定期的に届くホール落語の案内をしばらく放置していた。コロナの間は全くと言って良いほどおハガキも届いていなかったが、ようやく届くようになったなあと思ったのは去年のことだったように記憶している。たまたま日程が合わなかったり、演者の好みが合わなかったりして出かけることもなかった。
今年の5月に届いたハガキで申し込んでみたら、人気者揃いのイベントなのにあっさり電話がつながりチケットが取れてしまった。よくよく考えれば、コロナを挟んで5年ぶりのホール落語になる。
新宿末廣亭によく行っていた頃、若き日の花緑が主任を務めていた日に初めて聞いた。演目ははっきりと覚えていないが地獄に落ちた亡者の話だったようだ。これが落語かとびっくりしたことがある。以来、日取りが合えば聞きに行く演者の一人になった。たい平も同じように末廣亭で初見して贔屓になった。やはり寄せに通って若手の話を聞くのは大切だなあ。
今回は、誰がどういう順番で話すのかが楽しみだったのだが、どうやら年齢の若い順のようだった。
落語はライブ芸であり、時事ネタを含めてマクラから本筋に入っていくところが楽しい。録画や録音ではこの「現在感」がなくなるので面白みが半減する。久しぶりに「ライブ」を堪能した。人によってライブの意味するものはスポーツ観戦であったり演奏であったりするのだろうが、自分にとっては落語に限る。
久しぶりに新宿末廣亭に行ってみようかと思った。しばらくは末廣亭の会員だったこともあるのだが、いつの間にか落語を聞きに行かなくなったのはどうしてだろうと、今更ながら不思議に思う。落語を聞きにいけなくなるほど仕事をしていたはずもないのだがなあ。
思い返せば目黒パーシモンホールで最後に聞いたのは談春だった。良い演目がかかる良いホールだが、ちょっと自宅からは遠いのだよね。ご興味のある方は(すでに終わってしまってますけど)下記リンクをご覧ください。
https://www.persimmon.or.jp/performance/sponsored/2024051017121059812.html
