
一時期は、まさに蛇蝎の如く嫌われていたうま味調味料が見直されているようだ。世界的な研究機関が、うま味調味料、つまり化学調味料と言われるものになんら問題はないと発表したそうだ。逆に低開発諸国における食事の改善にうま味調味料使用を勧めているらしい。
うま味調味料を使うと舌がバカになるとか、体に不調が起こるとか、実に宗教論的な手に負えない議論が横行していた時期があった。外食企業で働きながら、その手の宗教論議?が好きなものも多くて閉口した記憶がある。自分たちの主力商品には、彼らの視点から言うと過剰というほどうま味調味料が使われていることを知っていながら、「ない」ことにしたままのうま味調味料議論なのだから、全く始末に追えない。
もし本当にうま味調味料、化学調味料が体に悪いものだとしたら、自分の売っている商品は「毒」ではないのか?という方向に思考は進まないらしい。嫌なことからは目を背けてないことにする。困った人たちだった。
さて、うま味調味料に関する最近の論調についてだが、汚名挽回というか、正しい使い方をすれば便利なものですよというお墨付きを受けたようなので「味の素」も正当な評価をうけられるようになったか?と思う。
その味の素がコラボ商品を売っていた。おまけに第二弾だという。

この人気アニメキャラとのコラ部はなんとも不思議だ。中身は通常品で、瓶の表面がキャラになっているだけなのだが、そのキャラが実に多彩だ。まさか全キャラコンプリートなどという荒業が目的ではあるまいと思うが、第二弾が始まったということはそれなりに第一弾の人気があったのだ。
ただ、この「味の素」ひと瓶を使い切るのにはどれくらい時間がかかるだろう。少なくとも一ヶ月や二ヶ月では無理だと思う。値段はたいした金額でもなかったので二瓶も買ってしまったが、これを使い切るには年単位の時間がかかる。3年は大袈裟にしても、相当長持ちしそうだ。
この企画を考えたのは誰なのだろうか。味の素側に仕掛け人がいたとも思えないのだが、ひょっとすると味の素の社長が「わん○ース」の大ファンだとか、原作者が味の素大好きだとか、そんな裏話があるなら知りたいものだなあ。
もしこのまま、第三弾、第四弾などと続いていくと、熱烈ファンの家には死蔵された味の素がずらっと並ぶのかな。探してみたけれど瓶の表面に賞味期限は見当たらないし、中身は腐りそうもないからライフタイム商品で良いのかもね。
補足 ネットで調べてみたら夏に発売の第三弾で終了していた。どうやら手に入れたのは、売れ残っていた在庫処理品らしい。どうりで安かったわけだ。それはそれで希少品ということかもしれない。