食べ物レポート

回転寿司で岡山堪能

岡山のイオンレストラン街で見つけた回転寿司屋は、均一価格ではなくお高い皿もある高級店だった。自宅近くのイオンでは金沢発の高級回転寿司に行列ができているが、この店もそれと同じように行列のできる人気店のようだ。
イオンは開店後数年してテナント入れ替えが起きると、保守回帰というかみんなが知っているブランド店をテナントとして入れることが多い。売り上げ実績を考えると、そうなるということだろう。
新店オープンでは次世代のブランドを探すべく挑戦するが、実績が出ないとあっさりと切りてられる厳しい世界だ。となると、この回転寿司もきっちりと売り上げてきたということのようだ。

回転寿司屋の前にメニューボードがあるというのも変な話だが、一皿100円均一ではない業態だから、レストラン風にセットメニューを見せたりする必要があるのは理解できる。ただ、見た目が全部同じに見えてしまうのは、「切り身をみせる」寿司屋というコンセプトの孕む問題だろうか。

そのセットメニューにまんまとのせられてしまうことにした。5貫で1000円だからこの店の値付けで考えると中級ネタということになるらしい。岡山ご当地のネタを食べたくなるのは、ご当地の人間ではないはずなので、このイオンが広域集客していることはよく分かる。
地理的な感覚がないのでよくわからなないのだが、備前、備中は岡山県、備後が広島県に当たるのだから、この岡山県から広島県東部に至る地域は、食文化が同一圏として考えても良さそうだ。となれば、この岡山食べ歩きは誰がターゲットなのだろう。
どうやら、このセットメニューは美作国、つまり中国山地の地域に標的を絞ったものではないか、などと考えながら食べるのは楽しい。

ただ、実際に出てきたものを見ると、ちょっと不思議だなと思ったのは、寿司がバラバラに置かれていることで、これは大阪の鮨屋でもちょっと感じた違和感だ。握り寿司の間に空間を作るのが、最近のお作法なのだろうか。
おまけに、色が全体に黒っぽい。握り寿司の美しさは色バランスによるものが多い。この岡山五点盛りでは紅白バランスなどかけらもない。ひょっとすると、握り鮨の美観に関する東西の差なのかもしれないが。

岡山といえばママかりだ、とママカリの握りを食べた。が、これはやはり鮨にしないで白いご飯と食べたほうが良い感じがする。まあ、何事も学習だ。

イカが瀬戸内で獲れるのかどうかは勉強不足でよくわからないが、3点盛りで出てきたイカは大変美味しいものだったので、実に満足だ。
岡山繁華街を彷徨き回っても鮨屋を見つけられなかったので、あまり期待しないで入った回転寿司だったが、結果的にはおいしく楽しめたのでめでたしめでたし。
握り鮨についての東西差は、今後のお勉強テーマにしよう。

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