
時計台の隣にある鮨屋によく行く。人気店でいつ混み合っているが、最近の居酒屋化した鮨屋ではなく、料理のほとんどは鮨でちょっとだけサイドがあるという程度の鮨メインな店だ。コロナの前後でずいぶん値上がりはしたが、商品のコスパの良さはやはり頭一つ抜け出ている感じがある。
その鮨屋のランチセットで握り寿司と大ぶりな汁物に茶碗蒸しがついたものをよく食べる。ただし、これを注文するのは、本日の汁物の種類を従業員に聞いてからだ。この汁物、日替わりどころかランチの途中でも変わってしまう。隣の客が注文したのを聞いて、ではそれを頼もうとするとすでに汁が変わってしまったことがある。何とも、すごいシステムなのだ。
そして、自分が注文するのは「花咲蟹」の味噌汁、つまり鉄砲汁のときだ。もう一つ妥協できる(笑)汁物となれば、冬になるとたまに出てくる「カジカ汁」だろう。
今回は鉄砲汁と聞いてノータイムで注文した。鮨屋に来たのにメインはカニの味噌汁とは………と思うが、自分の感覚的には明らかに鮨はサイドアイテムに化けてしまっている。カニは偉大なりだ。
カニ汁の余韻を感じながら、デザートの様に鮨を食べるというのは何とも言い難い。本末転倒というべきか。まあ、でも鮨屋の楽しみ方は人それぞれだ。鮨が大好物だった友人は、カウンターで片っ端から刺身を注文して、ではそろそろ握ってもらおうといタイミングになると食べていないネタがなくてしまい、締めはいつもかっぱ巻きだった。
カニ汁万歳な鮨屋は北海道でも珍しいので、もし見つけたらお試しください。ちなみにカニの足を割って身を食べようとすると、かなり熟練の技が必要なので、併せてそれもご承知奥ください。