食べ物レポート

カルパスのお勉強しました

左から ファミマ、イオン、セブン、西友のPB

たまたまダイソーで買った100円のカルパスがきっかけで、あれこれとカルパスを買い集めてみた。ダイソー製品は当然ダイソー専用品のはずなので、それに対応するNB品があるに違いないと思った。そうすると味の違いを確かめてみたくなった。ただ、調査(大袈裟な………)を続けていくと、流通大手各社もPBを作っている。
というよりPB以外のカルパスを置いていないという徹底ぶりもあり、面白くなってあちこち買い漁ってしまった。

さて、発見は二つある。(これまた大袈裟だ)
製造している会社は三つであり岩手県花巻市と北海道に二か所ある工場で、全てのカルパスは作られている。同じ工場で自社製カルパスと合わせて他社PB製品も製造しているということだ。予想外に工場が集中している。ただ、各社のカルパスを食べ比べると、味を含めかなりの違いがあり、それなりに差別化?しているらしい。

二つ目は価格だが、流通業大手のPBは90円前後、NB製品は110ー120円程度なので、価格差は3割近くある。これでPBの価格優位ははっきりしている。ただし、一個当たりの重量がずいぶんとばらつきがあるので、一概にどれがお得とは言えない。
また、味の違いの中ではっきりとわかるのが脂肪分(脂身)の多さ少なさだ。食べていて油っぽく感じるものは、お値段が安いようだ。また香辛料の配合、いわゆる味付けは食べ比べるとはっきりわかるが、単体でこれっという特徴があるものでもない。
同じ工場で作られていてもブランド違いとなれば、当然ながら味も違うので、製造工場で選ぶわけにもいかない。細身が1本または3本入っているタイプは、太めの商品とは加工度合いが違うせいか、重量比でg単価を計算するとそれなりにお値段が高くなっている。

左から プリマ 丸大食品 春雪のNB セコマPB セブンPB

個人的な好みで言えば、味とお買い得感で選べば西友PBなのだが、これの欠陥は1本ではなく3本のセット売りしかない。酒のつまみの常備品として買い置きしておくのであれば問題はないだろうが、今日は1本だけ食べたいという要求には「西友」製品は応えられない。
味で気にい言ったのはファミマPBだが、ちょっと脂もおおめだ。各社製品の中でかなりお高いのでコスパは悪い。西友PBがバランスが良いように感じた。
細いタイプのカルパスは珍味コーナーに並ぶ、一口サイズに個包装されたものが大量に入った大袋用の製品を流用したもののように思えるが、やはりコスパは悪い。
そして実に予想外だったのは、NB製品がそれほどうまいと思わなかったことだ。PB製品は多少味を犠牲にしても単価を下げるという認識でいたのだが、ことカルパスに関してはPBの方が上手に作られている気がした。あくまで個人的な好みの問題だが。

食べ物レポート

新商品を食べてみた

いつもお馴染みの埼玉県発の町中華、日高屋でこの秋の新作を食べてみることにした。似たようなラーメンは他のチェーン店でも販売しているから、ちょっとした食べ比べ気分だ。
肉そばの定義がどんなものかはわからないが、個人的にはチャーシューの代わりに豚肉の生姜炒めのような味付き焼き肉が乗っているものだと思っている。だから、ビジュアル的には茶色一色で、「そそられる」感じはしない。ところが、今回は黄一点(紅一点ではなく)でゆで卵の半分が乗っていて色気を出していた。ちょっと、やるなあ。
味付けは、シンプルな醤油味という感じだが、普通の醤油ラーメンとは違っている。最初に見たときは、サクッと食べていけそうだったが、思いのほか手強い原因は脂身の多い焼肉のせいだ。脂っぽさと量が多いことのダブルパンチで、胃袋にはなかなか厳しい。まあ、これが好きな人にはたまらない「肉感」なのだろう。普通に美味しくいただきましたけど、完食するまでは大変だった。

ポスターと同じビジュアル

その後で気分を変えて野菜炒めを食べようと思ったのだが、これまた急に気が変わりキムチ味のバクダン炒めにしてみた。
これもいつものことだが、バクダン炒めは作り手によって味も見栄えも全然違う。同じメニューでも店ごとに味が違うというのはチェーン店アルアルだが、バクダン炒めに関しては、店ごとどころか作り手によって全く変わるびっくり箱みたいなメニューだ。

茶色い野菜炒め?

