
仕事柄、ビスケットのことを説明しなくてはいけなくなり、久しぶりに現物を調達してきた。流石に、ビスケットを一つだけくれと注文するのは、長い間関わってきた会社だけにちょっと心が咎める。そこで、オリジナルチキンとサイドアイテムのセットを注文した。
長い間関わっていたブランドだから、値段の見当はついている。と思っていたのが間違いだった。
チキン4個とサイドアイテム2個のセット、これは平成の30年余りの間は、ずっと1000円程度だった。オリジナルチキン2個とサイド1個(ポテトかサラダかビスケット)は500円のはずだ。
何も考えずに会計したら、1500円もした。ちょっと前であればチキンが8-9個買えた値段だ。今浦島とはこういうことを言うのかと、チキンが入った袋をもらい呆然とした。現金で会計していたら、「値段間違っていない?」と聞き直していたかもしれない。
それでも、初めてアルバイトをした頃のことを思い出せばまだこの値段でもマシだ。チキン屋で初めてアルバイトしたとき、一時間働いても2ピース買えなかった。今では一時間働けば時給は1000円を超えるから、チキン3ピースは買える。4ピースは……………無理だ。
などと考えていたら随分と落ち込んでしまった。チキンが想定以上に値上がりしていたせいなのか、ウン十年前にアルバイトを始めた頃の時給を思い出したせいか、はたまたチキン屋で仕事をしていた時のブラックな記憶がフラッシュバックしたせいなのか。
当分チキンは食べないことにしよう。あまりにもダークな気分に巻き込まれすぎる。ジジイは予想以上にストレスに弱い生き物なのだ。うまさを求めるよりも、不要な精神的ダメージを避けなければいけない。チキン如きでメンタルケアを放棄してたまるかあ!