食べ物レポート

南のあまいもの事情

九州ではこういう団子の作り方があるのだなと驚いたのが、みたらしと餡が一本の団子にかかっているものだ。
世の中には三色団子という団子の色が違うものはたまに見かける。大体が赤白緑みたいな感じだ。色は違うが味はあまり差がないようだ。
お江戸界隈ではあん団子1本みたらし団子2本でセットになったミックス団子は当たり前のようにある。
この前、北海道で発見したものは,あん団子と胡麻団子のミックスもあった。しかし、九州産のこのミックス団子は、見ての通り一つの串の中で味変している。

この団子の製造工程を想像すると、あれこれ楽しくなってくるが、よくこんな面倒くさいことを考えたものだ。いや、考えるまでであれば数多くの挑戦者がいたと思うが、実際に作って発売したという時点で尊敬してしまう。アタマが下がる。すごいなあ。

なんだか九州人の菓子職人は「すごすぎる」と思って横を見たら、これまたあまりみた記憶のない大福があった。豆大福とか蓬大福、塩大福はみたことがあるが……………
ごま大福とは初めて見たかもしれない。胡麻を振った餅菓子は割とよく見かける。が、それを大福と名乗っているのは、どうなのだろう。大福の正しい定義はよくわかっていないけれど、これはまさに初見のような気がする。白胡麻がかかったおはぎは関西で見た。それの平行進化系だろうか。おまけに大福と言いながら、小さくて薄い。
なんだか文化の違い、みたいなものを感じてしまった。日本は東西で本当に食文化が違っているのだな。

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