旅をする

同じ名前の違う食べ物

沖縄にある唯一の鉄道というかモノレールは空港から那覇都心部に出るのに大変便利だ。ただ、首都圏の超過密鉄道に乗り慣れていると、2両編成の車両が可愛らしく見える。前回乗った時は空いているなあと思ったものだが、今回は何度乗ってもかなりの混雑ぶりで、おまけに3両編成の運行もあるらしい。渋滞の多い沖縄で公共交通機関の便利さは身に染みる。

そのユイレール「県庁前駅」で降りると那覇の有名繁華街である国際通りの入り口がほど近い。もう一つの交通拠点であるバスターミナルからはちょっと離れているが、沖縄本島のおへそみたいな場所だ。
その近くで見つけた食堂で、ちょっとチャレンジしたい食べ物を見つけた。

豚汁定食だ。テレビの旅番組で見て気になっていた。読み方が「とんじる」なのか「ふたじる」なのか迷った。記憶が曖昧だったからだが、どうやらトンジルで注文が通じてほっとした。
味噌汁をおかずにした定食が世の中にないわけではない。ただ、この沖縄豚汁はとてつもない具沢山だと記憶していたが、まさにその通りだった。具の間を埋めるように汁がある。というよりこれは和風のシチューというか、ちょっと汁の多い肉じゃが的な料理ではないか。
豚汁というからには豚肉が入っているが、主役は明らかに野菜だった。そして、よく食べる豚汁と決定的に違うのは、鰹出汁の強さだ。豚汁特有の豚の旨みが出た濃厚な味を跳ね除けるように、鰹出汁が主張している。これは、確かに美味い。が、これが豚汁といわれるとちょっと違う料理のような気がする。甘めの味噌のせいもあり、まさに沖縄和風シチューとでも言いたくなる「汁料理」だった。
よくトンカツ屋などで出てくる豚汁とは別物だが、個人的にはこちらの方が好みだ。確か、これに類似した具材モリモリの「味噌汁定食」というものも存在していたはずだが、今回は発見できなかった。

ふらりとはいった那覇中心部のデパ地下にある食堂で、実に感動的な食べ物に出会った。巡り合わせのありがたさだなあ。

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