食べ物レポート

なつかしのハンバーグ

久しぶりにハンバーグ専門のファミリーレストランに行った。この店のアイコンとでもいうべき、大きな木製メニューボードも健在だった。実はこのブランドが誕生した頃から、ずっとお世話になっている。
一号店は岩手県盛岡市に開いたと聞いているが、2号店はなぜか札幌だった。そして、札幌の2号店(当時は店名が異なっていた)に足繁く通っていた。アルバイト代が入るとその店に行って特大サイズのハンバーグを食べ流のが月一の楽しみだった。記憶の中では、店内は今のようなカジュアルなスタイルではなく、もうちょっとアップグレードしたものだったが、いつの間にか今のスタイルに変わっていた。
ハンバーグというものが牛豚合挽き肉だと思い込んでいた時代で、牛100%のハンバーグを食べてその味に衝撃を受けるのは、それから数年後だったようだ。人生初期に刷り込まれた習性なので、今だに合挽肉のハンバーグは「旨い」と思う。牛肉100%の味とは違う楽しみ方だ。
ちなみに牛肉100%のハンバーグ(ハンバーガー)を食べて、これは旨いと思ったのはアメリカ合衆国で高級ハンバーガーレストラン(ファストフードではない)に行った時だから、もっとずっと後のことになる。
アメリカで食べるハンバーガーは肉肉しい。というか、肉が獣臭い。日本のファストフードのハンバーガーは、肉が紙っぽいといつも思っているし、味が工業製品的な感じがする。紛い物とは言わないが、米国ハンバーガーとは違うものだろう。


その点、合い挽き肉ハンバーグはいつ食べても旨い。まさに日本化されたうまさだと思う。ただ、ちょっとだけ不満を言えば、この合い挽きハンバーグにたっぷりとトマトケチャップをかけて食べたい。デミグラスソースなどではない。ケチャップだ。最近流行りのチーズソースなど勘弁してくれと思う。ハンバーグは「カ◯メ」のケチャップ一択しかない。できれば米国製のケチャップは避けたい。長野県のローカルケチャップメーカーもちょっと好みと違う。

サイドに福神漬けが載っていると完璧なのだがなあ

などと言いながら、実はカレーがかかったハンバーグが好きだ。これも学生時代に刷り込まれた「歪んだ食習慣」だとわかっている。学生食堂で一番安いランチセット150円の時代(なんと古いことだろう)に、プレーンカレーも150円。そしてハンバーグカレーが180円だった。
だから、週に2ー3回はハンバーグカレーを食べていた。ただし、それが旨いカレーだったかというと全く違う。今あれを食べたら完食できないレベルだと思う。ただ、一番安いランチでは肉がついてこない。一番低価格で肉料理が食べられるのがハンバーグカレーだっただけだ。不味さを調整するべく、醤油をかけたりソースをかけたり、さまざまな味変を試みた。が、どれも虚しい努力だった。
おまけに1-2年目の使う学生食堂ではカツカレーが提供されていなかった。3-4年が使う上級食堂(笑)ではカツカレーがあったが、確か230円だった。一度そのカツカレーを試して感動した。これがカレーの味だと思った。早く偉くなって?カツカレーが食べたいとしみじみ感じた。

以来、ご馳走第一位はカツカレー、第二位はハンバーグカレーで、今でも食堂に入りカツカレーがあると条件反射的に注文したくなる。ハンバーグ店でもカレーソースがあると、ついついそれにしてしまう。
この年少期に取り憑かれた強力な呪縛に勝てるものは「オムライス」しかない。ただ、オムライスにハンバーグを乗せてくれる洋食屋は極めて稀で、おまけにそういう店はオムライスにかかっているのがケチャップではなくデミグラスソースなことが多い。それではダメなのだ……………

かくして、いつものハンバーグ店でカレーソースがかかったハンバーグを愛用している。きっと人生の最後までこの店のハンバーグを「オイシイ」と言い続けるのだろうなあ。

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