
門司港の名物といえば焼きカレーだと思い込んでいたが、どうやら名物は一つだけではなくあれこれがあるらしい。焼きうどんというのは北九州市全域で食されいるようだ。小倉駅周辺の食堂でも、焼きうどんが一押しされていた。

しかし、門司港といえば思い出すのがバナナの叩き売りだ。これはネタとして激しく古い。昭和の名映画作品である、フーテンの寅さんの商売が叩き売りだが、昔バナナが貴重品だった頃は、門司港に上がったバナナを街頭で叩き売る、つまりセリフで客を喜ばせるエンタメ商売が存在した。
バナナは台湾から日本まで運ばれてくるが、その外洋船(国際航路)と内航船(国内輸送)の接点が門司港だったようだ。台湾から来たバナナが国内輸送用に積み替えられ、その余が叩き売りに出回ったのだろうか。
小学校の遠足にバナナを持って行くと、バナナは弁当の一部か、おやつに入るのかという議論が熱心に繰り広げられた。バナナは甘いフルーツだが、おやつの中に組み込まれると持っていけるおやつの総量が減るので、子供達にとってはおやつの量確保問題としてかなり深刻な話題だった。
今ではバナナはスーパーに行くといつでも特売で売られている日常品だが、そのバナナが高級品だった時代、それが昭和中期だった。だから、高齢者にとっても時効のバナナはいろいろな意味で郷愁を誘う話題でもある。
門司港で出会ったバナナマン1号は、まさにその門司港バナナ伝説の体現者だ。

その隣にいたバナナマン2号は、ちょっとブラックなカラーリングできっとあまり甘くないダメバナナに違いないなどと思ってしまった。どうも、この二体のバナナマンにはもっと深い伝説?がありそうだが、わざわざ調べるほどでもないか。ちなみに漫才コンビのバナナマンは、この二体と何か関係があるのか、そんなことはなさそうだが。

そして、レトロな感覚のバナナマンからちょっと離れたところに、現代風ゆるキャラの丸々した一体がいた。マスコットキャラであることはわかるのだが、緑の頭は一体何を意味しているのか、形状の説明も欲しいところだ。だいたいゆるキャラは設定上、人ではない妖精みたいなことが多いので、これは港のどこかにいる何かが実体化したものだと思うが。
ちなみにバナナマンの写真を撮る観光客は皆無だったが、こちらのゆるキャラは写真を撮る行列ができていた。やはり現代風のアレンジは大事なのだなあ。
観光地門司港はいろいろな意味で、作り込みがしっかりとされたエンタメ観光地だった。全国の港町も、この努力を学ぶべきだろうな。北海道で言えば、小樽や函館は視察団を派遣して学ぶくらいの努力はしてもらいたいものだ。
人気のある観光地は努力の跡がしっかり見えるということでしょうね。