旅をする

日本で一番愛されている神様

高知の話が続いている。

高知県で「おきゃく」とは宴会を意味するらしい。毎年、春になると「土佐のおきゃく」と呼ばれる大イベントが行われ、街の中心部がそのまま大宴会場になる。高知一の繁華街でも路上になぜか畳とこたつが持ち出されて、ここで勝手に酒を飲むのが許されているらしい。

誰かが使ったことが明らかで、安心してしまう

高知市で中央公園と言えば誰でも分かる街のど真ん中にある場所がイベントスペースになっている。お祭りのように出店が出ているが、その大部分が酒とつまみを販売している。飲料メーカーの直営店もある。街を上げての全開宴会モードだった。市民バンドが続々登場して、幅広いジャンルの音楽演奏が行われる。なんか、すごい……………

どうやら二週間にわたって週末イベントが行われるらしい。ステージの内容も盛りだくさんというか、バラエティー・ショー的な賑やかさだった。

この「土佐のおきゃく」を司る大明神がいる。明神様だから悪者を追い払い、弱気を助ける正義の味方のはずだ。つまり、酒飲みの正義?を守る守護神らしい。日本には八百万の神様がいる。その中には酒の神もいる。酒造りの神もいる。だから、800万柱の神様の中には、酒飲みのための神様がいても不思議ではない。それを発見した高知人は、なんとも素晴らしい嗅覚を持っている、と感嘆するしかない。

で、その神様のありがたいお姿がこれだ。下半身に出っ歯ているコブは、どう解釈すれば良いか意味深だが……………
取り合えず、全身が桃色になる程、たっぷりと飲まれているらしいお姿だ。おまけに目も回っているようだし。まさに、酒神の極みと言って良い。

ありがたい酒神の縁起についてきっちりと説明があった。ちなみに、この会場内には「べろべろの神様」のおみくじを引ける場所が設置されている。そこで、おみくじを引くと(購入すると)、これまたありがたいお神酒ががいただけるのだが、そのお神酒が例の下半身のコブから出てくる。これはちょっと誤解を招くというか、お下品なとSNSで叩かれそうな怪しさだ。まあ、酒の神様だからね。あまり細かいことは気にせずに。

会場の真ん中にドカンと桟敷がしつらえられていた。ここはステージの真ん前で、酒を飲みながら演奏を楽しめる特等席だが、どうも客の大半は演奏も気ずかずに飲んでいるだけのようにも見える。いや、決してそんなことはないはずだと思うが。
おまけに、なぜか酒席であるはずなのに子供がたくさんいる。これも高知流な英才教育の一環なのだと理解することにした。
ベロベロ大明神を崇め奉まつる高知人育成プランとしては、極めて正しいと同意する。子供に酒を飲ませろという意味ではない。酒を飲むと、人はどう変化するのか、それを幼い時から学びとることは、のちに大人になってから正しい人の道を歩むための導となるであろう、と大明神様がおっしゃっているのだな。

いやー、高知良いとこ一度はおいでだが、どうもそれは3月が良さそうだ。

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