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土産物 あれこれ

鳥取といえば安来節と思っていたら、なんと鳥取県ではなく島根県だった。いくら県境の町とはいえ大変失礼な思い込みだった。そのどじょうすくいを饅頭にした銘菓があり、これはなかなかデザイン的に優れたものだなあと感心した。駅のコンビニでも売っているから土産物限定ということではないのかもしれない。簡易包装の小ロット物も売られているので、現代の小口需要にも的確に対応している。
食べてみるとホッとする甘さの饅頭だった。やはり饅頭の甘すぎは良くないと思う。

こちらは鳥取の歌詞で間違いない「大風呂敷」で、中身は甲府の土産物筆頭格である桔梗信玄餅と酷似している。違いは、黒蜜と梨蜜だろう。見かけはほぼ同じだった。上手いので文句はないが、風呂敷包みの包装が、信玄餅の信玄袋もどきとダブって見える。

これはネーミングだけで飛びついた。浜田といえば魚の街というイメージがあったが、周瑜も有名だったのだな。醤油味のキャラメルは美味いに違いないと思ったが、やはり予想通りうまい物だった。
甘い醤油といえば九州と短絡的に思い込んでいたが、実は中国地方日本海側も甘い醤油を使っているらしい。不勉強だった。ただ、最初に甘い醤油に感動したのは広島で見つけた際仕込み醤油だったから、西国のあちこちで甘い醤油は一般的なのだろう。砂糖という高級食材をふんだんに利用できるのは、やはり経済的に繁栄していた西国の強さだろう。貧乏な東国は醤油すら普及が遅れていたし。東北地域の甘い物好きは、江戸後期以降に砂糖流通が整備された後で生まれた後発文化らしい。
アメリカ合衆国でも東部地区はとても甘くてとても塩辛い料理が多いのは、開拓初期の流通問題、つまり食品保存が原因らしい。ケンタッキー州で食べたハムはまさに塩蔵肉でおまけに発酵食品という拷問のような味わい(笑)だった。
それを思えば鳥取島根の食べ物、特に甘さ加減の優しさよ、ありがとうと感動しておりました。

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