旅をする

乗ってははいけない(一部路線)

30年以上この航空会社を利用している。一時期、JALが経営破綻をしてボロボロになっていたこともあり、リスク管理という面からも国内、国外出張にはスターアライアンス組を使っていた。
とは言いながら、2000年代初頭はこの航空会社も運営がグズグズで、あまりにも出発時刻が遅れるのに辟易していた。On Time 、つまり定時で出発する比率を地上勤務者に聞いて呆れたことがある。なんと40%代だった。(記憶モードなので正確ではないが)
2本に一本は定時に飛ばないということだ。それも5分10分といったちょっと遅れますという感じではなかった。定時運行を信じてビジネスの約束をすると、アウトになりそうなほど不安定なフライトで、しばらく出張の日程を前泊するように変えたほどだ。
今では、さほど遅れもないようだが。同時期、米国United Airの定時運行目標が80%だったはずで、海外出張時にはどの航空会社を使うか定時運行率で選んでいた。

さて、一時はプラチナメンバーになるほど多用していたこの航空会社だが、高知ー羽田便で驚くほど連続して酷い目にあった。従業員のせいというより会社の仕組み作りの悪さだと思う。
まず、高知空港で手荷物を預けようとした。手続きをする3つの受付所がある。その3つは早いもの順で受け付けるようなのだが、なぜか受付待ちをするための行列レーンが一般用と有線客用に分かれている。受付所の前で合流する格好だ。
普通、こういう混合するラインを使用するのであれば、3つの受付のうち一つを優先専用にするのが一般的だ。多くの国際線では、そのようにしている。優先レーンの乗客がいないときに限り、優先専用受付口で一般客を受ける。当然、優先客はサクサクと進む。それは良い。
ところが、高知空港では「優先専用」受け口がない。たまたま、自分の前の一般客がやたら荷物が多い人、やたら乗りつぎ、乗り換えるらしい人で、受付口を占領してしまった。自分の目の前にある受付、その一つだけが稼働中という状況だった。驚くことに、この受付を「優先客」専用に運用をしたのだ。結局、優先客3-4人の対応があわるまで、一般客の列はどんどん伸びる。優先客を全部捌いてから、一般客を受け付けるという運用なのだが、3つある受付のうち二つが使用不可になる状況は想定していないのだろう。
まったく運用設定のミスだ。自分の後ろに10人以上の行列ができている。その列はどんどん伸びっる。そして、埋まった二つの受付口は一向に解放されない。
「責任者出てこい」と言いたくなる状況だ。高知空港の手荷物受付カウンターで、「優先客」の専用受付口を作って対応してよ。
ちなみに、羽田や千歳、福岡などの大空港では手荷物預けが機械登録できるのと、優先客はそもそも入り口から違っているので、このような混乱は「設備的」に起こらない仕組みになっている。人が臨機応変に対応できないのだから、仕組みで対応するのは現代ビジネスの常識だろうに。

羽田空港に着いてみたら、なんと降機場から到着ロビーにまでのバスが来ていない。バスが足りないというアナウンスがあるのには笑ってしまった。飛行機の到着時間は管制されているのだから分単位で決まっている。その到着時間に合わせてバスが手配できないとは、バスの運用会社のせいか? 
そもそも到着してからバスが来ないというアナウンスがあるまで、ずいぶんと経っていた。例の「機長からのご案内……………」というやつだ。
結局10分以上、待たされたのではないか。おまけに、タラップから地上に降りてみるとバスは一台しか来ていない。機内はほぼ満席だったはずだが。

その後もトラブルは続く。手荷物を受け取ろうとしたら、同じターンテーブルにずいぶん前に到着したはずの秋田便の荷物がまだ出ていない。当然、秋田便の荷物が全部引き取られた後でなければ、高知便の荷物は出てこない。ターンテーブル前は秋田便と高知便の客でごった返している。なぜ、空いている隣のターンテーブルを使わない?

少なくとも、高知羽田便に関して、この航空会社を使うのはかなりリスキーな選択ではないかと考えるに至った。今週は羽田千歳便でも試してみるつもりだが、結果次第では航空会社の乗り換えを考えなければいけないなあ。
次回の高知羽田便はすでに「鶴のマーク」に変更した。客を舐めんなよ、という無言の抗議でありますよ。

ちなみに我がライフタイムマイル(これまでの人生でこの航空会社を利用して飛んできたフライトマイル累計)は39万4700マイルだった。羽田千歳を往復すると1000マイルほどなので350往復はしたことになる。これが多いか少ないのかはよくわからんが、客のロイヤリティーというのは簡単に失われるものだと関係者は理解すべきだろうね。

補足 千歳羽田便でまたまた驚愕のクズ対応にぶち当たってしまった。詳細は、「乗ってはいけない 千歳便」に続く

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