
外気温がマイナスになることが多くなる、北の街札幌の12月だが、実はこの時期のビールが美味い。それも生ビールでぐいっという飲み方よりも、瓶ビールでクイっと飲むのが良い気がしている。
理由は簡単で外は寒いが中は暑いからだ。北海道での冬といえば明らかに室内気温は夏並みだから、外の気温に合わせて重ね着をしていると、レストランなどで食事をするときには時間経過とともに一枚二枚と服を脱いでいくことになる。最後はシャツを腕捲りしてしまうこともある。部屋の中は当然のように乾燥しているのでビールが美味い。

そんなときには、中華料理屋に行って酢豚を食べる。理由は、多分だが、甘辛いあんかけの料理が冬の体感温度に合うからだろう。夏の暑い時期には、あの熱々あんかけ料理に食指が動かないということかもしれない。まあ、いつでも酢豚はおいしいけれどね。
北の街で通い慣れた町中華に行った。地下街のハズレにあり、外の寒気にさらされることなく歩いていける。冬の便利スポットだ。
いつもの酢豚とビールを頼んだら、ちょい飲みセットにするとお得だと言われて、言われるままにそれを注文した。酢豚を食べているうちに、餃子が追加で出てきた。なんだこれは?と思ったが、お得なセットとはこのハーフ餃子がついているということだった。なるほど、と納得したが。この餃子3個というのが微妙な量で、ありがたいような有り難くないような……………

普通に美味しい餃子だったが、この後に注文しようとしていたハーフラーメンのスペースが胃袋から消えてしまった。やはりサービスセットについては、注文前によくよく内容を確かめておかないといけないなと反省した。
それにしても、この餃子はかなり大きめのサイズなので、普通に餃子を注文したらそれだけでお腹がいっぱいになりそうだ。次に行くときには、このサイズ感を忘れずにいなければねえ。若い頃であれば、こんなものへっちゃらだったと嘆いてみても仕方がない。