今回もその期待を裏切らず、これまで見たことがないハイレベルのものが出てきた。バクダン炒めは、基本的にキムチ味なのでルックスは赤い(はずだ)。肉の量はその日によって違うが、キムチが多めの場合は肉が少なくなっている気がする。
今回は、まず赤くない。おまけにキムチ味は薄めで辛味も控えめ。そして、肉の量が通常の倍くらい入っているような感じがした。肉野菜炒めの、肉増量バージョンといった感じだろう。今まで食べた中でも、一番の変わり者だった。
ただ、バクダン炒めの「日によって変わる味」を非難するつもりは毛頭ない。逆に、今日はどんなのが来るだろうと毎回楽しみにしている。しかし、その予想を超えるものが出てくるとため息が出る。(ほほう、今日はここまで来るのか、これはほぼ北極まで来た感じだな、などと感心させられるからだ)
町中華の楽しみ方はいろいろあるが、一つのメニューを食べ続けると、初めてわかる(たどり着ける)奥義があるのだ。(奥義習得者として威張らせてもらおう)

でも、奥義を極めるのに気を取られて食べすぎた。

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鮨ランチは、満腹でした

北の街でお昼に密会?する?には好適地 よくお世話になってます

北の街でランチをやっている鮨屋は多いが、ビジネス街で週末にランチ営業している店は貴重だ。週末に人と会う時にはよくこの店を使うのだが、個室があるので密談向きなのだ。
本店は昔から、夜の遅い時間にお世話になっているが、昼時であれば駅前通り沿いにあるこの店を使うことが多い。意外と外人観光客が押し寄せてこないところも気に入っている。近頃では珍しい喫煙可能店なのだが、思いの外タバコの匂いはしない。

ランチセットは実に大盛りな組み合わせで、まずは茶碗蒸しとそばが出てくる。これがアペタイザーらしいのだが、これまではランチセットを頼んたことがないので、このボリューム感は知らなかった。

なんだか色のバランスが取れていないような気もする

ランチセットは松竹梅があるのだが、値段とともに鮨の貫数が増えるので、松を頼むと食べきれない量になる。おまけにシャリ玉も大きめなので、よほど腹ペコでない限りは竹で十分だ。
昔は松竹梅の梅(つまり安い方)を頼むと、鯖とイカとタコが入っていた。好物のネタを食べるには松とか竹を注文してはいけなかったの。その記憶を頼りに、とりあえず安いセットものを注文してイカとサバをゲットし、そのほかに食べたいものがあれば単品追加をしていた。
今回も竹を頼めばイカやサバくらいは入っているものだと思っていたら、何とどちらも見当たらない。おやまあ、鮨ネタのランキングはとうなってしまったのだろう。
北の街来てまでわざわざマグロを食べる気もしないし、かといってサーモンは鮭とは違い、すでにほぼ完全輸入食材だ。日本中どこで食べて同じ気がする。マグロとサーモンが主役とは、地元民にはあまり気にならないのだろうけれど、こちらにはおおいに気になるネタの組み合わせだった。食べるのであればイカと鯖は追加注文するしかない。
時間をかけて完食したが、予想通り動くのが嫌になるくらいの満腹感だった。追加など考えたくもない。おまけに、何と食後にコーヒーが出る。鮨にコーヒーねえ、と思いつつも初めて鮨屋でコーヒー飲んでみたら、意外と本格的なものが出てきた。酸味が強いのでモカが多めのブレンドらしい。このコーヒーのこだわりはすごい。が、鮨の後に残る味としては微妙な感じもする。ただ、これが北の街ではビジネスランチとして成立しているのだ。うーん、なるほどね…………という感じがした。

