
10年以上空き地になっていたが、ヨドバシカメラになる予定地で工事が始まったみたいだ
旅をするときいつも夜中に目が覚めて、いつもと違うところに寝ていることに気がつく。あれ、今どこにいるのだっただろうかと。ところが部屋の中が真っ暗だと見当がつけにくい。そこで、いつも窓のカーテンを開け放したまま寝ている。それでも、ビジネスホテルの中には、窓の外が隣のビルの壁などということもあり、朝になったとしても外は暗いこともある。そういう場合は部屋の明かりをあちこちつけたままで寝ることにしている。
ところが歳をとってくるとそういう努力がだんだん無駄になる。というか、部屋の中の気配から自分がどこにいるか思いだすことが難しいのだ。ビジネスホテルの部屋の中がどこも似通っているせいかとも思ったがどうやらそうではないらしい。
夜中に起きた時のベッドと窓の位置関係などは薄ぼんやりとだが記憶しているようなのだが、それがだんだんと思い出せなくなってきた。短期記憶の障害とまでは言わないが、以前は無意識に記憶していたことが、今では相当強く意識しないと覚えきれないようなのだ。今日はどこにいる、明日はどこに行くを寝る前に呪文のように唱えると少しは記憶がマシになる。人間、歳を取ると、ひょんなことからそれを思い知らされる。おそらく、体力の低下と合わせて移動が強いストレスになるのだ。旅好き、移動好きだったが、それもそろそろおしまいにする時期らしい。
だから旅と旅の間には十分な時間をあけておきたいのだが、ここしばらくは仕事がらみで移動が多かった。とりあえず、酷暑の時期は家に篭ろうと日程調整をしている。あれこれと生きていく段取りを変える時期なのだなあ。

ただ旅をしないと食べられない美味いものもあるのだよねえ。