるため、食べている途中でそのベタベタオブラートをたベこぼす危険があり、もし床のカーペットに落としでもしようものなら、なんともタフな清掃作業になる。ひと様の家で難度の高い清掃をもたらすような菓子は、手土産には向かないというものだ。
なので、自分一人で食べる。1日に1-2切れしか食べられないので、何日間かかけて楽しむ。残念ながら最終日には義務感で食べる。それでもしばらくするとまた食べたくなるのだ。やはりハスカップには中毒性があるに違いない。
恐るべし「日本一食べにくい」菓子だ。ただ、これを食べた経験のない人は、人生をだいぶ損していると思う。是非一度、甘すぎる菓子の魔界へ……………