食べ物レポート

辛いラーメン あれこれ

狭山市民会館の中にある喫茶レストランにて クロチョンラーメン

ラーメンとは不思議な食べ物で、専門店が多いが、ふらりと入った町中華の店で絶品のラーメンに出会うことがある。喫茶店でラーメンが置いてあるのにびっくりしたりもするが、そんな店が予想外に旨かったりする。
今回は市民会館のレストランという食べ物屋としてもかなり穴場な場所で、個性的なラーメンに出会った。単純にいえば「辛いラーメン」ということになる。辛さは5段階あり好きな辛さを選べる。とりあえず初回なので2辛にしてみたが、これも思ってた以上にマイルドというか程よい辛さだった。
房総の先の方の町に、山の中の一軒家ラーメン屋があり、そこのラーメンがアリランラーメンという。辛いニンニク味が特徴だが、そのアリランラーメンと食べた感じが似ていた。名前にあるクロチョンという不思議な言葉は、どんな意味があるのだろうか。
食べたのは醤油味だが、味噌味もあるようなので、次はレベル3辛で味噌味を試してみたい。ちなみにこの店の推しメニューはナポリタンらしいが。なにやら昔懐かしい味のような気もするのでそそられる。ラーメンもかなり高いレベルだと思う、

満洲の旨辛菜麺 ちょっと辛い

二軒目。満洲の夏キャンペーンは9月に入ると終了して、秋茄子メニューに変わっていた。ナスが乗った麺もあるかと思ってのこのこ出かけたが、どうやらナス料理は単品だけらしいので、満洲特製の辛いラーメンを注文した。これが辛いという人は、相当辛さに弱い人種だろう。ピリ辛というよりほんのり辛いみたいな感じがする。おそらくトッピングの野菜炒めが辛さを吸収してしまうからだ。
他のラーメンチェーンではもう少しストレートに辛さを追求している気がするが、どうも満州は子供でも食べられる辛さを指向しているようだ。玄米の使用や野菜産地にこだわるあたりが、町中華としては微妙に変わった店という印象がする。
おまけに、町中華としてはメニューの絞り込みがすごい。ほとんどファストフードだ。それでも高齢者を中心としたコア客層を捉えているのだから、外食企業の商品戦略としてはお手本みたいなものだ。
月一のキャンペーン商品も数年間通して見れば、これまた月替わりのルーティンで年間の出し物が決まっている。ここ2・3年、ほとんど新しい商品は出てこない。また今年もやりますよ的な、ファストフードの月見商品のような、年間定番の出し入れローテーションを守っている。

この辺りの匙加減がオペレーションを救っているのも確かだから、普通の大衆向け飲食店は満州に学ぶ点が多いだろう。客の視点からすると、うまい不味いよりも、そして珍しいものがあるかないではなく、好みの定番がいつでもある、という安心感が重要だ。普通にうまい、という言葉がぴったりくる。
旨辛菜麺、もう食べ飽きてしまったような気もするが、それでもよく注文するのが不思議。

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