
キャンプ場から早い時間に撤収を図る。そうすると必然的に朝飯抜きになる。都市郊外型キャンプ場は、そんな手抜き行動をしても全く困らない。キャンプ場から5分もかからない場所に、早朝からサラリーマン向け営業をして居る食堂がある。埼玉県の誇り、山田うどん食堂だ。座って食べる立ち食いそばというのも変な表現だが、まさにその言葉通りだ。ただし、立ち食い蕎麦というより朝定食屋という感じが強い、蕎麦とうどんはおまけ程度の扱いだ。
和風ファストフードである牛丼屋も朝飯には力を入れて居るが、こと朝飯限定で言えば、こちらの方が明らかに優秀だと思う。

店内は8時前でガランとしているが、この後はサラリーマンには見えない高齢者カップル、女性単独客、男性単独客(高齢者多し)が押し寄せて来た。駐車場はほぼほぼ満車になっているから、人気の程がわかる。改めて朝飯マーケットは大きいのだなと気付かされた。
新潟でも都心部のハンバーガー店は満席だったが、畑の真ん中の店で朝食がランチ並ににぎわうというのは、これまたすごいことだ。

うどんを食べるつもりで店に入ったはずなのに、いつの間にかざるラーメンを注文していた。きぶんのもんだいで、9月末なのに気温が高かったせいだろう。
個人的な悩みになるが、ざるラーメンとつけそばの違いがよくわからない。おそらくつけ麺は、ザルの上には乗っていない、どんぶりに入った麺ということだと思うが。つまり入れ物、容器の違いしかないのではと思うのだ。ただし、麺の太さやちぢれ具合、つけつゆの味付けや温度などで、業界のガイドラインというか定義があるのかもしれない。
この店の麺は普通のラーメンの麺とは異なる専用麺と書いてあった。さすが自家製麺のメーカーだけある。食べてみたが、普通にうまい。これより不味いつけ麺専門店もあるから、多様化した食堂のメニューとしては成功例だろう。
麺を増量すればよかったとちょっぴり後悔した。ひょっとすると、麺の量がつけ麺とザルラーメン、一番の差なのかもしれない。

伝票と一緒にクーポンをもらった。何気なく眺めていたが、来月にまた来てねということらしい。それは良いのだが、山田うどんとハロウィーンの関係がよくわからない。カボチャうどんでも販売するのかと、よくよくクーポンを見れば、なんとおまけでもらえるのがコロッケかナムルと書いてある。ハロウィーンはどこ行った?とセルフボケツッコミになる。

会計を終わり帰り際に気がついた。出口付近においてあった9月クーポン使用時のおまけ(そのサンプル)をみると、あれまあ、今月もナムルとコロッケだったのね。つまり月替わりのクーポンでも、おまけは一緒ということか。
しっかりみてみると、9月は秋のお月見クーポンだったようだ。お月見といえばバーガーチェーンで有名な月見バーガーだろうし、蕎麦うどん店で言えば伝統の月見蕎麦・うどんがあるではないか。それにもかかわらず、コロッケかナムルなのね。
いやいや、地元の誇る名食堂で、このブレのなさはすごい。11月はどんなクーポンになるのだろう。タイトルはどうであれ、おまけはコロッケかナムルになるのだろうか。
これは最低月一度は山田うどんに行って確かめなければならない。ただし、月前半に行かなければクーポンはもらえないようだ。スケジュール帳に山田うどんの日を作ることにしよう。最初のおまけはナムルかなあ。