旅をする

エンタテイメントの作り方

波止場を歩いていると突然大きなアナウンスがかかった。これから橋が開くとのことだった。まだ門司港が全力で稼働していた時代に大型船が入港するとき、橋を吊り上げて通したものを再現しているらしい。
アナウンスの内容は事細かく、橋が上がってから元に戻るまでの時間や、橋が開いている間の通行路のなど実に親切丁寧だが、周りの観光客はそれを熱心に聞いている風もない。

それでも橋の両端が通行止めになり、真ん中から橋が持ち上がり始めると、一斉に立ち止まりその光景をながているようだった。

橋はほぼほぼ垂直に立ち上がり、立ち上がるのと同じ時間をかけて閉じていった。だいたい20分くらいだったと思う。その間、橋の上下動をながめているのだから、結構間抜けな光景に見えるのではないか。

しかし、巨大建造物が移動するというのはやはり心を惹きつけられるものがある。ビル建設の大型クレーンで資材を釣り上げたりする光景も、似たような魅力がある。やはり想像を絶するような大きいものが動くのは、心躍る光景なのだ。横浜にあった実物大(?)ガンダムも、動きはほとんどないがそれでも膨大な観客を集めていた。
そのうち実物大ウルトラマンとか実物大ゴジラの展示、それも稼働部分が多いものがあれば、大人気を博すと思うのだが。個人的な経験で言えば、一番大きなキャラは長田駅前の鉄人か須賀川のウルトラマンくらいだろう。それでも身長10mくらいだから、この橋の開閉動作はやはり現代日本ではトップクラスの移動する巨大建造物ではないか。橋が動け場、それだけで立派なエンタメコンテンツだ。

橋が閉まり始めてから、少し離れたところで見ることにした。やはり、すごい光景だ。やはり観光地作りには演出が必要なのだなと改めて思った次第。

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