
京都駅で降りたのは5年ぶりくらいになる。コロナ前の平和な時代に青春18きっぷの旅をしていた時以来だ。この駅舎を見るといつも思い出すのが平成ガ◯ラ第3弾でガ◯ラが駅舎内で大決闘をしていたことだ。ガメラの身長が実感できるぞと、この駅を見るたびに思い出す。第一弾の福岡ドームを罠にしたところとか、東京タワーを倒した後に巣を作ったこととか、平成ガ◯ラシリーズは、大きさのリアリティーが精緻に設定されている。怪獣映画の名作と言えるシン・ゴ◯ラやシン・ウルト◯マンでさえ、このリアリティーはかなわない。
ただ、京都駅は新幹線利用が多いので在来線に乗り継いだ記憶はほとんどない。たまたま今回は降りたホームに立ち食いそばの店を見つけて、ふーんと思った。
京都にはたびたび来てはいるが、実は食べ物に関して思い入れがない。京都でこれが食べたいと思うことはほぼない。他の大都市であれば、少なくとも一つや二つは、また食べてみたいという名物料理がある。例えば、名古屋の味仙「台湾ラーメン」とか、大阪阪神百貨店「いか焼き」とか、B級の名物はよく思い出す。しかし、京都にそれはない。強いてあげるとすれば、餃子の王将の発祥店舗に行ってみたいと思うくらいだ。

だから、たまたま昼飯を食べ損ねていたこともあり、駅のホームで蕎麦を食べることにした。見た目が京都風な気配を感じさせないことも良い。
注文したのは冷やしきつねそばだった。ただ、関西アルアルのうろ覚えなのだが、キツネはうどん、タヌキは蕎麦でどちらも油揚げが乗っているものだと記憶していたが、店頭でメニューを見るとうどんも蕎麦もキツネだった。そして、タヌキがメニューに存在していない。よく見ると、メニュー写真は全てうどんだった。つまり、この店で蕎麦はサブ、うどんがメインなのだろう。

店内で他の客の注文を見ていると、確かにうどんと蕎麦は7:3くらいだった。おそらく自分と同じように京都ローカルではない東国からの旅行者が蕎麦、地元の人々はうどんという棲み分けのように見える。立ち食いそばで東西の境目が見えてくるのは京都ならではの面白さだろう。ちなみに、小倉駅の立ち食いはうどんオンリーだった。名古屋駅新幹線ホームにはきしめんの店があったが、在来線はどうなっているのだろう。確かめてみたいなあ。
京都の立ち食い蕎麦は「雅」な感じは全くなく、お江戸の品川駅で食べるのと何の変わりもない。まあ、駅そばなんてそんなもので良いのだろうし。