旅をする

思い出の一品 土佐カツオ

これは24年の夏鰹 脂が腸と良い具合に乗っている絶品でした

高知県の漁師町に一軒の魚屋がある。そこの大将とは長い付き合いになる。その街に行く旅に美味いカツオを食べさせてもらうのだが、何年も通い続けるうちに季節によりカツオの味が変わると伊野尾は理解できるようになった。

漁師町の人たちは毎日?のように立派なカツオを食べているので、どうやら舌が繊細すぎるらしく、自分が上手いなあと感度王しているカツオでも、あれこれと微妙な批評をなさってくれるので、こちらはカツオに関してバカ舌しか持っていないと思い知らされる。ちょっと悔しい。
おまけに、毎日?のように食べているせいか、食べるとしてもせいぜい一切れか二切れでおしまいになる。

かくして、自分を艦隊してくれて出されてきた、大盛りの鰹刺身と藁焼き叩きの大皿を黙々と食べることになる。これは至福の時だが、流石に大皿の半分も自分一人で食べると、もうしばらくはカツオは勘弁ねという、大変贅沢な心持ちに達する。まさにカツオ三昧を実感する。
この大皿を半分食べると、おそらく500g程度の鰹を平らげたことになる。ステーキで言えば1ポンド超の巨大左に匹敵する。

お江戸では絶対に味わえない鮮度よく選別された鰹のエリートを、飽きるまで食べるという贅沢を味合わせてもらえるのだから、文句を言ってはバチが当たる。その名を聞けば誰でも知っているというようなシェフたちが噂を聞きつけ、この片田舎の漁師街に鰹を食べに来るのだから、やはり本物の一品だろう。

春が来てカツオが上がり始めているという、魅力的なお話も伝わってきたし、そろそろ今年のカツオツアーに行かなければなあ。

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