食べ物レポート

フォトジェニックなラーメン

旭川に本店がある山頭火の塩ラーメンは、ビジュアル的な点で日本屈指の美しいラーメンだと思う。それと比べると、最近流行のトッピングもりもり、オーバーデコレーションなラーメンはあまりにもけばい。
比較的シンプルなトッピングと白いスープの対照が美しさを生むと思うのだが、なんと言っても真ん中に置かれた紅一点、小梅の働きが素晴らしい。


見栄えだけでなく、この塩ラーメンのスープは完成度が高い。濃厚淡麗という相反した仕上がり具合だ。塩味控えめなので最近の人気ラーメンと一線を画している。麺は旭川ラーメン特有の多加水麺で歯触りを硬めに茹で上げているところが好みだ。札幌ラーメンの麺は西山製麺製造が主流のようだが、その歯応えがある麺はちょっと違っている。固いというよりもちっとした歯応えだ。有体に言えば麺の違いこそが札幌と旭川のラーメン差ではないか。

二種類の異なるチャーシューを使うというのは現代ラーメンでは当たり前の手法だが、これも山頭火が始めた頃は実に斬新なものだった。
古典的とも言える三平の味噌ラーメンと山頭火の塩ラーメン、この二つのどちらを選ぶかでいつも心が揺れる。味の三平、様式美の山頭火とでも言いたくなるが、次に行くのは三平になるだろうなあ。
オフィスビルの地下にある山頭火は、夜になるとちょい飲み対応の店になるのだが、そのちょい飲み時間帯もずうっと気になている。餃子に唐揚げという鉄板のつまみ以外に、あれこれ酒の肴が登場するようで、それはまたラーメンとは別の興味で試してみたいと思うのだ。次回は昼の三平、夜の山頭火という組み合わせかな。

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