旅をする

謎の生物が生息する空港

仮想の宇宙生物らしい。ゆるキャラとは思えない異形の姿だが、某万博のヘンテコキャラより造詣は整っている気がする。しかし、あのキャラ、クールジャパンが泣くぞといいたい。
それと比べれば、この謎の生物が造形美に優れていることは明らかだ。三つの目と三つの足、ということはこの生物の世界ではおそらく三進数なのだろう。多数決では引き分けがない世界かもしれない。
などなど想像が膨らむ「謎の生物」を発見してちょっとほっこりした。

さて、空港の話なのだが、人口が中規模の県では、当然遠距離交通の要は空港になる。新幹線網が全国に伸びている。が、それではせいぜい500km程度の移動にしか使われない。原理的には新幹線だけで、鹿児島から大阪で乗り継ぎ、東京を中継地として北海道函館まで移動することは可能だが。鹿児島大阪間が3時間、大阪東京が2時間半、東京函館が4時間として、半日あれば鹿児島函館の移動は可能だ。が、そんなことをするのはよほどの鉄道好きな「乗り鉄」くらいだろう。
500kmを超える移動では飛行機になる。その場合のハブ、乗り継ぎ拠点はほとんどが東京羽田空港になる。羽田経由であれば、概ね6時間程度で日本国中ほとんどの場所へ移動が可能だろう。

地方空港が存在する場所は、山の中か海沿いになる。ハブ空港である羽田は海沿いだが、成田は山の中だ。自衛隊基地(元の海軍、陸軍航空基地跡地が多い)と共用する場合は比較的街の近くにある便利場場所だ。代表的な基地併設空港は千歳、三沢、百里、小松、岩国、福岡などだ。
海沿いというか海の中にある関西空港は別格として、神戸、米子、高知、徳島などの空港は海岸沿いにある。着陸する時には海側から山に向けて飛んでいくので、なかなかスリリングなのだ。
面白いのは瀬戸内海に面する地域では山の中の空港が多い。岡山、広島などは中国山地の真ん中だ。高松も山の中になる。海沿い空港といえば、松山、山口宇部くらいだろうか。
九州を見ると鹿児島、熊本、佐賀は山の中。長崎、宮崎、そして大分が海に隣接する空港になる。
何が言いたいかというと、海沿いの空港は景色が良いということだ。晴れた日に展望台から見る滑走路と水平線のコントラストは、都市型人工美の最たるものだといつも思う。喧騒に満ちた東京羽田空港ですら、夜になればずいぶんとフォトジェニックな場所になる。

ニラとキャベツの炒め物

そんな空港の景色を眺めながら郷土料理を食べるというのは、これまた空港での隠れた楽しみだろう。新幹線駅に併設される駅ビルの食堂は大部分が全国チェーンの店で、実は旅情が味わいにくい。それと比べると空港のレストランはローカル食を一押しする地域の有名店が運営することが多いから、ちょっとお値段が高いことを我慢すればなかなか味わい深いレストランだ。


しかし、大分名物がキャベツとニラの炒め物とは知らなかった。ビジュアル的にはあまり優れてはいないが、食べてみるとご飯のお供という感じがする。町中華で丼飯を片手にモリモリと食べていくイメージがある。味付けが濃いめなので余計そんな感じがする。

酒の肴には「りゅうきゅう」と「とり天」の二点盛りが嬉しい。これはつまむ程度で十分なのだ。とり天で腹一杯というのはちょっと食べ過ぎな気がする。

昔は締切時間ギリギリに駆け込んでいた空港だが、最近は少し早めに行って空港見物をしている。これもまた、一風変わった旅の楽しみ方なのだと信じております。

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