たまには好きなものを食い散らかすのではなく、定番ランチを試してみるのもお勉強になるなと思った。でも次回はランチセットではなく単品注文するぞ。

食べ物レポート

20周年のラーメン屋にて

ホームセンターに所要があり、そのついでに立ち寄ったショッピングモールで、今まで見逃していたいというかすっかり気にも止めていなかったラーメン屋が、開業20周年記念の特製ラーメンを売っていた。
ラーメン屋の10年平均生存率は1割程度らしいから、この店は20年営業という実に素晴らしい結果を残している。こちらの勝手な思い込みで、何代か代替わりしているのだろうと思っていたのだが、このショッピングモール開業以来ずっと営業を続けている「老舗」だった。お見それしました。
そこで反省の意味も込めて、20周年ラーメンを食べることにした。

ただ、店名が難しくてなんと読めばいいのかわからない。よくよくメニュー板を見ていたら「ラピタ」と読むようだ。なんとなく某有名アニメに出てくる空の城に似ているなと思ったが、あちらはラピュ◯、だからちょっと違うだろう。何か、意味があるのかもしれないが、わからんものはわからん。まあ、店名はあまり重要ではないので追求は諦めた。選ぶメニューは一択で、20周年記念特製味噌ラーメンだ。

炒めた挽肉を食べるための穴あきレンゲも一緒に登場。

野菜が乗っかっている味噌ラーメンは、何とはなしに懐かしいスタイルだ。20年前には、こんな味噌ラーメンを販売していたのかもしれない。
そして、レンゲの上に乗っているショウガは、味変用の追いショウガなのだが、これも行列のできる某有名店のスタイルだから、その有名店の関係者なのかもしれない。普通に美味しい味噌ラーメンで、これは二十年間食べていないことを後悔した。随分と失礼したものだ。

お詫びの印にほろよいセットを頼んだ。最初に味卵とメンマが運ばれてきて、後から餃子が出てくる。ほろ酔いどころか、ビールもう一本と言いたくなるガッチリ呑みましょうなストロングスタイルだった。繰り返すが20年間一度も利用したことがない、そしてそれを後悔するほど良い店だった。
ちなみに、出てくるビールはサッポロだった。ラーメン屋ではサッポロビールが出てくる法則はここでも証明されたようだ。個人的にはクラシックが好きなので、黒ラベルよりもちょっと嬉しい。
次からは必ず立ち寄ることにしようと決めた。次回はオーソドックスに醤油ラーメンにするか、変化球で辛味噌にするか。そんなことを悩みそうな気がする。良店。

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馴染みの焼き鳥屋でルーティン

いつもの焼き鳥屋にいくと、いつものようなルーティンになる。カウンターでだけ注文できるというコップ酒、これをモッキリというのだが、まずそれを注文した。これまで無料でかつ無条件に出てきた大根おろしは、「食べるか食べないか」を聞かれるように仕組みが変わっていた。ロス対策(大根おろし嫌いがいるらしい)なのか、コスト削減なのかは定かでない。そして、もう一つのサービス品である鶏スープは、ポットで出てくるように変わっていた。セルフスタイルだと提供速度が速い、つまりオペレーションの合理化だ。大根おろしにかける北海道産醤油と焼き鳥にかける一味唐辛子を並べてみた。これが、この店で焼き鳥を楽しむ時の基本5点セットになる。これを並べるのが、我がルーティン。

この店はお通しが出ないので、というか大根おろしと鶏スープがお通しみたいなものなので、焼き鳥が出てくるまでスピードメニューを勧められる。ただ、個人的には居酒屋で出てくるスピードメニューの代名詞、枝豆が嫌いなので(冷凍枝豆を長時間放置して解凍したものは枝豆と呼びたくない)、ここしばらくはトコロテンの上に鶏肉が乗っているものを注文することにしている。
このトコロテンは予想外に美味い。酒の飲み初めにはツルッと行ける食べ物が向いているように思う。これをメニューに加えた人に深く感謝したい。Good Job !!

