食べ物レポート

ローカル・パン 地元でゲット

自宅近くのスーパーでたまに行われる全国ご当地パンの大会で、ローカルなパンがお手軽に買えることがある。大会と言っても主にシュチュ状するのは東北の物が多い。秋田青森といったローカルパン王国からの出展はありがたいが、名古屋以西のものが出てくることはない。
今回発見したのは秋田のコーヒーパンで、これは初見だった。生地もクリームもコーヒー味と強く主張しているが、生地の方はあまりコーヒーっぽくはない。昔懐かしの「コーヒー牛乳」、今では商品表示の法規制で「〇〇牛乳」と書けなくなりコーヒー飲料になってしまっているアレと同じような漢字だ。
こと、食品名称に関してはまさに魔女狩りのような状態になっているのを、普段から苦々しく思っているのだが、あのヒステリックにも見える叫び方をする某消費者団体とは一体なんなのだろうか。正義の味方のつもりだと思うが………そのせいでできた消費者庁も、なんだか変な屋上にオクを重ねる官庁だし。

今回の一押しはこれで、いやいや青森の大文豪をパン袋の表面に使うのはどうでしょうとおもう。おまけに「人間失格」と言う食べ物、困ったネーミングではないか。食べる方が失格なのか、売る方が失格なのか、あれこれ思うそうしてしまう。このタイトルを選んだのは、きっと社長さんだろう。太宰作品にはネガティブなタイトルが多いが、それにしてもこれは最上級なネガティブさだ。味は、普通に美味いのだから、決して失格ではない。

と思っていたら、その隣に人間への信頼を取り戻すタイトルがあった。おそらく、この人を信ずることを訴える物語と人間失格が合わさって一つの作品(パン)になるのだろう。なかなか芸が細かい。青森県のパン屋さんには絶対定番であるイギリストーストパンがある。アレのコーヒー味も美味かったなあと思い出し、ホームページを見に行ったら、なんとこの太宰作品シリーズはパンではなく洋菓子だった。ふーん、と言う気分になった。なんか、すごいなあ。

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