
沖縄で買い揃えた土産物色々のうち、食べ物だけをピックアップしてみた。今まで一度も見たことのなかった塩煎餅を見つけたのは、ちょっと街外れにあった土産物店だった。見た目はなんとも素朴だが、お味も素朴だった。日頃見慣れたせんべいとは随分違うが、伝統的駄菓子というのであれば文句のつけyぷもない。名前が良いよね。

甘いイソ味のポーナッツは何度でも食べたいと思う悪魔的な旨さだった。バタピーの塩味もなかなか中毒的な旨さがあるが、この味噌味コーティングピーナッツは、人の意識を猿族にまで変更してしまう。それくらい魔物じみた中毒性がある。(個人的見解です)甘さとピーナッツに多い脂分が絶妙に絡まり合っているせいだ。和菓子の甘さには脂分が何のでここまで中速製が強くならない。洋菓子、バターやチーズを使った菓子が幼い子供に人気があるのは「糖」と「脂」が生存に直接繋がら重大な栄養分であり、それが本能に刷り込まれているからだ。
だから、このままいピーナッツはきっと子供も好きに違いないし、ヒト族と共通祖先を持つ猿族もきっと大好物に違いない。まさに「体が求める食べ物」だろう。サーターアンダギーもニアような特質をもつ。沖縄人、すごいなあ。

スーパーの惣菜コーナで見かけた沖縄風ぜんざいは、確かにお江戸あたりのぜんざいと違い豆が大きめでごろっとしていた。甘さは控えめなので、みつ豆とぜんざいの中間くらいの感じがした。
その常備版を見つけたので、ついつい喜んで買ってしまった。普段はあまり食べないぜんざいだが、この沖縄版ぜんざいであれば週一くらいで食べてみたい。しかし、沖縄は全県人口100万人程度のはずだが、オンリー沖縄の製品が豊かなことには驚くばかりだ。
ちなみにスーパーの食品売り場で必ず確かめるのが納豆売り場だ。納豆売り場は地域によって随分と異なる。並んでいる商品の種類や製造メーカーなど、東西南北で随分と異なっている。一般的に西国では納豆売り場は小さめの傾向にあるが・沖縄ではそこそこの広さがあり、これはちょっと意外だった。琉球王国時代に納豆文化が流入したのだろうか。このぜんざいは日本的というより大陸王朝的な匂いがするが、納豆は薩摩藩経由で入ってきたような気がする。
スッパイマンは100円ショップでよく見かけるので駄菓子の一種だと思い込んでいたのだが、沖縄では著名な菓子らしい。どこのコンビニでも大量に陳列されていた。疲れた時にはこの甘い梅を食べると元気が出る。沖縄名産だったとはなあ。
沖縄といえば〇〇の一つでもあるオリオンビールのコラボスナックがあった。ビール味がするのかと思ったが、普通にカリカリしょっぱいスナック菓子だった。これもコンビニに行けばどこでも買える人気商品だった。
グミも沖縄原産のものが売られていた。シークワーサー味は言われてみればそうかなという感じで、レモン味とかゆず味とか言われてもあまり差が感じられないくらいではないか。ただ、気分は沖縄になるところが重要なのだなあ。マンゴー味は、確かに一口食べたらあわかる「普通の味」に仕上がっている。個人的にはトロピカルフルーツの中でマンゴーが一番好みでもあり、この組は10個ぐらい大人買いしてくればよかったと後悔した。
ただ、色々と買い集めてきて楽しんだ後に気がついたのだが、やはり沖縄食品は銀座にあるアンテナショップに出かけていけば相当な種類を手に入れることができる。ここに並べてみたものも塩煎餅以外は手に入りそうだ。確かに、いつもアンテナんショップで買う「塩ちんすこう」は、本場に行っても買う気が起きなかった。お土産に頼まれたお菓子も銀座で買えたなあなどと後になって気がついた。
実に便利で、そしてちょっと味気ない世の中になったものだ。