生姜つくねと生姜の鶏肉巻きと砂肝

コロナの間は、醤油も唐辛子も卓上から隠されていたのが悲しかった。(頼むと出てくる)やはりコロナは異常な事態だったのだとおもう。いや、振り返れば異常どころか過剰でヒステリックで非科学的な対応ばかりだったような気がする。もしコロナの時に押し進められた対応が、衛生的に正しいのだとしたら、それは今でも継続されるはずだ。名残惜しげに置かれているたアルコール消毒スプレーも、いまではすっかり見かけなくなっている。入り口での検温やらスプレーの目視確認やら、あれはなんだったのだろう。
結論として、醤油と唐辛子が今では卓上に置かれている。復活した。誰が悪いとは言わないが、あのテレビでヒステリックに騒いでいたおじさんやおばさん(日本人で高学歴で40ー50代の男女多数)は、いまでも恥いることもなく平気で暮らしているのだろう不思議。言論の自由とありがたいものだ。流言蜚語ですら言論の自由に守られる。
焼き鳥屋の唐辛子が語る社会の真実だ。

コラボ商品なのか、「岩下の新生姜」の豚肉巻き

そしていつも注文する生姜の豚肉巻きを食べ、本日の焼き鳥は終了。これも焼鳥屋のルーティンですよ。

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朝から渋谷でカレーうどん

カレーうどんのルックスとしては、普通にこんなものだろうか

渋谷に所用があり朝から出かけた。朝飯の時間になり、ついふらふらと入ってしまった和風ファストフードの店で、牛丼を食べるつもりだったが、この10月からメニューが変わったらしく牛丼が見つからない。
仕方がないので、あれこれ他のメニューを見ていたらカレーうどんがあったので、それを注文することにした。石巻で食べたカツカレー蕎麦を思い出し、最近はカレ味ーの蕎麦やうどんをよく頼むのだが………
そして出てきたのがこれ。想像の斜め上をいくルックスだった。食べ始めると、味もまた想像を超えていた。うどんのツユがみあたらない。どうやら、米の代わりにうどんを置いたカレー料理らしい。だからツユなしなのか。
言葉遣いに問題があるわけではないが、(カレーとうどんが合わさっている食べ物なので)食べると違和感がある。おまけにうどんが冷たいので、これは冷やしうどんなのかとまたびっくり。
世の中、いろいろな体験をするものだ。ルックスから見るとたぬきうどんカレー味と呼ぶのが正しいような気もする。

驚愕のカレーうどんを食べながら発見したのが、鰹のタタキ丼で、確かこれは去年もやっていたと記憶している。値段はファストフードのどんぶりとしては破格のものだ。注文してみたいと思ったが、すでにカレーうどんを半分ほど食べてしまったので、これは次回に繰り越すことにした。
ただ、カツオの旬?を考えるといつまでも販売していそうにもない。使用しているカツオは冷凍だとしても、釣れる時期を外してまで販売期間を延長するものでもなさそうだ。マグロ丼との入れ替えみたいな気もするが、バーガーチェーンの月見みたいな、準定番に仕立てるつもりなのかな。
和風ファストフードの世界は不思議だ。

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愛しの山田うどん食堂

キャンプ場から早い時間に撤収を図る。そうすると必然的に朝飯抜きになる。都市郊外型キャンプ場は、そんな手抜き行動をしても全く困らない。キャンプ場から5分もかからない場所に、早朝からサラリーマン向け営業をして居る食堂がある。埼玉県の誇り、山田うどん食堂だ。座って食べる立ち食いそばというのも変な表現だが、まさにその言葉通りだ。ただし、立ち食い蕎麦というより朝定食屋という感じが強い、蕎麦とうどんはおまけ程度の扱いだ。
和風ファストフードである牛丼屋も朝飯には力を入れて居るが、こと朝飯限定で言えば、こちらの方が明らかに優秀だと思う。

店内は8時前でガランとしているが、この後はサラリーマンには見えない高齢者カップル、女性単独客、男性単独客(高齢者多し)が押し寄せて来た。駐車場はほぼほぼ満車になっているから、人気の程がわかる。改めて朝飯マーケットは大きいのだなと気付かされた。
新潟でも都心部のハンバーガー店は満席だったが、畑の真ん中の店で朝食がランチ並ににぎわうというのは、これまたすごいことだ。

うどんを食べるつもりで店に入ったはずなのに、いつの間にかざるラーメンを注文していた。きぶんのもんだいで、9月末なのに気温が高かったせいだろう。
個人的な悩みになるが、ざるラーメンとつけそばの違いがよくわからない。おそらくつけ麺は、ザルの上には乗っていない、どんぶりに入った麺ということだと思うが。つまり入れ物、容器の違いしかないのではと思うのだ。ただし、麺の太さやちぢれ具合、つけつゆの味付けや温度などで、業界のガイドラインというか定義があるのかもしれない。
この店の麺は普通のラーメンの麺とは異なる専用麺と書いてあった。さすが自家製麺のメーカーだけある。食べてみたが、普通にうまい。これより不味いつけ麺専門店もあるから、多様化した食堂のメニューとしては成功例だろう。
麺を増量すればよかったとちょっぴり後悔した。ひょっとすると、麺の量がつけ麺とザルラーメン、一番の差なのかもしれない。

