延々と読み続けているコミックは多い。それでも途中で飽きてしまい読むのをやめることもあるし、作者の都合で掲載が止まることもある。前者は現在米国放浪中のサックス奏者の話で、主人公の勝手な性格についていけなくなったと言うのが、珍しい購読終了の理由だ。
後者であれば、異世界で凶戦士が自分の信ずるものを見つける旅に出る話で、描き手が突然亡くなるトイアクシデントのためだった。現在は描き手の仲間、弟子たちで話の続きが描き出されているのだが、やはりこれは読むのをやめようと思った次第。

そんなあれこれとは全く関わりなく延々と読み続けているのが、大人のサザエさんとでも言いたい名作「深夜食堂」だ。作中では連載中にコロナの時期もあり、コロナネタも出てきたが、基本的には平成中期で時間が止まっている。出てくる人物は変われど、その誰もが抱えるちょっとした人生の宿題というか問題があり、それを誰が助けるわけでもなく、悩み苦しみ解決に至る。時には解決しないまま本人がいなくなる。という、オムニバスで一話完結型のお話だ。
舞台は、どうやら新宿歌舞伎町のハズレ、ゴールデン街の一角らしい。まだストリップ劇場が現役というのが設定なので、客層もバラエティーに富んでいる。普通のサラリーマンも紛れ込むが、ユニークな裏社会の面々も多い。刊行ベースは一年に1-2冊なので、随分と長い付き合いになるが、主人公(たぶん)である食堂のマスターは全く歳を取らない。
小学館、講談社、集英社というコミック出版大手の中で、やはり大人の話が上手いのは小学館だなと思い至る根源的作品(ちょっと偉そう)だと思う。ご興味があれば電子書籍でも読めるが、大判の紙製コミックで読むことをお勧めする。高齢者の目に優しい小学館だな。
久しぶりに連載誌であるビッグコミックオリジナルを買ってみようか。浮浪雲とか釣りバカ日誌とか、大人のサザエさんストーリーが懐かしい。
コミックの購入サイトはこちらだけど、決して宣伝ではありません。念のため。あくまでご参考の便利情報ということで
https://shogakukan-comic.jp/book?isbn=9784098628148