食べ物レポート

焼豚玉子飯 見参!!

某県民の紹介番組で見かけたご当地名品、名物料理には時々心をぐいっとそそられるものがある。愛媛県今治の賄い飯発祥という名物丼?は、一度食べてみたいものだとずっと思っていた。
テレビで見る限り、自分で再現できそうなシンプルメニューだが、なんちゃってコピーをする前に、やはり一度は実食してみたいのが人情だろう。
たまたま、今治で時間が空いたこともありネットで場所を調べてノコノコと食べに行ったのだが、徒歩15分かけて行く価値はあった。
ちなみに、地方都市はすでに自動車なしで生きてはいけない(生きてはいけるがとても不便な暮らしになる)社会なので、いざどこかに出かけようとすると、バスかレンタル自転車しか使えない。
ただバス路線は旅行者にはなかなか理解できない。事前にたっぷり時間をかけて調べないと、まず使いきれない。諦めて歩くかタクシーを利用するしかないのだが、行きにタクシーを使っても帰りの足の確保がこれまた面倒だ。というわけで徒歩にてレストランを目指した。
散々歩いた後で、駅前でレンタサイクルにすればよかったと後悔したが、とりあえず頑張って歩き通してヘロヘロになりながらたどり着いた。店舗前の駐車場は満車で人気ぶりがよくわかる。

トイレに行って帰ってきたらテーブルの上に乗っていた 提供速度は1分?

お目当ての焼豚玉子飯は予想通りのルックスで、おまけに牛丼より早いかもと思う提供速度だった。米の量は丼飯?としても多めだろう。目玉焼きの下には焼き豚の切り身が敷き詰められている。
比較的硬めの焼き豚(確かにチャーシューというよりやきぶただった)に、半熟卵の黄身を纏わせて食べる。甘い醤油タレが絡むと、実に旨しだった。
最初の感想は、なんともストロングスタイルな丼料理だ、というものだった。正確にいうと丼というより中華料理店によくある具乗せご飯で、かけご飯系のめしだ。系統的に言えば中華飯の一族だろう。
皿の上に見えているのは全面的に目玉焼きなのだから、冷静に見ればずいぶんシンプルなルックスだ。まさに玉子飯だ。ところが、その下に隠れている焼き豚と合わせると、「実は私、脱ぐとすごいんです」的なグラマラスな「飯」料理になっている。
岡山名物のバラ寿司に似た、表はシンプルだが中身は豪華な食べ物という感じだ。自作で再現しようとすると、まずは焼き豚の製造が高い難度になりそうだ。煮豚ではなく、焼き豚にするべきだろうと思う。甘いタレは市販の照り焼きソースをアレンジすればなんとかなりそうだが、焼き豚の仕込みに使ったものを流用する手もありそうだ。
ただ、この実食した「目玉焼き2個」に対応するボリュームにすると、自宅ランチとしてはちょっと多すぎるので、玉子一個バージョンにアレンジするべきだろう。

いやはや、まだ食べたことのない「すごく美味い料理」はたくさん存在するのだな。

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