伝票と一緒にクーポンをもらった。何気なく眺めていたが、来月にまた来てねということらしい。それは良いのだが、山田うどんとハロウィーンの関係がよくわからない。カボチャうどんでも販売するのかと、よくよくクーポンを見れば、なんとおまけでもらえるのがコロッケかナムルと書いてある。ハロウィーンはどこ行った?とセルフボケツッコミになる。

会計を終わり帰り際に気がついた。出口付近においてあった9月クーポン使用時のおまけ(そのサンプル)をみると、あれまあ、今月もナムルとコロッケだったのね。つまり月替わりのクーポンでも、おまけは一緒ということか。
しっかりみてみると、9月は秋のお月見クーポンだったようだ。お月見といえばバーガーチェーンで有名な月見バーガーだろうし、蕎麦うどん店で言えば伝統の月見蕎麦・うどんがあるではないか。それにもかかわらず、コロッケかナムルなのね。
いやいや、地元の誇る名食堂で、このブレのなさはすごい。11月はどんなクーポンになるのだろう。タイトルはどうであれ、おまけはコロッケかナムルになるのだろうか。
これは最低月一度は山田うどんに行って確かめなければならない。ただし、月前半に行かなければクーポンはもらえないようだ。スケジュール帳に山田うどんの日を作ることにしよう。最初のおまけはナムルかなあ。

食べ物レポート, 小売外食業の理論

町中華と麺専門店の立ち位置

山田太郎 酸辣湯麺と鳥唐揚げをセットにしてみた

山田太郎という麺専門店では、定食メニューも存在する。サイドメニューである唐揚げや餃子を定食にして販売している。ただし、これはあくまでも麺業態の余儀であり、飯屋(丼飯とおかずの組み合わせ)になるつもりはないはずだ。
飯屋はすでに本業の山田うどんが、麺類専門店から定食+麺の店に転換して、おまけにうどん屋なのにラーメンを投入した業態変革を完了している。店名も「山田うどん」から「山田うどん食堂」になっている。個人的に見る限りでは、埼玉の最強定食屋ではないか。
その山田太郎で、微妙なサイドメニュー主役争いをしているのが餃子と鳥の唐揚げだ。どちらも人気商品だが、餃子のメリットは原価が低く抑えられるが調理時間が長いこと。唐揚げのメリットは調理に時間がかからないことだ。

サイドアイテムとして餃子に勝てるか

唐揚げの完成度はかなり高い。一般的に鳥唐揚げもも肉を使うことが多い。もも肉に生姜やニンニクなどを使ったタレに漬け込み味付けを施し、ボール状の肉塊をあげる。ただ、衣になにを選ぶかで食感はだいぶ異なる。そのあたりが、店のノウハウということになるのだろう。この店では比較的薄い衣でさっぱりとした感じになっている。
面白いのは唐揚げ単品を注文しても盛り合わせに野菜がついてくることだ。マヨネーズも付いているが、これは野菜向けではなく唐揚げ用調味料だと思われる。さて、この唐揚げと餃子、どちらがサイドアイテムの勝者なのだろう。値段は唐揚げ一個、餃子3個、どちらも140円という手頃な設定だ。実食した結果として、個人的には唐揚げが優勢になりそうな気がする。
複雑なメニュー構成を持つ町中華と比較的絞り込んだメニューで運営できるラーメン専門店では、オペレーションに求める基準が違う。専門店であれば、より単純な工程でできること、調理時間が短いことが重要だ。町中華であれば食数を稼げる低原価アイテムの存在が必須だろう。
餃子の王将が店内手作りにこだわっていたのは、この低原価維持にあったのは間違いない。(すでに餃子は手作りの方がうまいというのは伝説だろうと思っているので)

