
北海道行きの時に使うLCCは成田発で、感覚的には羽田と比べてものすごく遠いのだが、冷静に自宅から空港までかかる時間を比べてみたら30-40分程度の差しかない。おまけに成田空港まで東京駅から直通バスで行けば、移動は明らかに成田までの方が楽ちんなのだ。今の羽田は平日早朝からとてつもない喧騒に包まれている。外国人観光客も過剰だ。
そして彼らは日本人にとっての暗黙のルールを理解していない。つまり歩いたりすれ違ったり荷物の持ち方だったりが、日本人と外国人観光客とでは異なるので、イラっとすることが多い。
一番困るのは騒いで走り回る子供を放置することだ。日本人も放置する親が皆無だとは言わないが、あれほどではないだろう。子供が誘拐されても気が付かないほどの放置ぶりに見える。大丈夫か?と聞きたくなる。今の日本は、犯罪大国化しているし、チンケな金を目当てで誘拐するくらい当たり前になりつつあるぞ………といっても信じないだろうなあ。
そんな空港の光景を見てあれこれ考えていたら、不思議なものを見つけた。飛行機に乗るタラップは、だいたい飛行機を正面から見て右側についている。これまで飛行機には百回以上乗っているはずだが、左側から乗った記憶はない。

飛行機の離陸前準備をぼうっと眺めていたら、左側になんだか見たことのないトラックが乗りつけてきて、コンテナみたいなものを持ち上げていた。飛行機の機体との間に何やら通路のようなものがあるが、何かを出し入れしているようにも見えない。しばらくするとコンテナ状のものが下がってきて、車はどこかにいなくなってしまった。車椅子の乗客を乗せるのかとも思ったが、そういう場合はたしか乗務員・地上係員が何人かで移動を手伝って通常口から乗せるはずだ。
あれこれ考えて、機内食みたいなものを持ち込むのだろうと気がついた。ただ、LCCでは飲み物や食べ物のサービスは有料でほとんど使っている客を見たことがない。長距離便であればそれなりに飲食の需要もあるのだろうが、たかが1時間程度のフライトではなあ………と思った。一体何人前の飲食部を持ち込んだことだろう。出前のオカモチくらいで持ち込める量ではなかったのか。
普段気が付かないようなものが、意外と世の中には転がっているのだなと、空港での学びでありました。それにしても、あのコンテナを持ち上げるトラックは空港の中に何台あるのだろうか。ますます気になって仕方がないことが増えた。