旅をする

橋を見に行った

錦帯橋は一度来たことがある。ただ、出張の途中でちょい見しただけで、滞在時間1分でしたみたいな感じだった。今回はしっかりみてみようと思ったのだが、なんと橋を渡るには入り口で入場料を払う仕組みになっていた。前回は車移動だったし、なんの下調べもしていなかったす、おまけにちょっと立ち見しただけなので知らなかった。あるいは、有料システムに変わったのは最近なのかもしれないが。
橋のほとりから川の流れを見てみた。穏やかな流れだが、川はそれなりの幅がある。橋がなければ船で渡るのも苦労しそうな川幅だ。冬の時期だから水量は少なめのはずだから、夏になれば河原がもっと狭くなっているに違いない。

橋を渡り始めると、大小のアーチ橋が続く。登りはちょっとしんどいくらいの勾配だった。川という自然美と橋のアーチという人工美のバランスが良いなと思う。浮世絵に描かれた景色は現代日本で失われて久しいが、それでもまだ自然と人工の調和が保たれている場所は多く残されている。そして、ここは江戸時代から続く調和美の老舗なのだ。

橋を渡りつつ下を見下ろすとわかるが、川床が石で敷き詰められている。なるほどなと感心した。自然の川では、土台を固定するためにそれなりの技術がいる。洪水になった時には橋の土台が流木などで破壊されたり、流されることもあるだろう。
川床を石積みでに整地した上に橋が建てられているから何百年も長持ちするのだな。現物を見て初めて分かった。

少し先を見れば波立っている箇所がある。あそこは堰になっているのだろう。何段階もの流速調整の仕掛けができているようだ。人工美には高い技術の裏付けがあるのだった。ここでふと気がついたのだが、今まで通り過ぎていた名所や旧跡にも、こんな隠された見どころや視点があったのではないか?
何だか人生でものすごく損をしてきたような嫌な予感がし始めた。これはいけない。もう考えないことにする。それでも、これから見るものには正しい目を向けていくことにしよう。名所を見てつまらんなどと一言で片付けることは二度としないようにしなければ。反省は大事だ。

歴史的人工美の後、いきなり現代日本のお下品さというか商魂のたくましさに遭遇した。テレビ番組の宣伝かと言いたくなる店頭ファサードだが、ソフトクリームの種類がとても多いらしい。基本的にソフトクリームは一台に2種のフレーバーを入れる機械が主流だ。何十種類もフレーバーを変えるということは、店内にずらっとアイスクリームマシンが並んでいるのか? などと食べることより、技術的興味の方が先に立つ。うむ、厨房の中を覗いてみたくなる。
ただ、この日はあまりに寒かった。ソフトクリームを凍えながら食べるというのは、自分の中にない発想だ。なので、試食は断念した。

もはや全国の観光名所には必ず配置されているご当地キャラは、ゆるキャラと合わせて観光名所の鉄板的存在だろう。地元のデザイナーやイラストレーターの活躍の場にもなっているようだし、これは素晴らしい現代芸術と考える。クールジャパンってこういうことではないでしょうか。と、政治屋の皆さんには一言申し上げたい。金の使い道を自分の頭で考えなさいよと。パーティー券売った金でキャラ育成の支援でもしてみたら、若い層の票がある丸かもしれないよ。

さて錦帯橋のお嬢さん?のポスターを発見したのだが、お名前が書いていない。ネットで調べてみた。命名は昨年秋のようで「美橋とわ」さんというそうだ。美しい橋が永遠(とわ)に続くようにという意味合いらしい。良いなだなあ。できればご当地アニメを制作して、ワンクール分くらいネット配信するというのはどうだろうか。今後の活躍に期待しましょう。

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