戦国焼き鳥でチープシックに満喫

福岡に行くとまず思い出すのが焼き鳥だ。もちろん福岡名物は色々ある。もつ鍋や水炊き、とんこつラーメン煮焼きラーメン、イカの姿作りなども捨てがたい魅力だ。確かに福岡は日本屈指の美食シティーであり、食べるものを決めるのに困る。
ただ、なぜか「戦国」焼き鳥が一番記憶に焼き付いている。福岡の焼き鳥屋に戦国武将の名前がついた店が多いので、街中を歩くとどの店で食べたのかの記憶も定かではな苦なる。いえやすだったっけ？信長だったような気もするが……………みたいな感じだ。

ただ、焼き鳥に特徴があるとも言えない。部位も普通に出てくる。他地域と違うと言えば、酢ベースのタレがかかったキャベツがどさっと出てくることだろうか。焼き鳥食べては生キャベツをパリパリという無限ループにハマる。

福岡の焼き鳥屋はサイドメニューも豊富で、だいたいどの店でも食べられるのがごま鯖だ。鯖の刺身に甘だれとごまがかかったものという大雑把な定義なので、店ごとに流儀が違う。大分のりゅうきゅうは刺身をタレにつけ置きしたものだが、福岡のゴマ鯖は切ってすぐに提供みたいな感じだ。
この店のごま鯖は、刺身にたっぷりのごまという作りだった。

福岡で魚を食うのも良いが、肉を食い麺を食らうのを忘れてはいけない。そのためには、まず焼き鳥、ちょっと浮気してサバを食べ、締めはラーメンというなんともグルメなコースを堪能しよう。決してステーキや握り鮨に色目を使わず、もつ鍋水炊きめんたい卵焼きあたりに集中しよう。ちょっとだけ寄り道をするなら揚げたて天ぷらと「超軟うどん」もありだけど、それは二日目にとっておいた方が良い。個人的には福岡札幌の南北二大グルメシティー対決をするとすれば、福岡が勝ちそうだと思っている。