食べ物レポート, 旅をする

バスセンターのカレー

店名は看板に書いていない  のだと思う

今やコラボ製品も出現する「新・新潟名物」と言わなければいけない。バンダイシティーバスセンターの端にある立ち食いそばの店にカレーを食べに行った。ただ、看板をよくみるとそば・うどん・カレーとなっているので、カレーはそばと並ぶ三大主力商品の一つであることに気がついた。
たいていの立ち食い蕎麦屋では、ライスメニューとしてカレーが置いてある。カツ丼や牛丼を名物にしている立ち食いそば店もあるから、カレーが名物になっても当たり前と言えば当たり前なのだが。そういえば日本橋の某立ち食い蕎麦屋もカレーが名物だった。
朝8時の開店時にはすでに行列ができていたが、これは全員観光客と見て良いだろう。8時15分くらいになると地元のサラリーマン的な客の姿が増えてくる。
改めて看板を見ていたら「安い、早い、うまい」と書いてある。言葉の順番が、お店側の感じる重要度順だとすると、やはり価格が第一ということだ。同じキャッチフレーズを使う牛丼の全国チェーンでは「うまい、安い、早い」だから、その差が微妙な感じで面白い。まあ、牛丼の旨さの定義も、これまた難しい気がするが。
この店のカレーの「うまさ」は、店からすると「安さ」が重要で、それには勝てないらしい。

福神漬けが救済だった

2度目のバスセンターカレーだが、今回はカレー単品なので普通盛りを注文した。しかし、カウンターに置かれた「普通盛り」を目にすると、しっかりと後悔してしまった。これはふつうもりといってはいけない、正しくは大盛り、あるいはごはん特盛と言うべき盛り方だろう………
ご飯の量が丼で二杯分くらいある。体育会系運動部の現役選手向きだ。あきらかに自分には………向いていない。そして、残念ながらカレールーとご飯のバランスが悪い。米が多すぎる。
その上、バスセンターカレーのルーは、そばつゆを使っている甘めの優しい味だ。大量の米と合わせて食べるのにはあまり向いていないように思う。前回頼んだ時は、小盛りだったのですっかり油断してしまった。
救いだったのは豪快に盛られた福神漬けで(これはお店の人が乗せるのだが)、間違ったかと思うほどの大量提供だった。弁解するようだが、セルフサービスの福神漬けを自分で山盛り取った訳ではない。
カレーを食べながら福神漬けで味変を試み、なんとか完食手前まではこぎつけだ。武蔵野うどんの店でも麺の量に騙されることは多い。普通盛りを頼んでも、通常で言えば大盛り扱い、麺が2-3玉分でてくる店がほとんどだ。これは痛い経験を通じて学んでいるので、武蔵野うどんでは麺量を確かめてから注文する。「麺の量は、どれでも同じお値段ですよ」などという甘い言葉には騙されない。
しかし、カレーで同じ目に合うとは予想もしていなかった。事前学習が足りなかったと反省するしかない。結局、この日の昼飯は抜きになってしまった。バスセンターカレー、恐るべし。でも、この優しい味はしみじみ旨いんだよね。

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