
高知市にある葉牡丹は、晩飯を兼ねて一杯に飲みに行くには最適の居酒屋だと思う。高知名物と言えるかどうかはわからないが、ついふらふらと入りたくなる店だ。と思っていたら、某国営放送局のドキュメンタリー番組で高知市の路面電車が取り上げられ、そこに登場するおっちゃんが電車に乗ってこの店に入って行くシーンがあった。どうやら2階で同窓会をやっているらしい。なんだか、自分の親戚の家がテレビに出てきたような感覚がした。

この店のメニューは定番が串焼きと串揚げ、それに和洋中の料理が混載されている。オムライスと酢豚と鰹のタタキという呆れるコンビネーションの注文もできる。
日本酒を頼むと、銚子のクビに札がかかっている。ふだには注文した酒の銘柄が書かれているらしい。(しっかりと見たことはないので)
おそらく仕込みの時の準備なのだろうが、ちょっと珍しい。猪口とコップのどちらかを選ぶのだが、やはり一人飲みの時はコップ酒が似合う気がする。(ちなみにぬる燗を頼む時は猪口にしている)

まずはスタミナ豆腐を頼んでみた。これも久しぶりだ。暑い夏の間は注文するのを躊躇ってしまう。気温が下がってくると食べる気にもなる。(ちなみにこの日の高知市は気温29度で、秋の涼しさとは程遠い日だったが)
温かい豆腐の上にモツ煮込みがかかっている。見た目の割にあっさりとした味だ。一般的なモツ煮のようにコッテリとした濃い味ではない。なんだか良質のタンパク質をとれるヘルシー料理のような気がしてくる。まあ、見た目は茶色一色だからなんともなあ、という感じだが。

今回の初挑戦メニューは「にら豚」。読み方はニラトンだそうだ。ニラブタと言ったらポカンとされてしまった。ちなみに次の日に他の店で同じメニューを見かけて正しく発音、「にらとん」と注文できた。居酒屋でも学習効果は十分ある。人生、幾つになっても学びは必要だ。
このメニューは、高知特有のものらしい。他の地域で見たことがない。高知はニラの名産地だけに、そのせいなのかもしれない。ニラのおひたしに卵の黄身を乗せたニラ玉も高知発祥のメニューっぽい。ご当地の名物を食べるのも良いが、ご当地だけにある当たり前料理の方が居酒屋での楽しみかも。