食べ物レポート

昼食難民は都会だけはない

食べた限りで言うと 高知の卵焼きは甘いが好みだ

高知県中西部にある中土佐町という港町に、最近足繁く通っている。日本全国どこでも起こっていることだが地方都市では人口減少と高齢化が凄まじい速度で進んでいる。その影響はあちこちに出るが、一番困るのは「昼飯」を外で食べる人が減るため飯屋がなくなっていくことだ。
コロナの落とし子と言いたい閉店ラッシュと従業員不足による定休日が普及してしまい、街によっては飲食店が月曜とか水曜に一斉休業する。その日は、飯を食べる場所がない。あるいは開いていても、その一店に客が押し寄せるためとても混雑している。
ランチ難民は大都会のオフィス街だけで起こるわけではないと思い知った。となると、お助けになるのは弁当なのだが、実は小さな町ではコンビニの数が少ない。そのコンビニに、どうやら町一番の大企業である「町役場」の方達が押し寄せるらしい。

カツオ飯 店によって味付けは全然違う 食べ比べるとおもしろ

なので昼飯用の弁当を買うには、ちょっと離れた道の駅に行く。道の駅だから、当然ご当地名物のような弁当もあるが、そこはあえて唐揚げと卵焼きという定番おかずにプラスして高知名物「カツオ飯」を買ってみた。
カツオ飯は、醤油味の炊き込みご飯だ。鰹を甘辛く煮たものをベースにして白米に混ぜ込み炊き上げる。生姜味が効いているので意外とさっぱりした仕上がりになる。旅行者にはご当地感あふれる良品だろう。美味しくいただいた。
昼飯はこれで十分な気がする。ちなみに、我が友人の普段のランチは、自宅に帰ってサラサラと食べるのだそうだ。さすが,食住接近しているとそういう「ウルトラC級」の離れ技を発揮するのかと感心した。

須崎名物 鍋焼きうどん 出てきた時はぐつぐつ煮えていた

翌日も依然として昼食難民が続き、今度は隣町まで遠征してみた。だが状況は余計酷かった。隣町はその日ほとんどの店が休業だった。ということで、また道の駅(隣町)に助けを求めた。ただ、弁当ではなくご当地名物の鍋焼きラーメンを食べることにした。
鍋焼きラーメンは実に美味い。それに合わせて感動したのが、付け合わせに付いてきた大根の古漬けで、これぞ昔の沢庵漬けだと感動してしまった。(厳密に言えばちょっと違うかもしれない)
発酵臭があり塩味もキツく歯応えは相当なものだ。しわしわでガシッと噛み締めるがなかなか噛みきれない。これは、よいなあ。こういう漬物でお茶漬けサラサラみたいのも昼飯には向いている。(当然、そんなメニューはないのだが頼めば作ってくれるだろうか)

鍋焼きラーメンはあっさりスープと細めのちぢれ麺だった。具はちくわと鶏肉。ただし鶏肉は鍋の底に沈んでいるので、よーく探さないといけない。個人的には鍋焼きうどんより鍋焼きラーメンの方が、数段美味いと思う。どちらにしても、二日とも昼飯は道の駅に助けてもらった。ありがたしだ。

スナック Londoner 特別メニュー なんだか気分は深夜食堂だった。

その夜、今度はランチ難民ではなく夕食難民になりかかった。火曜・水曜は居酒屋休業日らしい。それでも、やはり友人がいるのはありがたいもので、その友人の店で飲んでいたら居酒屋並みの料理を用意してくれた。おまけに締めは、漁師のラー油を使った焼きうどんを五人前くらいの大盛りにしてくれた、感謝感謝だ。
田舎町の昼、夜飯難民になっても、友人がいればなんとかなるという人情話のオチでした。

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