満洲の9月限定 辛い麻婆茄子

埼玉の町中華である満州は、店名にある通り餃子推しのブランドだ。基本的に全てのセットに餃子がついてくる。注文する客もそれはわかっている。餃子と合わせて食べることを前提に味付け、レシピー設計されているのだろう。
肉もりもり系のメニューが少ない。豚生姜焼きくらいしかない。チャーシューメンはあるが、チャーシュー単品は存在しない。つまり、肉を食いたければ餃子だよ、と暗に言われているのだ。牛肉を使ったメニューもない。昨年には好物だった鳥唐揚げも廃番にされてしまった。(これは悲しい)
つまり、山田太郎とは全く異なる方向感で、餃子専門で唐揚げなしのブランドとして構築されている。月替わりメニューも基本的には野菜が主力の料理になっている。
実に戦略的なメニュー企画、商品開発だろう。町中華でありながら、極めてファストフード的発想でメニューとオペレーションを組み立てている。業界の教科書的存在だろう。

コロナを乗り越えた外食企業の戦いは、値上げと客数減少の防止という二律背反する課題を解決することだ。次の生き残りステージでは、勝ち組同士が激突する。(コロナで生存失敗したブランドはそろそろ淘汰が完了するので)
それを横から観察するだけというのは、楽しいのか悔しいのか、ちょいと微妙だけれど。

食べ物レポート, 小売外食業の理論

しばらくぶりの山田太郎

ふと思い出して、山田うどんが経営する山田太郎に行ってみた。おそらく半年ぶりだと思う。面白いことだが、この店はほぼ2ヶ月に一度新メニューを投入してくるのだが、個人的な感覚で言うと当たり外れが大きい。ただ、新メニューを食べてみて気に入らないとしても、後悔するような大ダメージは受けない。商品開発者の意気込みが空回りしているなとか、味のバランスが偏ったのかなとか、あれこれ想像することで流している。チャレンジは大事だと誉めておく。
今回は、夏に合わせて(9月でもまだ猛暑日が続いているので)酸っぱ辛い麺を投入したらしく、それを食べてみることにした。
ちなみに、酸辣湯麺は他の中華屋でもよく頼むのだが、店によって駄作が多いメニューの典型だ。酸っぱ辛いが売れてるらしいので、うちでも作ってみました的な完成度の低い酸辣湯麺は非常に多い。確率的に言えば、ほぼ5割で「ダメ」に当たる。実に博打な食べ物だ。そして今回の勝負は、惜しいレベルで負けだった。

出てきた酸辣湯麺を見て、ああ、これは失敗だったなと直感した。見た目が辛そうではない。それだけで、この手の商品は客の期待を裏切るのではないか。麻辣系の坦々麺はビジュアル的には赤くないが、それでも辛さや痺れを想像してしまう。実際に食べると辛さと痺れで脳天を突き抜ける刺激がある。その経験値がビジュアルと味の差を許容すると言う、凝った設計の商品もあることはあるが。やはり、見た目と味が直結している方が、期待通りの味を保証する方が、大衆向けの店には必要だろうと思う。
つまり、酸辣湯麺は辛くて酸っぱいのだから(酸っぱいのビジュアル化は難しいが)、やはり見た目重視で赤くて辛そうでなくては困る。(個人的見解です)
食べた感想は、酸っぱいタンメン、チョイ辛にしてみましたといった感じだった。卓上にあるラー油をドバッと追加して、ようやく酸っぱくて辛いものに味変できたが………
やはり、「酸っぱい」と「辛い」はチューニングが難しいのだろう。カレー屋や辛いラーメン屋のように辛さを5レベルくらいから選べるようにする仕組みを取り入れた方が良かったのではないか。
まあ、あれこれ注文をつけたい変更点はあるが、あくまで個人の思考としてだ。埼玉タンメンの変形として設計されたはずだから、万人受けするマイルド指向が開発テーマなのかもしれない。辛さを追求するのであれば、辛味噌別添とか、選べる2種の唐辛子とか、もう少し捻りがあると良かったな。正直な感想だ。来年にはきっと改良版が投入されるだろうと期待しつつ。

