
高知空港に朝一番の便で飛んできた。久しぶりに日曜市を見に行こうと思ったからだ。たまたま空港で気がついたのだが、高知家のイメージキャラは高知市出身の最近、世をお騒がせした女優だったはずだ。いつ、この二人組に変わったのかは覚えていないが、あの騒動の前に変わっていてよかったなあ。と高知県庁の担当者は思っているだろう。
ちなみに高知県の人口は68万人なので、「高知家」とは、それはそれで随分と大きな家族だ。

その高知市内の目抜通り、お城に続く道で毎週日曜に開催される路上バザールというか縁日というか、これが実に楽しい。高知市民がこぞって集まってくるようだが、観光地としてみても一級の価値がある。
露店で売っているものは、弁当、野菜、魚、工芸品など様々だ。日曜市に行って、スーパーなどに出回らない希少野菜を見つけるのが楽しみだ。露店のおばちゃんたちとあれこれ楽しい駆け引きしながら、野菜の知識を仕入れていく。随分とビジネスに使わせていただいた。新商品の原料を手に入れたこともある。
ただ、日曜市で一番楽しみなのは、高知名物田舎寿司を手に入れることだ。田舎寿司といいうのは、魚を使った握り寿司ではなく、魚の代わりに野菜(こんにゃくや筍)を乗せた、かなり酢のきつい酢飯を握ったものだ。これが大好物だ。高知市内の寿司屋でも売っているのかもしれない。スーパーでも惣菜売り場で売っている。高知のカオススポット、ひろめ市場の中でも何軒かで田舎寿司は売っていた。

しかし、断固として言い切るが、日曜市に出ている何軒かの寿司屋?をめぐり物色して買うのが一番楽しいし、一番うまい。ただ、いつでも同じ店(同じ店主)が店を出しているわけでもないようで、行った日によってメニューが違うというか、商品も違っている。まあ、それも楽しいのだが。
日曜市では、色々な具材の寿司をセットにして売っていることが多い。いわゆるミックスパックだ。そのネタ?の組み合わせも箱ごとに違ったりしていると、なおのこと選ぶのが楽しい。ところが、今回見つけた店では単品で販売していた。
これはちょっと困った。色々と種類を食べたいのだが、単品で全部揃えると、とても食べ切れる量ではない。丸一日かけて、田舎寿司を3食食べ続けることになる。それは、流石にちょっと苦しい……………

サバは田舎寿司でも使われることがあるようで、たまに見かけていた。ただ、今回はサバ巻という新種を発見してしまった。高知の料理屋でよく見かけるのが「土佐巻」というカツオの海苔巻きだが、薬味がニンニクで酒の肴によく合う。マグロの鉄火巻きより数段上の食べ物ではないかと思っている。その土佐巻のサバ版のようだ。これは一つ買わなければならない。
田舎寿司ミックスセットは他のお店で入手すれば良いと考え、さば巻を買い込み日曜市ツアーを続けた。

このサバ巻き、ホテルに戻って夜食に食べようと思ったのだが、それは間違った決断だった。サバ巻はどう考えても夜食ではなく酒のつまみだ。これを食べたらほとんど寝るつもりだったが、ついつい我慢しきれず酒を買いに行ってしまった。たまたま、自動販売機のある階に泊まっていたため酒の調達に問題はない。
突然始めてしまった一人酒盛りだったが、本日の日曜市を思い出しながら飲む酒はなかなか楽しい。サバ巻もうまいし、高知は良いところだなあと、幸福感に包まれた夜でありました。