食べ物レポート

えび玉ちり 満洲の冬メニュー

あまり辛くないというか、全然辛くない

エビチリを最近よく食べる。加齢による海老信仰みたいなものとは関係ない。辛いものとエビが好きになっただけだ。
満州というチェーンは時々面白いことをする。キャンペーン商品で当たりが出たら定番化するというのが通常の外食企業が取る常套作戦なのだが、満洲はどのキャンペーン商品も潔く捨てる。翌年の同じ頃にリバイバル出品することもあるが、大抵は使い捨てメニューになる。
おまけに、メニューを絞り込んでいるので町中華の絶対定番とも言える「酢豚」「エビチリ」が存在しない。「青菜炒め」もない。
だからエビチリ発売とニュースで見かけて、これは食べに行かねばならないと本店まで出かけてみたら、なんとも不思議なことに「エビチリ」ではなく「エビ玉チリ」だった。エビチリに卵の炒めたものが入っている。だから甘めの味になっている。味付けに文句があるわけではない。世の中には甘いエビ理知もあれば、これは食べるのが無理と言いたくなるほど辛いエビチリもある。どちらもうまい。ただ、卵を入れた意図がよくわからない。ひょっとしてエビ好きの子供向けに「大人の階段」を上らせるみたいなことを社長が考えたのか、と疑いたくなる。

最近の満洲はメニューが健康志向なので、それもどうやらよく食べにくる一人暮らしの高齢者のために、いろいろと考えてくれているようだ。銘柄豚を使ったり、米は白米と玄米を選べたり、麺が少量のラーメンを提供したりする。ただ、卵入りのエビチリにはその高齢者志向というか、健康フレーズが見当たらないので、やはり新客層として子供に目を向けたのではないか。

そんなことを考えながら、次回は玄米チャーハンにしようと思った。確かに町中華で玄米を食わせてくれるところはないよなあと……………

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