開店当時は自分のスマホから注文する仕組みだったが、コロナ終息とともに使い勝手の悪いシステム(スマホは画面が小さいのでメニュー一覧が見にくい)から、普通のタブレット注文端末に変わっている。
この画面構成が他のラーメンチェーン店よりわかりやすい。同業と比較すると、埼玉が誇る二大町中華チェーンでは、この部分が立ち遅れている。一つはいまだに紙メニューしかない。もう一つでは画面が単調でうまそうに見えないと言う根本的な欠点がある。どちらも、改良に頑張ってほしいものだ。

注文タブレットの下には、紙メニューがしっかり存在していて、従業員が口頭で注文を受けてくれる。すでに、非接触とか隔離とか言う言葉は死語になっているようだし。経営的にはオーダーエントリシステムかタブレット注文か、どちらに限定したいだろうと容易に想像できる。ただ、どこのレストラン、食堂チェーンでもこの注文の仕組みの二重構造は撤去していない。典型的な二重投資になっている。
これもそろそろ見直して良い頃ではないか。写真入りのメニューブックはスカイラークが元祖だったらしいが、すでに50年が経過した古典的なシステムだ。団塊の世代と言われたボリューム層もすでに人生の最終期に入り、後期高齢者として社会活動が鈍っていく。団塊世代に向けた様々な仕組みや対応はそろそろ見直す時期だろうと思うのだけど。

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辛いラーメン あれこれ

狭山市民会館の中にある喫茶レストランにて クロチョンラーメン

ラーメンとは不思議な食べ物で、専門店が多いが、ふらりと入った町中華の店で絶品のラーメンに出会うことがある。喫茶店でラーメンが置いてあるのにびっくりしたりもするが、そんな店が予想外に旨かったりする。
今回は市民会館のレストランという食べ物屋としてもかなり穴場な場所で、個性的なラーメンに出会った。単純にいえば「辛いラーメン」ということになる。辛さは5段階あり好きな辛さを選べる。とりあえず初回なので2辛にしてみたが、これも思ってた以上にマイルドというか程よい辛さだった。
房総の先の方の町に、山の中の一軒家ラーメン屋があり、そこのラーメンがアリランラーメンという。辛いニンニク味が特徴だが、そのアリランラーメンと食べた感じが似ていた。名前にあるクロチョンという不思議な言葉は、どんな意味があるのだろうか。
食べたのは醤油味だが、味噌味もあるようなので、次はレベル3辛で味噌味を試してみたい。ちなみにこの店の推しメニューはナポリタンらしいが。なにやら昔懐かしい味のような気もするのでそそられる。ラーメンもかなり高いレベルだと思う、

満洲の旨辛菜麺 ちょっと辛い

二軒目。満洲の夏キャンペーンは9月に入ると終了して、秋茄子メニューに変わっていた。ナスが乗った麺もあるかと思ってのこのこ出かけたが、どうやらナス料理は単品だけらしいので、満洲特製の辛いラーメンを注文した。これが辛いという人は、相当辛さに弱い人種だろう。ピリ辛というよりほんのり辛いみたいな感じがする。おそらくトッピングの野菜炒めが辛さを吸収してしまうからだ。
他のラーメンチェーンではもう少しストレートに辛さを追求している気がするが、どうも満州は子供でも食べられる辛さを指向しているようだ。玄米の使用や野菜産地にこだわるあたりが、町中華としては微妙に変わった店という印象がする。
おまけに、町中華としてはメニューの絞り込みがすごい。ほとんどファストフードだ。それでも高齢者を中心としたコア客層を捉えているのだから、外食企業の商品戦略としてはお手本みたいなものだ。
月一のキャンペーン商品も数年間通して見れば、これまた月替わりのルーティンで年間の出し物が決まっている。ここ2・3年、ほとんど新しい商品は出てこない。また今年もやりますよ的な、ファストフードの月見商品のような、年間定番の出し入れローテーションを守っている。

この辺りの匙加減がオペレーションを救っているのも確かだから、普通の大衆向け飲食店は満州に学ぶ点が多いだろう。客の視点からすると、うまい不味いよりも、そして珍しいものがあるかないではなく、好みの定番がいつでもある、という安心感が重要だ。普通にうまい、という言葉がぴったりくる。
旨辛菜麺、もう食べ飽きてしまったような気もするが、それでもよく注文するのが不思議。