旅をする

高知 3題

高知県の旅で気がついたことをあれこれ書き連ねてみると、一題目はお弁当の話だ。高知県西部にある四万十町で、弁当・惣菜の店を地元のお母さんたちが運営しているらしい。そこの日替わり弁当というか日替わり惣菜セットがこれだ。一箱ごとに中身はバラバラだとのこと。十種類くらいのおかず・お惣菜が詰め合わされている。これが400円なのだ。
最近の諸物価値上がりの中、この値段を聞いて頭がくらくらした。原価、人件費、あれやこれやを考えると400円で儲かるはずがないとは思うのだが、地域の「惣菜や」をなくさないための経営努力らしい。
地域に一人暮らしの高齢者が増えていることが要因でもあるようだ。商売と公共サービスの中間点みたいなことだと感じいるのだが、最近増えている「こども食堂」ともあい通じる社会の安全ネットみたいなことだと思う。「儲かること」と「地域を支えること」のバランスが400円という値付けになる。
とても考えさせられた。新しいビジネスモデルとして検討すべきだとも思った。付け加えると、このお弁当は、極上のおいしさでありました。

二題目は、これまで何度も見ていた、高知駅改札口階段の風景だ。ふと気がついてしゃがみ込んで見てみた。つまり、子供、特に幼稚園児の視点まで下げてみた。そうするとアン◯ンマンがよく見える。大人の視点から見るとちょっと歪んでいるのだが、子供視点であればしっかりと見える。設計者の意図が初めて分かった気がした。
最近のウル◯ラマンや仮面◯イダーの精神的な屈折ぶりを思うと、このヒーロー「アン◯ンマン」の真っ直ぐさ、実直さは眩しいくらいだが、幼い子供たちにはこれくらいの絶対正義、決して屈折しない正義の具現者が必要だ。
子供が屈折を覚えるのは大人の入り口、厨二になってからで良い。いや、屈折しまくった大人こそアン◯ンマンの素朴さを見習うべきだろうなあ。来年は某国営放送の朝ドラがアン◯ンマン(作者)の話になるそうだ。あんぱん時代が来るといいな。

3題目、土佐弁は自分にとって第三外国語だと思っているが、その検定試験を発見した。正答率は7割以上あったので(よく覚えたものだ)、土佐弁初級検定は合格していると思って良いだろう。中級試験は口頭問題で、ネイティブスピードの会話ヒアリング能力になる。これは、まだ自信がない。
上級試験は、スピーキングだが、これにはあと10年くらいかかりそうだ。こじゃんときばらねばなあ。

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