
全国でローカル私鉄に乗るのは楽しみにしている。ただ、日程に余裕がある時でないとそれは楽しめない。ローカル線の事情、つまり運行本数が少ないことで乗車を諦めることがある。
それでも、JRの過疎地運行路線とは異なり、少なくとも一時間に一本程度は運行していることが多い。だから、朝あるいは夕方の通学時間帯を狙えば、そこそこの頻度で乗車ができる。島原鉄道はそれなりの幹線鉄道のようで、運行本数も多い。

全国のローカル私鉄では「キャラ」が設定されている。鉄道むすめというのだが、何故むすめしかいないのだと、一時期ネットで騒がれていたことがある。まあ、鉄道むすめのファンになるのは鉄オタの一亜種だろうから(多分、乗り鉄か撮り鉄か)、そこは男性比率が高いと想像できる。
鉄道旅のテレビ番組で乗り鉄女性が出てくるものも多いが、どうもメカ好き、メカフェチ系なおたくは男性に偏っている気がする。まあ、ジェンダー問題とキャラの関係は最近のネット世論では根が深い話題でもあるようだ。鉄道むすめと同様なご当地キャラである温泉むすめも騒動になっていた。結果的にその騒動から生まれた温泉むすこなど、あの後どうなってしまったのか。
UR東日本の鉄道キャラ(山手線)はイケメン男子だったなあ。などと、余計なことをあれこれ考えてしまったが、島原鉄道の神代さんは現代風なレディーみたいだ。以前出会った会津鉄道のお嬢さんはもっと都会っぽかったな。車体カラーに合わせてデザインされたユニフォームのせいだろうか。

車体カラーだけ見ると、自宅近くの西武線にも似ている。ちなみに黄色い車体はJR西日本山陽本線、JR東日本中央線、総武線などあちこちにあるから、それほど特殊なカラーリングでもない。

車内は対面式のボックスシートで、これは妙に懐かしい。車掌室?から神代さんが出てきそうな雰囲気がある。昔懐かしの車内検札などがあれば楽しいのだが、実際には運転手のみのワンマン運転で、乗車口では整理券が発行される。ほとんどバス的な運用だ。鉄旅した気分に浸るには十分過ぎる「乗り鉄」おすすめの路線だった。