食べ物レポート

イカ天とちくわ天 ドッグ

イカ天ドッグ

館山のパン屋で見つけてきた不思議パンの一つが「イカ天」ドッグだった。人の想像力はどこまで遠くに行けるのか、の見本ではないかと思う。イカ・タコ好きとしては絶対に見過ごしてはいけない一品だろうと、熱い思いを抱いて買い込んだ。
食べてみると、うーん、なんだかなあ。イカの味はするのだけれど………近くのパン屋で売っていれば週一くらいで買うとは思う。ただ、期待が高すぎたからなあ。
イカ天を食べるのであれば、大阪駅そば、阪神百貨店の名物イカ焼き風に濃いソース味にすると良いのかもしれない。コテコテの大阪味みたいなものになれば、限界突破の可能性はあると思う。でも館山だからなあ。ソース文化は薄いだろう。

ちくわ天ドッグ

ちくわ天は立ち食い蕎麦屋で蕎麦に乗せて食べるものだ、みたいな先入観がある。たまに居酒屋に行ってちくわの天ぷらが置いてあっても、どうも食指が伸びないのはこの固定観念のせいだろう。イカ天ドッグを買った勢いてついで買いしてしまったが、これはちょっと勇足だった。単純にちくわ天の味が薄い気がする。イカ天ドッグもそうだが、意外とあっさり味でちょっと物足りない。
一緒に買った特製あんぱんの迫力とあんこの暴力とでも言いたいあんこマシマシン状態と比べると、イカ天ドッグもちくわ天ドッグも実におとなしい感じだ。長年のレシピーを守っている店のようだから、地元館山のお客さんにはこの淡白さが受け入れられているのだろう。あまり勝手な思い込みをせずに、素直に味わってみればまた違う感想になるかもしれない。あるいは、好き勝手にソースダボダボかけて味変してみるという手もありそうだ。
などと文句ばかり言っているようだが、このパン屋さんにはもう一度、いや二度三度行ってみたい。良いお店だったのだよね。何年かに一度巡り会う「また行きたいパン屋さん」だった。

ちなみに最近出会ったパン屋の上位にいるのは、岡山の木村屋だ。中村屋、木村屋とお江戸の名店から暖簾分けした名店に出会えるのは、もう一つの旅の楽しみだなあ。

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